AO入試枠が拡大する理由

AO入試枠が拡大する理由として、大きく2つ挙げられます。1つは、「2018年問題」と言われる18歳人口が減少していくということ。つまり、高校3年生の人数が減り、大学受験をするそのものの数が減ることを意味します。もう1つは、2020年に始まる「新大学入試制度」でしょう。
今回は、これらの理由を少し深堀りしていきます。
参考2020年スタートの新大学入試とは?センター廃止後の入試制度

AO入試の是非

AO入試枠が拡大する理由「2018年問題」「新大学入試制度」についてみていきます。

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2018年問題

大学受験をする18歳人口が減り始める「2018年問題」はかなり大学経営にとって大きな打撃になるでしょう。今でも、すでに現時点でも私大の4割が少子化の影響をうけ定員割れをしているのが現状です。そのため、近年では、大学側も入試形式を工夫したり、時代にあった学部の創設、大学のブランディング化など、さまざまな形で大学側も志願者確保に取り組んでいます。うまくいっている大学とそうでない大学の2極化が進んでいるように思います。

うまくいっていない大学ほど、AO・推薦入試という入試方式を活用する傾向があります。それはm、単純に受験回数を増やすことで、受験料を確保でき、また早々に入学者を一定数確保できるというメリットがあります。メリットが多いというのがポイントですね。

受験生の視点から、気をつけておきたいのは、志望する大学で、AO入試で合格した人の、学内での成績や進路まで探っておきたいものです。合格すれば終わりではなく、合格はスタートです。少なくない金額を大学に4年間ないし、6年間支払っていくわけですから、大学卒業後がどうなっているかを見極めておきたいところですね。

新大学入試制度

2020年の教育改革では、現時点ではまだ方針がはっきりと決まっているわけではないものの、試験形式から試験内容、試される能力など、大学受験は大きく変化する予定となっています。従来の「推薦試験」や「AO入試」の区分を廃止し、新たな枠ができることも踏まえておこなければなりません。

いずれにしても、AO入試に求められているような資質・スキルは新大学入試制度とも大きく被るところもあり、それを見据え、今のうちに横練習として大学側もAO入試枠を増やしているとも考えられます。

まとめ

「AO入試」という試験形式が大学受験に導入されてからすでに25年余り。いろんな変遷をたどって、今のAO入試のカタチがあります。そもそも、AO入試は、「従来のペーパー試験では測れない個性豊かな人材を求めること」を目的としていて、学力よりも目的意識や熱意・意欲を重視し合否が決まる試験です。その最初の目的に軸を置いて、受験生は、対策をとるべきであり、大学もその目的に沿った人物を合格させるということに主眼を置くべき時期なのかもしれません。受験生確保だけに利用するのは、自分で自分の首を絞めていると言わざる負えません。