大学AO入試志望理由書の事例・経験をアドミッションポリシーにリンクさせる

大学AO入試志望理由書の事例を見ながら、実際に学んでいきましょう。

AO入試志望理由書

題目:「あなたが、この大学および志望する学部にとってふさわしい理由を論ぜよ。」

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事例

私はこれまで、イギリス、アイルランド、オーストリアへの留学経験があり、異なる価値観に触れ、多様な考え方を受け入れられるようになることで、多角的視野を身につけた。また帰国の地に単身を置くことで、精神的な強さと、自発的な行動力を育み、リスクを恐れずに自ら手を挙げて行動することができるようになった。そして、何よりも自治的精神を涵養することを重んじてきた貴塾の環境こそが、自ら積極的に問題に取り組みことができる私に最も適している想察している。

そして、私の志を実現するためには、貴学部の学習環境が必要不可欠である。私は社会弱者の立場に置かれている女性の権利や社会進出に興味がある。十七歳で私を産み、女手一つで育ててくれた母の世間からの偏見や差別、重労働により、精神的にも肉体的のもボロボロになっていく姿に子供ながらに茫然とした。また父親がいないという理由によるいじめにより、自分のアイデンティティが否定されたような気持になり、露骨な偏見、差別を生み出す社会システムに問題意識をもち、その悲惨な状況を変えていかなかればという使命感に駆られた。

一方、私が一年間留学していたオーストリアでは、母子家庭が当たり前のように認識されていて、日本と大きく異なる家族への寛容な価値観に驚いたとともに、居心地の良さを感じた。私はこの二国間の大きな違いに疑問を抱き、日本をオーストラリアのように全ての有権者が不安なく暮らせる高福祉社会にできないかと構想し、現在もそれに対する活動に励んでいる。入学後は、引き続き活動に励み、独自のアイデンティティを活かした切り口で、日本国内における社会的弱者の女性の人権保障と社会進出の第一歩となる法制定に励みたい。だからこそ、日本の最多の教育数と科目数を誇り、政治学を広く深く学ぶと同時に法律学も受講できる貴学部の学習環境で学ぶ必要がある。両学科の科目、更には法学部の選択科目であるという学習環境は様々な学部学科の視点を取り入れ、政治学を深めているための大きな魅力である。以上の理由により、大きなル期待を抱き入学を希望する。

添削・回答

さまざま経験やバックボーンをアドミッションポリシーにリンクさせるとよりよい志望理由書になりそうです。

まず、経験やバックボーンを整理してみましょう

  • 留学
  • 不遇な境遇

大きく分けると2つなります。この2点をアドミッションポリシーにリンクさせます。その慶應法学部のアドミッションポリシーは、「建学の精神を理解し、国際的な視野に立ちつつ、新しい社会を創造し先導する気概を持つ人材を求める」とあります。では、建学の精神とは、「徳の模範である福澤諭吉の「志」と継承」です。福沢諭吉の志とはなんでしょう。儀礼的な慣習や常識などにとらわれることを嫌い、飾らず気さくで、また「独立自尊」を身をもって体現する行動的な人物であったことから、この「独立自尊」こそが、その志の柱となるでしょう。その独立自尊とは、自他の尊厳を守り、何事も自分の判断・責任のもとに行うことを意味します。

整理すると

  • 国際的な視野に立ちつつ、新しい社会を創造し先導する気概
  • 福澤諭吉の「志」。それは、基本精神の独立自尊もその1つ。

とリンクさせる必要があるでしょう。

そのことを踏まえると

私は、母子家庭の環境のもとであるが、3か国の海外留学がある。

日本では、あまり理解が進んでいない、寛容的でない母子家庭において、偏見やいじめなど不遇の環境にいることを認めざる負えない経験あった。

一方で3か国の海外留学。とりわけオーストリアでは、その不遇の環境と思っていたその考えの狭さを痛感する出来事があった。それは母子家庭など様々な環境にある立場の人たちに寛容であったことだ。

この経験も含め、3か国の海外留学を通じて、多様な視点を持つこと、相手の立場に立って考えることの大切を学んだ。それと同時に、海外のこの良さを日本にも社会システムとして、法を整備し新しい形で導入することができないかと考え始め、大学進学を決めた。

そこで進学先として、貴学部を志望する。貴学部のアドミッションポリシーに惹かれたからだ。新しい社会を創造し先導する気概を持つ人材。それは、福沢諭吉先生の生き方に通じる独立自尊の精神をもった人であると解釈した。私には、その気概がある。新しい法をつくり、母子家庭に育ってきた私のように社会的弱者でも生きやすい社会にしていきたいという気概である。それを実現するためにも、法学・法律学で学びたいと思っている私は、貴学部にふさわしい。

このような流れが書くとスムーズになるではないか。

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