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高校生物「屈性と傾性のポイント」

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高校生物。植物の運動で登場するのが「屈性」と「傾性」です。茎が曲がったり、花が開いたりする運動は屈性と傾性のどちらだったかわからなくなる時はありませんか。今日はしっかりと復習しておきましょう。

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屈性とは

屈性とは、植物の根や茎などが、刺激の来る方向に対して一定方向に屈曲する性質のことです。さまざまな種類の屈性がありますが、どれも成長に伴う成長運動によって引き起こされています。

正の屈性・負の屈性

屈性には、刺激が来る方向に近づくように屈曲する「正の屈性」と、刺激が来る方向に対して遠ざかるように屈曲する「負の屈性」があります。

例えば、植物に横から光を当てると、茎は光の方向に近づくように屈曲し、根は光の方向から遠ざかるように屈曲します。つまり、植物の茎は光に対して正の屈性を示し、根は光に対して負の屈性を示すのです。

屈性の種類

入試で登場する屈性の種類をまとめています。

屈性の種類 刺激
光屈性 茎:正の屈性
根:負の屈性
重力屈性 重力 茎:負の屈性
根:正の屈性
接触屈性 圧力 つる:正の屈性
化学屈性 化学物質 花粉管:正の屈性
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傾性とは

次は傾性です。傾性とは、植物の花や葉などが、刺激の方向に対して無関係に一定方向に運動する性質です。屈性はすべて成長運動に伴うものでしたが、傾性の場合は、成長運動だけでなく、膨圧の変化によって起こる膨圧運動で起こる場合もあります。

膨圧運動とは

膨圧運動とは、植物細胞内の水分量の変化で、細胞壁がパンパンに膨らんだり、それがもとの状態に戻ったりすることで生じます。気孔の開閉も膨圧運動で起こる現象です。

オジギソウの葉の開閉運動も、膨圧運動によって起こる接触傾性です。葉に触れると、葉の付け根の葉枕の細胞の膨圧が低下し葉が下に垂れます。接触刺激がなくなると、膨圧が再び上昇し葉が持ち上がってくるのです。

傾性の種類

入試で登場する傾性の種類をまとめています。

傾性の種類 刺激
接触傾性 圧力 オジギソウの葉の開閉運動
温度傾性 温度 チューリップの花弁の開閉運動
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屈性と傾性のまとめ

  • 屈性…刺激の方向に対して一定の方向に屈曲する性質
  • 傾性…刺激の方向に対して無関係に一定方向に運動する性質
生物
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