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高校英語「特殊構文のポイントまとめ」

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【高校英語】特殊構文についてまとめています。特殊構文に関して、倒置、強調、省略、挿入、無生物主語などにふれています。それでは、【高校英語】特殊構文です。

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特殊構文のポイント

  • (普通)A restaurant was next to the bookstore.
  • (構文)Next to the bookstore was A restaurant.

いずれの、本屋の隣には、レストランがあったと訳します。特殊構文は、ふつうと語順が違ったり、文の一文が省略されたりしている変則的な文の形となっています。主語や動詞を見極め、文の構造を正確に読み取れるようにならないといけません。

倒置の構文

S+Vなどの語順が場合によって、ふつうと逆になっている文です。副詞句など文の一部を文頭に出して強調することがよくわります。それに伴って、S+Vの語順が変化することが多いです。

1.強調語句+疑問文の語順
否定語、onlyなどを含む語句を共調のため文頭へ移す場合は、日本語では訳しにくいところもあります。文語的表現です。

  • Never has he returned since.(彼はそれ以来一度も踊っていない。)

2.強調語句+V+S
場所や方向を表す副詞句を文頭に出して強調する場合では、副詞句の後はただ単に、SとVを入れ替えるだけでいいです。

  • Down came the rain.(ざっと雨が降ってきた。)

3.強調のため以外の倒置

  • So 助動詞(be動詞)+S Sもそうだ
  • neither/nor 助動詞(be動詞)+S Sもそうでない
  • ”~”(伝達内容)+V+S
  • 仮定法でifの省略

4.文法上の倒置

<文法上の倒置>
➊疑問文による倒置
➋祈願文による倒置
➌ifの省略による倒置
➍so,neither,norが文頭にくる場合

などがあります。

<強調のための倒置>
強調する語(補語・目的語・否定の副詞句・場所や程度を表す副詞句)を文頭にするなどがあります。

5.注意しておきたい倒置
疑問文のような語順になるもので、

(1)文頭に否定語句が置かれるとき(否定語の強調)
Never in my life have I seen such a beautiful scene.「こんな美しい景色は今までの人生で見たことがない」
Little did he dream that he would fail in the exam.「試験で失敗することなど、彼は夢にも思わなかった」

(2)文頭にOnlyが置かれるとき (onlyの強調)

Only in this area are we allowed to eat and drink.「このエリア内でのみ飲食が許されている」
Only after he got home did he hear the news.「帰宅して初めて彼はその知らせを聞いた」

(3)仮定法のifが省略されるとき

Had he heard the news, he would have been shocked.
➡If he had heard the news, he would have been shocked. 「彼がその知らせを聞いていたら,ショックを受けただろうに」

(4)「~も…する」「~も…しない」を意味するとき
“I like baseball.” 「私は野球が好きです」“So do I.” 「私も好きです」
He can’t swim, and neither can I. 「彼は泳げません。私も泳げません」

強調構文

倒置による強調以外に強調です。

1.Itを使った強調構文
Itを使った強調構文についてまとめています。It is~thatで「~なのは、~だ」という意味を表す強調構文です。強調される~(itとthatの間)には名詞相当語句、代名詞、副詞相当語句が入ります。

(1)It is ~ that
It is this guitar that I like best.私が一番好きなのはこのギターだ。

I like this guitar best. の文を強調した文
物の場合は It is this guitar which I like best.とwhich も使えることは、使えますが、現代英語ではあまり使われません。
that以下のI like bestには目的語が欠けていることを確認して下さい。強調するために「It is」の後に移動しています。

(2)It is ~ who
It was Susan who painted this picture. この絵を描いたのはスーザンだった。

Susan painted this picture.を強調した文。
人の場合にはむしろthatよりもwhoを使う方が現代英語では普通です。

(3)It was not until ~ that
It was not until this morning that I received the fax.今朝初めてそのファックスを受け取った。

I didn’t received the fax until this morningの「this morning」を強調したものです。notの位置が移動している点に注意して下さい。そのまま元に戻した「It was until this morning that I didn’t received the fax.」は誤りです。

2.itの強調のパターン練習
I bought this CD yesterday . の文をそれぞれの箇所で強調してみます。

Iの強調
It was I who [that] bought this CD yesterday.

boughtの強調
I did buy (really bought) this CD yesterday.

this CDの強調
It was this CD that (which] I bought yesterday.

yesterdayの強調
It was yesterday that (when) I bought this CD.

3.語句の付加などによる強調

  • 名詞を強調するvery「まさにその」 He is the very person I was talking of(彼が、まさに私が話していたその人です。)
  • 動詞を強調するdo「確かに」 She does like animals, but she doesn’t have pets(彼女が動物好きなのは、本当ですが、ペットは買っていません。)

省略の構文

  • 繰り返しをさけるための省略
  • 接続語の後の(主語+be動詞)の省略
  • 慣用的な省略

があります。

1.慣用的な構文
Hardly/Scarcely + had + S + p.p. ~ when / before + S + V(過去形)…(~ するかしないうちに・・・)(~ するとすぐに・・・)

  • Hardly had he started when it began to rain.(彼が出発するとすぐに雨が降り出した。)
  • No sooner had he started than it began to rain.(彼が出発するとすぐに雨が降り出した。)

2.So ~ that, Such ~ that の構文
So ~ 、Such ~ (補語)を文頭に出すと、倒置が起きます。

  • This car was so old that he could not sell it.⇒【倒置】So old was this car that he could not sell it.
  • Her anger was such that she lost control of herself.⇒【倒置】Such was her anger that she lost control of herself.

無生物主語構文

英語では、人や物以外の、本来動作をしない物を主語にして、「物事/事情などが人などに~させる」といった意味の表現をすることがよくあります。このことを、「無生物主語構文」といいます。

<例文>

  • (構文)A traffic accident caused us a lot of trouble.(交通事故のために、私たちは大変な目にあった。)
  • (普通)We had a lot if trouble because of a traffic accident.

無生物主語構文を使うことで、簡素な文・表現にできるので、書き言葉では無生物主語構文を使うことが多いです。

1.訳し方
そのまま訳してしまうと、上の例文では、「交通事故が私たちに大変な困難を起こさせた」となります。これを日本語らしく訳すコツ・ポイントは、人を主体にした表現に置き換えることです。

  1. 目的語(人)を主語にする。us(私たちに)→私たちは
  2. 主語(無生物)は、人に動作をさせる原因、理由、条件などを表すので、副詞句(副詞節)のように訳します。
  3. 内容を変えないように訳文を整えます。(大変な困難を起こさせた)→(大変な目にあった)

2.主語になるもの
無生物といっても、物を表す名詞だけでなく、事柄を表す名詞や、代名詞、疑問詞、動名詞や不定詞を用いた名詞句、名詞節も主語として用いられます。

<例文>

  • (動名詞)Being with you makes me feel happy.(あなたといると、私は幸せな気分になる。)
  • (名詞節)What you have just said reminds me of an old saying.(あなたが今おっしゃったことで、私は古いことわざを思い出します。)

3.よく用いられる動詞
(1)物事によって人が~する動詞

  • 「~させる」make cause force compel oblige remind
  • 「可能にする、許す」 enable allow permit
  • 「行かせる 来させる」take bring lead
  • 「楽しませる、驚かせる」amuse excite frighten satisfy surprise
  • 「その他」tell show save coat give keep leave find

(2)物事のために~できない動詞

  • prevent~from
  • keep~from

など

(3)物事のために人が~を失う動詞

  • rob 人 of~
  • deprive 人 of ~
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【問題】特殊構文の練習問題

次の各文の倒置された文を倒置されていない文に直しなさい。
(1)Never have I seen such a beautiful view.
(2)Little did I think that he would help me.
(3)So great was his contribution that we could apply to life.
(4)Tired as I was, I went to bed.

【解答】特殊構文の練習問題

(1)I have never seen such a beautiful view.
(2)I little think that he would help me.
(3)His contribution was so great that we could apply to life.
(4)As I was tired, I went to bed.

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