新大学入試では民間の英語4技能試験を活用する可能性大

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センター試験に変わる、新大学入学試験「大学入学希望者学力評価テスト」では、民間の英語4技能試験を活用する公算が高くなりました。

新大学入試では英語4技能試験を活用?

2016年11月8日に大学入試センターは、2020年度から本格実施される新大学入試「大学入学希望者学力評価テスト」の検討・準備体制に関する発表を行いました。

今回発表された内容によると、現行のセンター試験を運営している大学入試センターが、新テストに大きく関わることが明確に打ち出されています。問題を検討する「新テスト実施企画委員会」の問題調査研究部会に、従来の国語、数学のワーキンググループの他に、理科と地歴・公民のワーキンググループが追加した形となっています。

出典:大学入試センター

上記の資料を見てもらうとわかりますが、「新テスト実施企画委員会」の問題調査研究部会の中に、英語の記述がないことに気づきます。つまり、大学入試センターは英語に関する問題作成のワーキンググループを立ち上げないことになります。

現段階では、フィージビリティ調査に「民間試験を活用した英語四技能評価の方法」という表記があるだけですので、今後どのように大学入試センターが英語の作問に関わってくるかは定かではありません。

また、8月に発表された内容では、現行のセンター試験形式の英語、つまり筆記問題とリスニングを残す案も提示されており、2020年新大学入試制度スタートというスケジュールを考えると、大学入試センターが主体的に英語の作問を行うことは難しいのではないでしょうか。

以上のことから考えてみると、大学入試センターが英語の作問をするのではなく、英検やTEAP、GTECなどの民間の英語4技能試験のみを活用する可能性も見えてきます。
参考2021年1月実施!「大学入学希望者学力評価テスト」を徹底解剖

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まとめ

新大学入試の英語ですが、民間の英語4技能試験の活用が濃厚になってきました。はっきり言って、民間の英語4技能試験は実力があり、運営もしっかりされています。CBT「Computer-Based Testing」コンピュータ上で実施する試験の運営にも着手しており、国が主体的に英語の作問をするよりも手っ取り早いことは確実にあります。

今後の方針が、年明けから明らかになってくると思いますが、受験料や対策費用が高額にならないように十分に検討してもらいたいものです。民間の英語4技能検定の料金はかなりの高額です。高校3年間で複数回受験することを考えると、家計への負担もかなりおおきなものになります。

貧しい家庭の子どもたちが教育の機会を奪われるようなことにならないような配慮をしっかりととってもらいたいものです。

民間の英語4技能試験とは?

民間で実施している英語の4技能「聞く、話す、読む、書く」のすべての力を評価するテストのことで様々な種類のものがあります。

一番日本で活用されているのはおなじみの「英検」です。その他にも高校3年生を対象とした大学入試を想定して開発された「TEAP」、国際通用性の高い英語能力認定試験「Cambridge English(ケンブリッジ英検)」、ベネッセが開発した英語4技能検定「GTEC CBT」「GTEC for STUDENTS」、海外留学や研修のために英語力を証明する4技能検定「IELTS(アイエルツ)」、英語を母国語としない人々の英語力を測るテスト「TOEFL iBT」「TOEFL Junior Comprehensive」、アメリカの世界最大の非営利テスト開発機関が作成している「TOEIC LR」「TOEIC SW」などがあります。

各大学が入試に活用

大学入試にも積極的に取り入れられています。現段階では、ほとんどの大学が民間の英語4技能試験を活用することになりそうです。

どのように大学入試に活用するのかといえば、各大学が指定する英語4技能試験で、大学が定めるスコアをクリアすれば、英語の試験が免除されたり、センター英語や2次試験の英語の点数を満点とみなしたり、一定の点数を加点したりする入試方式があります。

都立高校や府立高校でも活用

東京の都立高校や、大阪の府立高校の入試にも英語4技能試験の活用が始まっています。

大阪の府立高校の入試では、TOEFL iBT・IELTS・英検のスコア等が平成29年度の入試から活用されます。都立高校の入試でも英検やTEAP等の活用が検討されています。

英語の4技能を評価の対象に入れるためには、事務手続きや採点・評価で多くの負担が発生します。いっそのこと、外部の民間の英語4技能試験を活用したほうが手っ取り早いということです。

中学3年生全員が学力調査で英語4技能を評価される

文科省は、2019年度から3年に1度、全国の全中学3年生を対象に英語の4技能「聞く、話す、読む、書く」を全国学力調査で実施する案を発表しています。

「読む、聞く」は現在の学力調査でも実施されていますが、今回新たに「話す、書く」が調査に加わることになりそうです。

スピーキングは、英検と同じように面接官と対話する形で実施され、ライティングは、自分の考えや気持ちなどを30語程度で書く問題が検討されているようです。