【大学入試・小論文対策】難関大学合格者の答案例

今回は、大学入試小論文における難関大学合格者の答案例を見ながら、どこかよかったのか、また改善点はどこなのかみていきましょう。それでは、【大学入試・小論文対策】難関大学合格者の答案例です。

難関大学合格者の答案例

<課題>資料を踏まえ、「美しい日本語」について、あなたの考えを600文字以内で述べよ。
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答案

近年日本では、日本語の内面的な美しさを重視する傾向が見られる。私も同様に「美しい日本語」とは、思いやりのある言葉と考える。なぜなら、言われた相手が美しいと感じるのは、正しい日本語ではなく、温かい日本語だと思うからだ。しかし、このアンケート結果は、日本人が対象だったからこその結果だと思う。

資料の3項目目の「控えめで謙虚の言葉」は、平成25年度に40.0パーセントと多くの人から票を集めている。しかし、例えば、これがアメリカ人だったらどうだろうか。アメリカ人は、日本人よりも積極的で回りくどい言い方を嫌うイメージが強い。アメリカ人が、「美しい英語」は何か質問されたら、「控えめで謙虚の言葉」を挙げるとは考えにくい。また、5項目目の「俳句・短歌などの言葉」も日本特有のものだろう。俳句や短歌などでは、歪曲的に情景や心情を表現する技量が求められる。これに似た文化は、アメリカにはない。日本人へのアンケートだからこそ、俳句や短歌、日常会話内の歪曲的な表現が「美しい」と感じる人が多いのだと私は考える。

このように、日本語には多言語には見られない特有の歪曲的な表現がある。これは異なる文化の人からみると、回りくどく感じることもあるだろう。しかし、自分の気持ちを汲み取ろうとしている、尊重しようとしていると相手に感じさせる、日本語ならではの温かさが「日本語の美しさ」だと私は思う。

添削・講評

  • 構成がしっかりしており、主張にブレがない点。
  • 資料をしっかり踏まえている点。
  • 主張の根拠・理由の考察を今回は、アメリカと対比することで説得力あるものとなっている点。

<修正点>
最後の一文が長い。
「~だから”こそ”」というくだりが2か所あったけれど、”こそ”は、論理の飛躍を起こす場合が少なくないので、使わない方が無難であると考える。

<応用>
最後の段落には、この「美しい日本語」を後世に残す、または世界に広めるという視点があっても面白いとも思う。しかしながら、下手をすれば蛇足になりかねないので、資料や問題作成者の意図をくみ取るなど吟味が必要。

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