高校生物の重要用語が削減へ!考える科目へ変貌

スポンサーリンク

日本学術会議は、高校で学習する生物で覚えるべき重要用語を、現在の約2000から512程度に絞る方針を明らかにしました。生物学の目覚ましい進歩で、高校生物が暗記科目に変貌していることを危惧しての提案になっています。

生物が暗記科目から考える科目へ

高校生の理系の生徒が選択する「生物」科目は、他の物理、化学と比べてみても非常に覚える知識量が多くなっています。背景には目覚ましい生物分野の進歩があげられます。ヒトゲノムの解読から始まった生物の進歩は、多くの知識をもたらしています。

日々革命的な発見がニュースで報道され、一昔前の教科書からは想像もできないほど内容も変化し、知識量も多くなっています。

こうした中心配されているのが、高校生の生物離れです。理系の生徒は、大学入試を見据え、物理、化学、生物、地学の中から2科目を選択し、高校で授業を受けることになりますが、近年の知識量の増加により、生物を選択しない生徒が増えているようです。実際に今年度行われたセンター試験でも、受験者数は地学を除いて生物が最も少なくなっています。

2017年度のセンター試験理科科目選択状況

  • 物理156, 842人(35. 4%)
  • 化学209, 540人(47. 3%)
  • 生物74, 714人(16. 9%)

理系の生徒なら、化学と物理、化学と生物のどちらかの選択になることが多いようですが、物理の方が暗記量が少なく、計算のポイントを掴んでしまえば得点しやすいことから化学と物理を選択する生徒が多くなっています。暗記という労力を避け、大学入試の戦略を立てる生徒が多くなっています。

こうした状況を踏まえ、日本の科学者でつくる国の特別機関「日本学術会議」は、高校生物で学ぶ重要な用語を4分の1ほどに絞り込むよう求める指針をまとめました。専門家は「暗記ではなく、考える力を養うような科目にしてもらいたい」としています。

スポンサーリンク

重要用語約2000から512に絞り込み

今回の方針では、高校の「生物」で学ぶべき重要な用語として、現在の約2000から4分の1ほどにあたる512程度に絞り込むよう求めることになっています。

ミミズなどの「環形動物」やヒトデなどの「棘皮動物」、科学者の名前や遺伝子の名称などを用語から大幅に減らし、テストでは、用語の知識を問う穴埋め問題で評価することを避けることなども提案しています。

学ぶべき重要な用語を絞り込むことで、生物を暗記科目から抜け出させ、考える科目への変貌を遂げさせようとする狙いがあるようです。

資料やグラフなどの読解の増加

こうした背景から、今後の生物の試験内容はどのように変貌していくのかを考えてみました。まず考えられるのは、資料やグラフなどの読解型の設問が増えることです。同時に文章読解力も必要とされる内容になるのではないでしょうか。

また、記述式の考えさせる問題も2次試験や私立型の試験でふえる傾向になることが予想されます。暗記が得意だった生徒もうかつに選択できない科目になる可能性もあります。逆に、資料やグラフの読解が得意な生徒には、とっつきやすい科目になる可能性もあります。

スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク