【高校倫理】精神分析「欲求不満と防衛機制」

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【高校倫理03】精神分析「欲求不満と防衛機制」についてまとめています。

  • レベル:基礎
  • 対応:定期テスト・実力テスト・センター試験・私立一般入試
  • 重要度:重要

欲求不満

欲求不満(フラストレーション)にどう対処するか」は、青年たちにとって大きな問題です。対処の仕方を間違えると、神経症や精神病にいたる場合があります。

われわれの欲求は、むしろ満たされないことの方が多く、欲求不満の緊張状態にあります。また、二つ以上の欲求の選択に迷う葛藤(コンフリクト)や二重拘束といわれるダブルバインドに陥り、身動きできず困窮するときもあるくらいです。これらの心理的緊張状態での選択肢はそれほど多くはなく、合理的解決は無理でも、不適応で神経症や精神病になることは避けたい。さらに、不正行為など近道反応や攻撃反応も避けたいとき、心を不適応から守る防衛機制を、心は無意識に行っています。

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防衛機制

防衛機制は、心が無意識に行う応急措置(ごまかし)です。欲求不満は解決されていないのです。

たとえば、

  • 代償は、欲求不満を代わりのもので満足させようとする心理
  • 同一視は、自分を他人と同一にみて満足を得ようとする心理
  • 投射は、自分の好ましくない欲求を他 人の欲求と思い込む心理
  • 逃避は、現実での困難な欲求から空想や宗教へ逃げ込む心理

これらの 無意識の発見は、精神分析学を生み出しました。

無意識を意識化する方法

無意識を意識化する方法が、精神分析です。フロイトとユングではその方法に違いがあります。

  • フロイト…リビドー(libido)という性的欲望を無意識動機の中心と考え、ヒステリー、強迫神経症などを治療する方法は、自由連想法や夢判断による無意識(性的欲望)の意識化であるとしました。
  • ユング…フロイトの無意識を個人的無意識と批判し、その背後に歴史的に刷り込まれている集合的無意識(神話などに共通する人類共通の無意識)の領域を考え、その普遍的な型(タイプ)を元型(痕跡)と呼びました。

覚えておきたい人物

フロイト

「精神分析学(Psychoanalysis)」を創始したオーストリアの精神科医フロイトの生きた19世紀は、ヒステリーが代表的な精神病であった。20世紀になると、統合失調症(2002年までは精神分裂病といわれ、連合障害と自閉症状が特色である)が中心となりました。

ユング

スイスの精神科医・心理学者。深層心理について研究、分析心理学を創始した。分析心理学は、ユングが創始した深層心理学理論で、心理療法理論です。ユング心理学とも呼ばれます。 コンプレックス(感情複合)の現象を研究したユングは、言語連想実験等を通じて深層心理の解明を志向し、当時、精神分析を提唱していたウィーンのジークムント・フロイトから大きな影響を受けました。

さらに深く(応用)

欲求

精神分析学は、行動の原動力である欲求から考え始めます。すなわち、心(欲求)は何らかの行動にあらわれると考え、夢や連想表現などに着目するのである。欲求には、個体保存欲求である食欲や睡眠(休息)欲と 種族保存欲求である性欲の生理的欲求(一次的欲求)があり、それよりも高次の社会的欲求(二次的欲求)です。名誉欲・金銭欲・権力欲・愛情欲などです。これらが複雑に関連して、われわれの欲求とそれを実現しようとするさまざまな言動や行動がなされています。

抑圧

抑圧は、強い欲求不満から心を無意識に守る防衛機制の代表です。抑圧は、欲求を抑え込み意識しない心理状態で、合理化は、理屈をつけて欲求不満を回避しようとする心理である。心を不適応から守るためのごまかし である防衛機制の中で、昇華だけは社会的に認められるよいものです。けれども、心の無意識の領域に欲求を押し込め続けることが、さまざまな心の問題をひきおこす原因となっています。

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