小論文テーマ「虐待」における考察

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教育学部などで頻出の小論文テーマの1つである「虐待」における考察です。実際の解答例をみながら、考察していきましょう。

虐待

課題文を踏まえ、虐待児を減らすためにはどうすればよいか。あなたの考えよ述べよ。

<ある人の解答例>
ニュースや新聞の虐待について耳にすることがあまりにも多くなった。死亡事故についても。「ああ、またか」とあまり関心を寄せなくなるほどだ。考えてみれば、この状況は異常である。

まず、虐待の主な原因として核家族化が挙げられる。子供と両親で構成された家庭は。戦後から現代にかけて増えている。実家暮らしをやめ、少人数で育児をするわけだが、昔と比べて負担はかなりのものだ。

父親だけが働きに出るわけではなく、母親も会社勤めをしている家庭も増えた。つまり、仕事、家事、育児の両立を強いられることとなる。仕事が増えれば。ゆとりはなくなり。特に思うようにいかない育児はストレスとなるのだ。この時間と心にゆとりがなくなるという条件が揃い、両親の限界を超えた時に虐待は起こると考えられる。

孤立したら母親を周囲で支え、「皆で子供を育てる」というごくごく当たり前の風景は、今では桃源郷のようにに遠い存在となってしまった。では、虐待児を減らすためにはどうすればよいのか。

両親、主に母親には相談相手が必要である。児童相談所なのでは存在しているが、実際、機能しないまま、虐待児が見逃されてるケースも多い。これ以上、子供が犠牲にならないためにも相談しやすい状況づくりや周囲のサポートが必至である。

今から核家族を止めるというのは無理がある。今は老若男女の繋がりを重視する取り組みをしている集合住宅も存在する。地域の繋がりを深め相談相手を増やし、心のゆとりを作るのも一つの手だ。支えのある安心感は重大な役割を果たす。頼る事は、決して甘えではない。

親のゆとりは、子も感じ取る。そこから穏やかな家庭が生まれる。

「虐待された子をどうするべきか」よりも親を支える事が虐待を減らす術ではないか。

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添削・好評

構成を考えるべきでしょう。「虐待児を減らすためには?」と問われているにも関わらず、本題に入るまでの前置きが長い。構成を組み替えるだけで、まるっきり印象が変わる論文となります。この論文を参考にすれば、以下のようになるのではないか。

<主張>親を支えることが、結果、虐待時を減らすことになる。
<理由>現在の母親は、負担が大きい。心のゆとりがない。
<根拠・背景・具体例>共働き、核家族
<案>相談相手を必要。老若男女のつながりのある集合住宅の設置。
<結論>頼ることは甘えではない。心のゆとりと安心感を作り出すことで、親を支える

まず、構成を考え、各段落(パラグラフ)のキーセンテンスを決め、書き始めることが望ましい。

その他

×不担→負担

「ああ、またか」とあまり関心を寄せなくなるほどだ。→これはいらないでしょう。自らのマイナス面と受け取られるようなことは書かなくてよい。

6W1Hの視点がもっとあってもよかっただろう。そもそも。虐待は今に始まったことだろうか。マスコミや世間が注目する前から虐待があったはずで、統計がとられる前は、実は、もっとあったのでは?という視点が必要だったかもしれませんね。成熟した日本だからこそ、マイノリティにも目を向けられる余裕が出てきたのもかもしれませんね。

そもそも、虐待の原因は、時間や心の余裕がなくなるからだろうか。また、核家族だからというのが原因だろうか。母親自体が、幼少のころ、虐待された経験があり、それが連鎖しているという要因が大きいというデータもあります。

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