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大学入試小論文「カーボンニュートラルに向けての対応策の考察・解答例」

大学入試小論文「カーボンニュートラルに向けての対応策の解答例」です。

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カーボンニュートラルに向けての対応策の解答例

【問題】
「地球温暖化と二酸化炭素排出量の関係」および「地球温暖化対策」について以下の 注意事項に従って 800 字で述べよ。
1、「地球温暖化と二酸化炭素排出量の関係」と「地球温暖化対策」の文章量はそれぞれ同じ程度となるようにしなさい。
2、「地球温暖化と二酸化炭素排出量の関係」については図1と図2のデータに基づいて議論しなさい。
3、「地球温暖化対策」については、科学技術に基づく対策を提案し、原理を含めて多角的な視点から述べなさい。

2つの図から、大気の平均気温は、二酸化炭素の排出量の増加の後を追うように上昇していることがわかる。つまり、CO2の排出量が増加した後に、気温が上昇する時期が来るのだ。

1860年におけるCO2の排出量は0トンに近く、1950年ごろには約500億トン/年、そこから急激に増えて1990年には2200億トン/年に達した。また、気温は1860年約14.7℃から1990年15.3℃へ約0.6℃上昇している。気温の急上昇は、1910年頃から1945年頃までと1980年以降の2回あるが、同時期においてCO2の排出量は比較的緩やかだが、その後に急激に増大した。つまり、植物や海が吸収しきれないほどのCO2が大量に排出された後は、必ず地球の気温が上昇するといえる。

この原理はCO2のような温室効果ガスが増えると地表の熱の吸収率が増えて地球温暖化に繋がることだ。適度な温室効果ガスは地表の温度を保つが、現在は温室効果ガスが増えて必要以上に熱を吸収している。

私は、地球温暖化対策として、CO2を排出削減する「緩和策」と気温の上昇に対応する「適応策」の両方を進めることが大事だと考える。まず、「緩和策」では化石燃料の使用を減らすことが重要だ。化石燃料はCO2を排出するため、その代替となるバイオマス燃料などに切り替え、火力発電から太陽光発電や風力発電に移行する。またCO2を燃料としてエネルギーに変えるカーボンリサイクルの技術を早期に実用化するべきだ。さらに森林を保全し、CO2を吸収する植物を増やせば、地球温暖化を抑制することができる。

次に「適応策」では、農産物の高温に対する耐性のある品種を育成することなどが例として考えられる。また熱帯で流行するような感染症に対する対策や、地球温暖化が引き起こす水面上昇への対策として高潮防止堤防を作ることも必要だ。

私はこの「緩和策」と「適応策」を組み合わせた対策をするべきだと考える。

カーボンニュートラルに向けての対応策の講評(一部抜粋)

国語力(主語述語の関係、接続詞の使い方)、論文力(論理の飛躍がない、根拠に説得力がある)、図の読み取る力、考察力、温暖化への理解など加点項目もあり、この論文で落とされたら、誰が合格するのかというくらいだと思います。自信を持っていいですね。

カーボンニュートラルに向けての対応策の考察(一部抜粋)

作物の品種改良(農産物の高温に対する耐性のある品種を育成)、個人情報の取得、ゲノム編集、核の保有、原発再稼働、AI(人工知能)の活用など国や企業の倫理観、個人の道徳観が問われる問題が山積しています。「道徳観」や「倫理観」も重要であるということも論文の中で使用できる場面も少なくないので頭の片隅に。

簡単にいえば、
道徳観…個人の納得解      (個人の経験や受けてきた教育の影響が大きい行為)
倫理観…社会通念上の普遍的な解 (法律やルールに基づいて判断される社会全体のルール)

(例)「倫理的はAなのかもしれないが、自分の道徳観からすればBだ。」ということもありえる場面があるんですね。しかし、社会では、こういう人のことを倫理観がない人と言われることが多いわけです。

質問の回答

質問1、零、ゼロ、0の書き方
➨他の数字に揃えます。今回は、算用数字の「0」ですね。また、横書きであれば、基本、数字は算用数字で書きます。

質問2、鍵カッコ「」は強調で使いましたが、使い方のルールはありますか。
➨ふつうは、自分の造語、まだ多くの知られていない用語や時事用語、引用、作品の表記などで使うことが多いです。普段、レポートや論文おいて強調で使う人もいますが、論文試験では避けた方がいいです。※課題文に、「○○」と表記されていて、それを抜き出して使用する場合は、「〇〇」と記述します。

今回の場合、自分の造語(地球温暖化対策を緩和策と適応策に分けたオリジナル)と読めなくもないので、減点されることはないと思います。

質問3、二酸化炭素をCO2と書き換えていいのでしょうか。字数を減らすため、2回目以降はCO2と書きました。
➨課題の図にもそのように表記されているので、大丈夫です。

質問4、本番の試験時間は90分です。いま、キーワード書き出し10分、原稿用紙に直接書いて20分、トータル30分かかり、60分あまります。今は最後のWORD打ち込み時に文字を修正したり、文を付け足したりしていますが、本番は下書きをしてから、清書したほうがいいでしょうか。
➨普通は、下書きすることなく、清書します。

というのも、時間の使い方として
【構成】も与えられた時間の25%。90分であれば、20分程度使うことをお勧めしています。
この作業が下敷きに相当しているのかもしれませんが…。

【構成】というのは、(展開)とキーセンテンスを決めることです。

<一般的な論文課題での例>
(意見)~だ。
(根拠・理由)なぜなら~だからだ。
(具体例)~といった経験があった。
(反駁)たしかに、~だろう。しかし~だ。
(まとめ)以上のことから~だ。

<今回の論文での例>
地球温暖化と二酸化炭素排出量の関係
(読み取れること)2つの図から、大気の平均気温は、二酸化炭素の排出量の増加の後を追うように上昇していることがわかる。
(そうなった要因の考察)植物や海が吸収しきれないほどのCO2が大量に排出された後は、必ず地球の気温が上昇するといえる。

地球温暖化対策
(CO2を排出削減する「緩和策」)①~ ②~
(気温の上昇に対応する「適応策」)①~ ②~ ③~

(まとめ)私はこの「緩和策」と「適応策」を組み合わせた対策をするべきだと考える。

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