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共通テスト「化学基礎で9割とる勉強法!」

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文系で国公立大学を受験しようとする生徒は、基礎理科の2科目の受験が必要になる場合がほとんどではないでしょうか。今回の記事は共通テスト「化学基礎」で9割を取る勉強法をお伝えします。

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範囲が狭く薄い「化学基礎」

化学基礎の特徴は何といってもその範囲の狭さです。理系の化学の学習内容と比べると、その量は約1割~2割程度と言ってもいいのではないでしょうか。化学基礎で学習する内容は主に以下通りです。

単元
物質の構成物質の成り立ち
物質を構成する粒子
イオン
化学結合と結晶
物質の変化物質量mol
化学反応式
溶液・濃度
酸と塩基
中和反応
酸化と還元
イオン化傾向と電池
化学と人間生活生活の中の化学
化学とその役割

この中でもポイントとなる単元は「化学結合」と「物質量mol」、「化学反応式」になります。ここの学習を乗り切れば、化学基礎の問題のほとんどを解けるようになってきます。

これ以外の単元では、もちろん化学を勉強するにあたっての基礎知識になる「物質の構成」は完ぺきにする必要があります。化学基礎で点数が伸びない生徒のほとんどが、最初の基礎知識をおろそかにし、完璧に覚えていないことが原因になっています。

共通テスト「化学基礎」の平均点

化学基礎の平均点の推移は以下の通りです。実施初年度は、旧課程の化学Ⅰからの移行で、出題範囲が狭くなったこともあり平均点は7割を超える水準になりましたが、2年目以降は6割弱程度で推移しています。今後も6割弱程度で平均点は落ち着くでしょう。

年度2016年2017年2018年
平均点26.77点28.59点30.42点
受験者数105,937人109,795人114,863人

化学基礎を勉強するにあたっての注意点

化学基礎は文系の受験生が受験することが多い教科で、2次試験では理科科目が必要で無くなる受験生がほとんどではないでしょうか。理系で基礎2科目で受験する場合も同様で、基礎で受験している時点で、おそらく2次試験では必要ない場合が多いです。ということは、化学基礎は共通テストだけで必要な科目で、しかも50点満点と比率が低いです。

受験全体の中で化学基礎が占める割合は非常に小さなものになっています。重箱の隅をつつくような細かな学習は時間を使いますので、大雑把にざっくりと内容をつかみ、7割から9割取れるレベルまで仕上げたなら、他の教科の学習に焦点を絞りましょう。深追いは禁物です。

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共通テスト「化学基礎」で9割を取る勉強法

先ほども述べたように重要となる単元は「化学結合」「物質量mol」「化学反応式」になります。この3つの単元をマスターすることで、化学基礎の学習が非常にスムーズになります。もちろん、最初の重要単元である化学結合をマスターするにあたって、物質の構成や原子、イオンなどの習得は必須です。学習の前半で登場するこれらの内容をしっかりと覚えるようにしましょう。

上記の重要ポイントをマスターすれば、あとはこれに上乗せされる知識や考え方を1つ1つ習得していくだけになります。「酸・塩基、中和」「酸化と還元、電池」を抑えれば9割得点に到達します。

化学結合

化学結合は、物質の化学的性質をつかむうえで非常に重要な単元です。文系の化学基礎のみならず、理系の化学でも、点数が非常に低い受験生のほとんどがここの学習がおろそかです。

化学結合は、大きく分類すると次の3つの結合になります。

  • イオン結合
    イオン結晶をつくる
  • 共有結合
    分子結晶をつくるものと共有結合の結晶をつくるものに分けられます
  • 金属結合
    金属結晶をつくる

これらの結合の仕方と、その結合によってつくられる結晶の物理的・化学的性質をマスターすることが非常に重要になってきます。この単元の学習が終了すれば、おおよその物質の化学的性質を予想することができるようになるでしょう。

物質量mol

化学がわからなくなる単元の筆頭ではないでしょうか。この物質量molでつまずく生徒が非常に多いです。ここで化学をあきらめる生徒が多く、化学嫌いを生み出す単元ともいえるでしょう。

化学の基本単位である物質量molをあきらめると、これ以降の計算問題はすべて解けなくなってしまします。ここが最初で最後の化学基礎の山になりますので、集中して一気に習得してしまいましょう。

物質量molとは個数のことです。例えば、鉛筆など12本で1ダースと数えますよね。時間だったら60分で1時間にしますよね。これと同じように、物質量molは6.02×1023個で1molとしているだけです。ただの個数を表す単位に過ぎません。ここの計算方法をマスターすれば化学基礎は乗り切ったようなものです。がんばってください。

化学反応式

化学反応式も非常に重要です。はっきり言って化学反応式を書けるようになることで、物質の量的関係がわかり、何対何で物質が反応するかがわかるようになります。前述した物質量molと化学反応式がわかれば、これ以降に学習する「酸・塩基・中和」や「酸化と還元」がしっかりと計算できるようになります。

ここまでの内容の習得に力を入れてください。そうすれば必ず9割得点できるようになるでしょう。

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9割取るための参考書や問題集はこれ!

教科書をしっかりとマスターしていき、共通テストの予想問題種などで実戦対策をすれば9割得点できるようになりますが、もっと手っ取り早く9割得点につなげるためには、予備校の先生などが書かれている参考書を活用することをお勧めします。

「面白いほどとれる本」や「はじめからていねいに」などのシリーズの参考書を開いてみてください。非常にわかりやすく図やイラストを駆使してまとめてあります。どの参考書でも大切なことをしっかりとまとめられていますので、必要な知識、不要な知識が一目瞭然です。

共通テストはこれだけ!岡本富夫の化学基礎

非常にコンパクトにまとめられた参考書です。重要ポイントのみをコンパクトに説明してくれていますので、最速で化学基礎のポイントをつかめるようになります。非常に解説もわかりやすく、本当に化学が嫌いという方にお勧めの教材です。

過去問からの抜粋なども多く、身に付けた知識をすぐにアウトプットできるつくりも嬉しいです。このテキストで問題の考え方のポイントをつかみ、共通テストの予想問題集などで実戦を積めば、簡単に9割得点に結びつくでしょう。

鎌田の化学基礎をはじめからていねいに

鎌田先生のこの参考書も受験会では超有名な良書です。こちらも非常に薄い作りになっていて、必要な知識や問題の解き方を短期間でマスターすることができます。書店などで見比べてみて、自分に合ってそうなら購入してみてください。点数が上がること間違いありません。

実践問題集や予想問題集

参考書でさらっと基本を修得したら、あとは実戦あるのみです。河合や駿台、Z会、東進などあらゆる予備校が実践問題集や予想問題集を出していますので、それらを使用し時間配分や形式などに慣れていってください。

また、これらの問題集は解説が非常に丁寧で、間違えた問題や覚えていなかった知識などを間違いノートにまとめていくだけで、自分オリジナルの教材が出来上がります。

過去問も新課程になって3年分蓄積されましたので、予想問題集ではなく過去問題集も使えるようになっています。予想問題集がいいか、過去問題集がいいのかは好みによると思いますが、それぞれ長短所もあるのも事実です。

過去問は実際に共通テストで使われた問題ですので、本試験のレベルで学習できる点が長所です。短所は、同じような問題が出る可能性が低いということです。予想問題集の長所は、予備校が予想してつくった問題や、模試の巻き返しの問題を使っているので、今後共通テストで出題される可能性が高いということがあります。短所は、問題のセレクトに偏りがある場合があることです。不安な方は両方を活用してみるのもいいかもしれませんね。

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まとめ

化学基礎はやるべきところをしっかりと学習すれば簡単に9割得点に到達できます。しかし、実際に難問や奇問が出題されることもたまにあります。多いのが濃度などに関する問題です。

受験での重要性を考えると、イレギュラーな問題対策に時間を使うよりも、より重要な英語や国語、数学の学習に時間を割くべきだと考えます。優良な参考書を使用し、最短時間で9割得点にもっていけるように是非この記事の内容を参考にしてみてください。

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