自動詞と他動詞
- 自動詞…目的語をとらない動詞(前置詞はとれる)
- 他動詞…目的語をとる動詞
自動詞
目的語をとらない動詞なわけですが、自分だけいればできる行為を表す動詞と捉えるとわかりやすいでしょう。
(例文)They left early this morning.
他動詞
目的語をとる動詞なわけですが、自分(主語)以外の他者(目的語)を必要とする動詞と捉えるといいでしょう。
(例文)They left New York early this morning.
文型と動詞
文型 | 並び | 動詞 |
---|---|---|
第1文型 | S+V | 自動詞 |
第2文型 | S+V+C | 自動詞 |
第3文型 | S+V+O | 他動詞 |
第4文型 | S+V+O+O | 他動詞 |
第5文型 | S+V+O+C | 他動詞 |
learn、climb、readなど多くの動詞は、自動詞、他動詞のどちらにも使われます。すなわち、いくつもの文型で使われるということです。ひとつの文型にしか使えない動詞のほうがはるかに少ないです。あとに続く語句に注意して文型の判断するようにこころがけましょう。
前置詞がいる動詞と前置詞がいらない動詞
さっそく、どちらが正解が選んでみましょう。
「トムは、年上の女性と結婚した」の英文として正しいのはどちら?
- Tom married with an older girl.
- Tom married an older girl.
正解は、「Tom married an older girl.」となります。marryは、「結婚する」という意味の動詞で、他動詞となります。つまり、目的語をとるのですが、日本語の「~と」につられてwithなどのような前置詞をつけがちですが、ダメです。
自動詞と他動詞の使い分け
ふつう自動詞として用いるものが他動詞に、他動詞として用いるものが 自動詞になることもある。
fiy:飛ぶ(自動詞)→~を飛ばす(他動詞)
(例文)The children were flying kites.(子供達はたこあげをしていた(たこを飛ばしていた))
work:働く(自動詞)→〜を働かせる(他動詞)
(例文)He works us too hard.(彼は私達をこき使っている(あまりに激しく働かせている))
drink:~を飲む(他動詞)→酒を飲む(自動詞)
(例文)He drinks like a fish.(彼は大酒のみだ魚のように飲む)(cf. drink water(水を飲む))
lend:~を貸す(他動詞)→金を貸す(自動詞)
(例文)I don’t want to lend or borrow. (金を借りるのも貸すのもいやだ)
borrow:借りる(他動詞)→金を借りる(自動詞)
(例文)I don’t want to lend or borrow. (金を借りるのも貸すのもいやだ)
前置詞がいらない重要な動詞
入試などテストに出る前置詞がいらない重要な動詞をピックアップしてみました。
- approach Fukuoka(福岡に近づく)
- answer a question(質問に答える)
- discuss the problem(その質問について話し合う)
- enter a room(部屋に入る)
- reach Fukuoka(福岡に到着する)
- resemble her (彼女に似ている)
前置詞がいる重要な動詞
入試などテストに出る前置詞がいる重要な動詞をピックアップしてみました。
- agree with him(彼に同意する)
- apologize to you(あなたに謝る)
- arrive at Fukuoka(福岡に到着する)
- complain about the food(食べ物の文句を言う)
紛らわしい単語(動詞の活用形)
foundという語をfindの過去形とばかり思っていると、次のような文を目たとき「過去形にさらに -ed がついている」と思ってしまいかねない。
- Shigenobu Okuma founded Waseda University.
実は「設立する」の意味の found という動詞があり、上の文の foundedはその過去形なのである。したがって上の文は「大隈重信が早稲田大学を創立した」の意になる。 このような活用のまぎらわしい動詞にはとくに注意が必要である。
findとfound
- find(見つける) – found-found
- found(設立する) -founded-founded
lieとlay
- lie(横たわる) -lay-lain-lying
- lie(うそをつく) – lied-lied-lying
- lay(横たえる) – laid-laid-laying
fallとfell
- fall(落ちる) -fell-fallen
- fell(切り倒す) – felled-felled
bindとbound
- bind(結ぶ) -bound-bound
- bound(はずむ) -bounded-bounded
windとwound
- wind [waind](巻く) -wound [waund] – Wound
- wound [warnd](傷つける) -Wounded-wounded
flyとflow
- fly(飛ぶ) – fiew-flown
- flow(流れる) – flowed-flowed
hangとhang
- hang(つるす) -hung-hung
- hang(絞首刑にする) -hanged-hanged
群動詞
- We sang for her. (私達は彼女のために歌った)
- We looked for her. (私達は彼女をさがした)
最初の文は、We sang に for her という修飾語句(副詞句)のついた第1文型の文である。一方、次の文では、 look は「見る」ではないし for 「~のために」の意味で はない。look for という2語で「~をさがす」の意味になっているのである。つまり1つの他動詞のような働きをしているのである。
このように、動詞が他の語と結びついて全体で1つの動詞のような働きをするものを、群動詞または動詞句と呼ぶ。
前置詞を含む群動詞
動詞+前置詞(動詞+名詞/副詞+前置詞)の形のもの。最後に前置詞があるので必ず後に名詞を必要とし、全体で1つの他動詞の働きをする。
動詞+前置詞
- We called on (= visited) him yesterday evening. (私達はゆうべ彼をたずねた)
- That boy takes after (= resembles) his father. (あの男の子は父親似だ)
- U.S.A. stands for the United States of America. (U.S.A. はアメリカ合衆国の意味である/略である)
- Have you heard from Freddy?!(フレディーから手紙がきましたか/連絡がありましたか)
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