「時」のとらえかたは、ものすごく大事です。英作文や最後問題で頻出されます。
時制のポイント
たとえば、
- 彼女は舞台の上に立っている。
- 彼の家は、丘の上に立っている。
2つの分は、こちらも「立っている」わけですが、前者は、現在進行形で、後者は現在形です。
つまり、
- She is standing on the stage.
- His house stands on the hill.
となります。このあたりのニュアンスをしっかり理解して、さまざまな時制に対応できるようになりましょう。
上の文で、前者は、一時的な行為にある野に対して、下の文は、現在を中心に、過去から未来にかけての状態になるので、前者は、現在進行形で、後者は現在形になります。状態は、進行形にすることができないのです。
現在 | 過去 | 未来 | |
---|---|---|---|
基本形 | It rains. | It rained. | It will rain. |
進行形 | It is raining. | It was raining. | It will be raining. |
完了形 | It has rained. | It had rained. | It will have rained. |
完了進行形 | It has been raining. | It had been raining. | It will have been raining. |
現在時制
現在時制は、現在形といっても、その表す内容はいずれも、現在の一瞬だけのことではなく、現在を中心に過去から未来にかけて、ある程度持続する内容でもある点に注目する必要がある。
1.現在の状態
「現在~である~している」とある一定の状態にあることを表す。
- We have five English lessons a week. (私たちは1週間に5回英語の授業がある)
- He resembles his father very much. (彼は父親によく似ている)
- I hate lies. (私はうそは嫌いだ)
2.現在の習慣(動作動詞を用いて)
「現在~する習慣がある」の意味になるalways, often, usually, sometimes, never, on Sundays, every morningなど、その動作を行なう頻度や定期的な日時を表す副詞(句)を伴うことが多い。
- I usually get up at seven. (私はふつう7時に起きる)
- I never cut my nails at night. (私は夜にはけっして爪を切らない)
- My father takes a walk every morning. (父は毎朝散歩をする)
3.現在の事実・不変の真理
長期間にわたって変化しないような事実や不変の真理を表す。
- His house stands on the hill. (彼の家は丘のうえに立っている)
- A leap year comes once in four years. (うるう年は4年に1度やって来る)
- Haste makes waste. (あわてることは無駄を作る→せいては事をし損じる)
現在進行形
am/is/are +~ing
- What are you doing? -Im looking for my keys.(何をしているのですか。- 鍵を捜しています)
- It is raining hard now. (いま雨が激しく降っている)
「~している」と、現在の時点で、ある一時的動作が継続中であることを表すには、現在進行形を使う。現在進行形の文は、いま実際に雨が降っ ている場合にだけ言えるものであるのに対し、次の現在形の文は、いま雨が降っているいないに関係のない、一般的事実であるという違いに注意。
It rains a lot in June in Japan. (日本では6月に雨がたくさん降る) また、進行形になるのは動作動詞だけで、状態を表す動詞は「~して る」という進行形のような意味を元からもっているためあらためて進行形にはしない。
- I know your father. (私は君のお父さんを知っている)
- He belongs to the music club. (彼は音楽クラブに入っている)
進行形にできない動詞には(進行形にできない)といったがある。つまり、状態を表す動詞は進行形にならない。
1.状態動詞と進行形
「私はサンドイッチを食べています」の英訳は?
(1)I’m having a sandwich.
(2)I have a sandwich.
have は、「持っている」と状態を表すほかに「食べる, 過ごす」などと 動作を表す場合もある。後者の場合は進行形にできる。(2)の文は「サンドイッチを持っている」の意味であり「食べている」の意味にはならない。
- I’m having a wonderful time here in Paris. (私はここパリで素晴らしい時間を過ごしています)それらは一時的な継続・進行を表す場合などに進行形になる。
- She is smelling the roses in the garden. (彼女は庭のバラの匂いをかいでいる)
- I’m thinking about you.(私は君のことを考えている)
- Beth is seeing her teacher in the teachers’ room now. (ベスは今職員室で先生に会っています(先生の所に行っています))
- He is being very kind today. (今日は彼はやけに親切だ)
2.不満を表す進行形
現在進行形で「~してばかりいる(困ったものだ)」の意味を表す場合があります。always、constantly、all the timeなど「いつも」の意の語句とともに用いられることが多いです。
<例文>
- You are watching TV all the time. (君はいつもテレビばかり見ているね)
- My husband is always reading in bed.(夫はいつもベッドで本を読むんです)
- He was constantly borrowing money from me.
過去時制
過去の状態は。状態動詞を用いて過去のあるときにそのような状態にあったという意味を表す
- She had long hair last year. (彼女は去年長い髪をしていた)
- She looked sad because I was angry.(私が怒っていたので彼女は悲しそうだった)
1.過去の習慣
過去の習慣は、動作動詞を用いて、現在形のときと同様の副詞(句)がよくいっしょに用いられる 。
- I sometimes wrote him a very long letter. (私は時々彼にとても長い手紙を書いた)
- My father and I played tennis on Sundays.(父と私は日曜日にはいつもテニスをした)
2.過去の動作・過去の事実
過去のあるときにその動作を行なったという意味を表す
- Thomas Edison invented the light bulb. (トマス・エジソンが電球を発明した)
次のように その動作がある期間にわたることもある。
I worked with Mr. Spencer for a year in New York. (私はニューヨークで1年間スペンサー氏と仕事をした)
過去進行形
I was watching TV at this time yesterday.(昨日の今頃はテレビを見ていた)
参考「いつも~ばかりしていた」の意味を表す場合。
He was constantly borrowing money from me.
現在進行形で「~してばかりいる(困ったものだ)」の意味を表す場合がある。always, constantly, all the time など「いつも」の意の語句とともに用いられることが多い。
- You are watching TV all the time. (君はいつもテレビばかり見ているね)
- I often watch night games on TV.(私はよくテレビでナイターを見る)
- My husband is always reading in bed.(夫はいつもベッドで本を読むんです)
3.「~している」と訳せない進行形
The door is opening. =?そのドアは開いている。
上の英語も日本語も文としては正しい。しかし is opening は進行形だか ら「開く」という動きがいま進行中であることを表すはずなのに対し 「開いている」は開いてしまった後の状態を表す言い方である。つまり is opening は意味から考えて「開いている」ではなく「開きかけている, 開きつつある」と訳さねばならないのである。同様の例をあげ。
- The dog was dying. (その犬は死にかけていた)
- I am already forgetting my grandmother’s face. (私はおばあさんの顔をもう忘れかけている/忘れつつある)
cf. The door is open. (そのドアは開いている)
未来時制
未来時制において、明日買い物に行きます(行くつもりです」のように自分の意志の未来と、「来月で16歳になります」のように、自分の意志にかかわらず自然の成り行きでそうなる未来とがある。
1.単純未来 :will +動詞の原形
- It will clear up in the afternoon.(午後には晴れるだろう。)
- Ann will not won’t come to our party(アンは、私たちのパーティには来ないだろう。)
単純未来は、自然の成り行きで起こることが予測される未来を表す。主語につくwill が’ll. 否定の will not が won’t と省略されることも多い。主語が1人称(I,we)のとき will のかわりに shall が使われることもある。
- I shall the sixteen next month.
2.be going toのポイント
- 主語の計画済みの意図を表す:「~するつもりだ」
- 近い未来の予測:「~しそうだ、~するだろう」
というときに使います。
3.計画の意図のbe going to
主語の計画済みの意図を表す:「~するつもりだ」
<例文>
・He is going to join our club.(彼は私達のクラブに入るつもりだ)
・I’m not going to waste my money. (私はお金を無駄遣いするつもりはない)
・I am going to study in the United States next year.(私は来年アメリカに留学するつもりです)
4.近未来予測のbe going to
近い未来の予測:「~しそうだ、~するだろう」現在の兆候からそのように予測できることを表す。
<例文>
・We are going to have a baby. (もうすぐ私達に赤ちゃんが生まれるんです)
■ I was going to write to you, but I was too busy. (君に手紙を書くつもりだったんだが、忙しすぎてね)
■ This winter is going to be very cold.(この冬はとても寒くなりそうだ)
意志未来
1.主語の意志を表す場合:will +動詞の原形
- I will ask him about it tomorrow, then. [主語Iの意志」(では明日そのことについて彼に尋ねてみます)
- Where will you go for the vacation? [主語youの意志] (あなたは休みにはどこへ行きますか)
「~しよう」とその場で意志を決めるような場合に用いられる。3人称に はあまり用いられない。短縮形 I’ll やwon’t がここでもよく使われる。
2.相手の意志を尋ねる場合
- Shall I help you? (お手伝いしましょうか)
– Yes, please. / No, thank you.(お願いします/けっこうです)。 - Shall we start now?(もう出発しましょうか)
– Yes, lets. (そうしましょう) - Will you please call me a taxi? (タクシーを呼んでくれませんか)
– Sure (All right). (いいですよ)
Shall I ~?:「~しましょうか/してあげましょうか」
- Where shall I wait for you? (どこであなたを待ちましょうか)
Shall we 〜?:「[いっしょに)〜しましょうか/しませんか」
- 「Let’s 〜. と同様の意味になる。Let’s の文の付加疑問にもなる。= Let’s start now, shall we?
Will you ~? :「~してくれませんか」「依頼」
Will (Won’t) you ~?:「~しませんか/してはどうですか」「勧誘」などもある。 Will you ~? という疑問文は,単に意志を問うよりも,依 頼や勧誘の意味で使われることが多い。依頼の意味ではよく please とともに使う。また命令文の語調を和らげる付加疑問にも用いられる。= Call me a taxi, will you?
- Will you Won’t you) have another cup of coffee?(コーヒーをもう1杯いかがですか一飲みませんか) (参考)
You/He shall ~.の形で,「(私は)君に/彼に~させよう」という話し手の 意志を表すことがある。書き言葉で用いられる表現。
- You shall have this money. = I will give you this money. (私は君にこのお金を持たせよう→このお金をあげよう)
- My Son shal do the work.(息子にその仕事をやらせよう)
未来進行形
I will be taking the exam about this time tomorrow.(明日の今ごろ私は試験を受けているだろう)
未来のあるときにある動作が進行中,つまり「~しているだろう」とい う意味を表す。「~することになるだろう」の意味になることと、お II be seeing him again. (彼にはまた会うことになる)だろう) 比較I’ll see him again.(もう一度彼に会うつもりだ)
1.be going to
- I am going to study in the United States next year.(私は来年アメリカに留学するつもりです)
- This winter is going to be very cold.(この冬はとても寒くなりそうだ)
2.主語の計画済みの意図を表す:「~するつもりだ」
- He is going to join our club.(彼は私達のクラブに入るつもりだ)
- I’m not going to waste my money. (私はお金を無駄遣いするつもりはない)
3.近い未来の予測:「~しそうだ, ~するだろう」
現在の兆候からそのように予測できることを表す。
- We are going to have a baby. (もうすぐ私達に赤ちゃんが生まれるんです)
参考was/were going to はふつう実現しなかった過去の意図を表す。 I was going to write to you, but I was too busy. (君に手紙を書くつもりだったんだが、忙しすぎてね)
現在時制で未来を表す場合
- The next Hikari arrives at 9:15.(次のひかり号は9時15分に到着する)
- We are lying to Los Angeles tomorrow.(私達は明日飛行機でロサンゼルスへ行きます)
- We will begin the meeting when Bob Comes.(ボブが来たら私達は会議を始めます)
1.確定的な予定・計画を表す現在形
時刻表やスケシュール表で確定しているような場合、未来のことでも現在形が使える。ふつう日時などを表す副詞(句)を伴う。
School stars next Monday. (学校は今度の月曜日に始まる。)
2.近い未来の予定を表す現在進行形
近い未来について「~する予定だ/つもりだ」の意味を表す。予定が進行中という意味合いが含まれる。
- Cathy is coming to see our baby tonight.(キャシーが今夜、私達の赤ちゃんを見に来る)
- We’re having a sukiyaki party this Sunday.(この日曜日にすきやきパーティーをすることになっている)
時・条件を表す副詞節
副詞節とは、動詞や文全体を修飾する節となりますが、それを使う場合2つのポイントがあります。
- 時・条件を表す副詞節中の現在形の使い方
- (例外)条件を表すif節中にwill
1.時・条件を表す副詞節中の現在形の使い方
when、ifなどで始まる、時・条件の副詞節の中では、未来のことでも現在形を用いて表します。主節が未来時制になっている(たとえば、We will begin)では、文全体が未来のことを表すことは確実。だから副詞節中をわざわざ未来時制にする必要がないのだと考えればよい。
<例文>
I will stay home if it rains tomorrow.(明日雨降りなら私は家にいます)[× if it will rain)
Let’s go home before it gets dark.(暗くなる前に家へ帰ろう) [× before it will get]
2.条件を表すif節中にwill
条件を表すif節中にwillを用いると「~するつもりだ/する気がある」という意志未来の意味になる。
I’ll give you this book if you will read it. (もし君に読む気があるなら、この本をあげよう)
時制の一致
- I know he is busy. (彼が忙しいのを私は知っている)→ I knew he was busy. (彼が忙しいのを私は知っていた)
英文と日本語訳を比べてみると、日本語では「知っている」が「知っていた」になっても「忙しい」の部分は変わらないのに、英語では know が過去形 knew に変わると同時に is was に変わっている。このように英語では、主節の動詞を現在形から過去形にすると、従位節の動詞もそれに応じて変化する。これを時制の一致という。「彼が忙しかったのを私は知っていた」の意でないことには特に注意。
主な変化のパターン
主節 | 従位節 |
---|---|
現在→過去 | 現在形→過去形 |
現在進行形→過去進行形 | |
現在完了形→過去完了形 | |
過去形→過去完了形(大過去) | |
will,canなど→would,canなど |
- I know she is sleeping. (彼女が眠っていることを知っている) → I knew she was sleeping.(彼女が眠っていることを知っていた)」
- He says he has been to Hawaii before. (以前ハワイに行ったことがあると彼は言う)→He said he had been to Hawaii before. (以前ハワイに行ったことがあると彼は言った)
- I think he was angry.(彼は怒っていたのだと私は思う) → I thought he had been angry.(彼は怒っていたのだと私は思った)
- She says she will come. (彼女は来ると言っているよ) → She said she would come. (彼女は来ると言っていたよ)
時制の一致を行わなくてよい場合
1.現在でも変わっていない事実や、つねに成り立つ真理
主節の動詞が過去形でも,これらの内容は現在形で表してよい。
- I didn’t know that she has a child. (彼女に子供がいるとは知らなかった)
- We learned that oil floats on water. (油が水に浮くことを習った)
参考主節の動詞が think, believe などで,過去の時点でそう考えていたということが強調される場合は,時制の一致が行われることが多い。
- I thought you were a Japanese.(あなたが日本人だと私は思っていました)
- Columbus believed that the Earth was round. (コロンブスは地球が丸いと信じていた)
2.歴史上の事実
主節より以前のことを表していても過去完了形にしなくてよい。
- Father told me that World War II ended in 1945. (第2次世界大戦は1945年に終わったとお父さんが教えてくれた)
- cf. Father told me that he had learned that in school.(お父さんはそれを学校で習ったのだと教えてくれた)
- He didn’t know Shakespeare wrote Romeo and Juliet.(彼はシェイクスピアが「ロミオとジュリエット」を書いたことを知らなかった)
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