慶應義塾大学小論文対策「予想される課題テーマと解答例」

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慶應義塾大学の入試における小論文について、予想される課題と解答例の記事になります。

教養

  • 教養…教養とは、一般的に学問・知識をしっかり身につけることによって養われる、心の豊かさと定義されています。
  • 教養人…教養人とは、教養のうえに、広く学問、芸術、宗教などに接して全面的に発達させ、全体的、調和的人間になるというのが一般的な定義
教養人は「仮説」と「文脈」を持っている人について記事を読んであなたの考えを自由に論ぜよ。(800字)

「仮説」と「文脈」を兼ね備える国は、多くのことを成し遂げる。独自の思想と多彩な知識は無知であることや他者の依存を脱却し、国を大きく発展させる。歴史上でも、世の中が目まぐるしく変化しているのは明らかだ。

しかし、すべての国がそうだとは限らない。その一つとして日本は現在、停滞期であるだろう。技術面で優れる一方で、教育面では遅れている。昔から受け身の教育が続き、現在も進行中だ。また、若者の意欲低下は、日本の未来が衰退することを指す。18歳選挙が取り入れてなお、果たして日本は現状維持を保つのか。人は今まで大きな分岐点によって進歩した。

例えば、戦争だ。戦前と戦後では大きく違う。人々はよい未来を作るべく、革命を起こし、良い環境、人権、政権を自らつかんだ。しかし、単純に戦争を起こして国を変えればいいわけではない。そこで私は国民一人ひとりが、危機意識を持つことが重要だと考える。日本は、比較的安全な国である。そのため、問題意識を持つ人は少ない。人は自分の身に危険が及ばない限り、行動するのは難しい。地球温暖化はまさにそのことだ。地球温暖化の影響により、異常気象や環境破壊が世界中で見舞われ、国連でも深刻な問題として各国ごとに、二酸化炭素の軽減に定めている。2100年には、平均気温が最大48度上昇すると予想されている。

しかし、ここまで世界の危機が迫っているのに、目標を達成できない国がある。確かに環境のことに気遣うと経済面に支障が出るだろう。目先の利益に囚われ、今の問題に対して無関心を装うのが現状だ。本格的に自分の命が危うくなったとき、いざ取り組んでも、後の祭りだ。これは大規模な例だが、これと同じような現地は日本でもある。日々ニュースで騒がれている問題も意思すれば、自ずと「仮説」と「文脈」は身につくだろう。それだけで日本の未来は明るくなる。国の成長は人の意思と共にある。

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添削・講評

根拠や具体性に欠ける内容になっているので、評価が低くなります。また美辞麗句が並ぶ印象で、うわべだけの印象を受けるのはもったいないです。途中、戦争、そして地球温暖化と話が飛んでいき、教養人は「仮説」と「文脈」を持っている人という趣旨からは大きく外れた印象もある。自分の知っていることを羅列するだけではいけません。

  • 技術面で優れる一方で、教育面では遅れている。⇒具体例があるとなおよい

日本の医療問題

実際の小論文の解答例を見る前に、現状、日本が抱える医療問題について列挙しておきます。一般的な見解として、おさえておきましょう。

  • 医師不足…特に地方での不足は顕著
  • 医師の過労問題…コンビニ受診という名の通り、利用する側にとっては便利になった分、医者の労働負担は増加
  • 医療事故…医療事故についての刑事罰追及など医師個人の保護が保たれていない
  • 生活保護を受けている患者の増加

などが挙げられます。根幹にある問題の原因は、少子高齢化がもたらしているいうことも一理あります。

【小論文課題】各国の医療体制について
(1)表1は、医療提供体制における各国比較である。顕著にみられる日本の特徴について、100字以内で簡潔にまとめなさい。
(2)表2は、人口指標の国際比較である。この表から考えられる日本の問題点について、50字以内で指摘 しなさい

(1)医療提供体制の特徴

<解答例>
日本の医療提供体制を世界の国々と比べると大きく2つ異なるものがある。それは、MRIやCTスキャナーなどの医療精密機器の台数で日本は世界の国々と比べると多くの機械を所持していることが読みとれることだ。

<添削>
①2つとあるが、もう1つの記述は?
「1つは、MRIやCTスキャナーなどの医療精密機器の台数 もう1つは?」と思ってしまわれる可能性が…。
②“世界の国々と比べると”が2か所も連続し、しつこい。字数稼ぎと思われる可能性も…

<修正>
日本の医療提供体制は、世界の国々と比べて、人口百万人当たりのMRIやCTスキャナーの医療精密機器の台数が突出している点が顕著であると読み取れる。

(2)日本のの問題点

<解答例>
日本65歳以上の人口は世界に比べると高いが、出生率は最下位だ。よって少子高齢化が問題点であると分かる。

<添削>
×日本65歳以上の人口は世界に比べると高い
主語と述語の関係が変。 「人口は高い」とは、言いません。 ○「人口の割合が大きい」

<修正>
日本の問題点は、各国と比較し、65歳以上の人口の割合が大きく、出生率は最下位という少子高齢化社会である点だ。

少子化問題

少子化問題について、あなたの考えを800字以内を述べよ。

私は今後子どもの数が格段と増えることも減ることもないと思う。

私は少子化問題の遅れている原因は2つあると考える。1つ目は女性進出だ。近年、社会で働く女性が増加している。その証拠に中学生の時からよく見るM字型グラフがある。これは、20代前半、20代後半で子どもの合計特殊出生率が増え、20代後半から30代前半では減少していることが分かる。20代後半から30代前半が一番出産しやすい時期なのに少ないということは、女性は結婚・出産より仕事を優先する女性が増えていることが推測できる。

2つ目は、この女性の社会進出に国が追いついてないことだ。2年ほど前、保育園に子どもが入ることができなかった母親がネットに書き込んだ記事が話題になった。保育園を作ろうとしても、住民の反対がとまらずなかなか建設できない状況だ。

国は、少子高齢化と嘆いているが、女性が子どもを産みやすい環境を整えきれていない。この状況が続くと今と出生率は変わらないだろう。待機児童の問題があるが、本当は隠れ待機児童がいることに目をそらしている様にも感じる。今、目の前にある問題を解決しなければ女性、安心して子どもを産むことができない。国や行政は女性が働きながらでも子育てしやすい環境を作るべきだ。

私は住民が反対するなら、会社に託児所を作るなど企業の理解もなければ、子育てを環境を整えられないと思う。

現在、日本では少子化問題が深刻している。これを食い止められ周りの多くの理解が必要となる。日本は高齢者問題、人口減少、グローバル化など様々な課題や目標がある。これらを解決するのは新しい人材、つまり子ども達たちだ。だから、新しい命が沢山生まれる世の中を作れるよう全国民が少子化問題を目を向けてほしいと思う。

添削と講評

×一番出産しやすい時期なのに→○一番出産しやすい時期にも関わらず
など、話し言葉が多いので、気をつけましょう。

×この女性の社会進出に国が追いついてないことだ→○この女性の社会進出に国の政策が追いついてないことだ。
主語と述語の関係をおさえる。 「国が追いつく。」そんなことはありません(笑)。

×日本は高齢者問題、人口減少、グローバル化など様々な課題や目標がある。→日本は、高齢者問題、人口減少などの問題やグローバル化推進の目標
そうでないとグローバル化が課題と論じてしまうことになる。

➊深い考察が必要

  • 本当に、昔は、安心して子どもが生めたのか?
  • なぜ、少子化にも関わらず、保育園が足りないの?
  • なぜ、少子化にも関わらず、待機児童がいるの?

➋具体策が必要

  • あなたなら、この論文に挙げてきた数々の問題を、どう解決するの?

➌話題は絞る

  • 話題が広がりすぎて、1つひとつの話題が浅はかで、幼稚になってしまっている。

➍主張はひとつ

  • この論文は、主張ばかりで、その主張に対する根拠・理由、背景が乏しい。

空き家問題

私は、地域社会が直面している空き家問題がテクノロジーと人との協働により、社会により良い効果をもたらすと考える。空き家の活用方法は、主に民泊が効果的であると考える。理由は、外国人観光客の増加だ。彼らの中には、日本文化を体験したいと願う人が大勢いる。彼らが、日本人と同様の家で同様のものを食べることで文化を感じられのではないか。

ロボットやAIなどのテクノロジーにより、掃除、洗濯受付などの仕事を効率化できると考える。テクノロジー導入により、人件費を大きく削減でき、ミスを未然に防ぐことができるのではないかと考える。

テクノロジー導入により、おもてなしが問題になる。近年、日本の伝統である、おもてなしが、外国人から非常に高評価を受けている。おもてなしは、人の気持ちを考え、行動する繊細なものだ。テクノロジーが、おもてなしを発揮することができるのだろうか。 おもてなしの役割を、人間が果たしていことが必要だと考える。

講評・添削

いい視点です。構成も及第点です。本番でもこれくらい記述できないといけません。

反語「~だろうか。」と多用するくせがあるようですが、使わないほうがベターです。

問題提起として使い、深い考察へと導きいれるために使うのであればいいのですが、それだけで文章が終わってしまうのはダメです。

例えば文章の前半にあるとして
○いい例
「このAという結果は何故生まれるの”だろうか”。過去の事案BとCを考察すると、Dという結果が導き出される。つまりAは~」

×だめな例
「このAという結果は何故生まれるの”だろうか”。我々は深く考えていかなければならない。」

↑これでは考えることの放棄。丸投げですよね。問題を提起しているだけで、具体性がなく中身が無い文章となり、いい評価を得ることができません。

移民問題

私のグループでは移民受け入れに賛否両論の意見となったが、私は移民受け入れに賛成である。なぜなら、移民を受け入れる事で人手不足を補う事が出来るからである。受け入れ反対側からは、今後はAIが人材不足を解消すると意見が出た。

しかし、ある記事では、地方の産業は人手不足で50社以上が今年倒産しており、これは過去最高であり、これからも地方の産業はAIを導入する資金がないために外国人労働者が必要だと書かれていた。よって私は、AIを導入する事が困難な会社のためにも移民受け入れを積極的に行うことにより、地方の産業を支える事が出来ると考える。

しかし、問題は外国人が日本に移民として来るのかという事である。なぜなら、日本では重労働、低賃金などと労働条件が整っていない。一方で中国では同じ量の仕事をしたとしても、高い給料が支給される。よって私は優秀な移民を受け入れる為にも労働条件の見直しを行う事が重要であると考えた。

講評・添削

いいですね。具体例も示しながら記述できています。一か所、事実誤認が、以下参照。

①事→こと にすることが無難です。

形式名詞はひらがなで書くということが、国語の世界では習慣的な常識となっており、公用文でも原則的に使われません。国語の教科書や辞典などには、具体的な事件、事態など【実質名詞・普通名詞】の場合には、「事」と漢字で書くのが原則だが、ひらがなで書いてもよい。

事を使う場合は、約束事など、熟語で事を使うとき以外は、「こと」がいいです。

事実誤認

一方で中国では同じ量の仕事をしたとしても、高い給料が支給される。

賃金に占める割合は、仕事の量や労働時間に対して、賃金が支払われているのではありません。仕事の質や成果に対して、多くの賃金が支払われています。成果主義です。なので、優秀な技術者などは、中国やインドに就職するんですね。新卒でも日本円で1000万以上はざらです。最近では、日本でも、IT企業の一部では、プロ新卒などの名称で、新卒でも実力者には、高賃金が支払う仕組みができつつあります。

また、「同じ仕事をしたとしても」という表現はよくなく、「同じ労働量でも」のようにしたほうがいいです。

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