【高校地理】ヨーロッパの工業まとめ

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【高校地理】ヨーロッパの工業まとめです。

近代のヨーロッパ工業

産業革命は、18世紀後半にイギリスで、ランカシャー地方を中心とした綿工業に始まった。やがて機械の使用は他の部門に広がり、19世紀には工場制大工業が一般化した。ミッドランド地方などの恵まれた石炭や鉄鉱石と、農業革命によって生み出された農村の余剰労働力を背景に、多くの重工業地帯の形成が進んだ。

  • 産業革命…イギリスで始まった技術向上による産業と社会の仕組みの変化
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20世紀初め

20世紀の初め、イギリスは世界の工業生産額のほぼ半ばを占めて「世界の工場」たる地位を確立し、植民地をはじめ、世界各国の市場に工業製品を輸出した。また、この貿易上の利益によって巨大な資本需要をまかない、世界の海運をも支配した。

ドイツ

19世紀の後半に国家統一を成し終えたドイツは、政府の強力な保護政策のもとに、新鋭の設備を持った工場を建設し、企業の集中や合同を通じて多額の資金を確保し,近代工業の急速な形成をはかった。第二次世界大戦後、工業力を飛躍的に発展させた西ドイツは、「奇跡の復興」と呼ばれる経済成長を成しとげ、1989年のベルリンの壁の崩壊とともに東ドイツを統一しEU諸国のなかで最も重要な工業国となった。

ルール地方

西ヨーロッパ最大の炭田を持つルール地方は、フランスのロレーヌからライン川を通じて運ばれる鉄鉱石を基礎に重化学工業を成立させ、その製品を世界各国に輸出し、ヨーロッパの核心的工業地帯へと発展していった。

近代的な大規模工業とともに、地域の特色を生かした伝統工 業も各地にみられる。フランドル地方の羊毛工業は中世以来のにわたり、ヨークシャー地方に羊毛工業をもたらした。

各地の特徴

  • イタリアやフランスの、とくにパリの服飾産業は歴史が古い
  • ドイツのビール、フランスのブドウ酒に代表される醸造業
  • ノルウェーの水産加工業なども,原料産地で伝統的に形成
  • スイスの精密工業
  • アルプスの水力発電をもとに発展した北イタリアの機械工業・化学工業
  • 英語・フランス語などを生かしたロンドン・パリなど大都市の出版・印刷業や通信情報産業の発展

現代のヨーロッパ工業

二度の世界大戦を通じて、ヨーロッパの工業はその姿を大きく変えつつある。

イギリス

かつて世界最大の工業生産を誇ったイギリスは、工場施設が老朽化し,植民地の独立と多くの国々の工業化 にともない市場を狭められ,その地位を大きく後退させた。政 府は石炭・電力・鉄鋼などの基礎産業部門を国有化して、弱体化した国内産業の補強につとめている。イギリスの工業地帯の多くは、かつて国内の鉱産資源に依存して内陸部に形成されたもので、資源の枯渇と生産規模の拡大にともなって新設工場は臨海地域に立地しつつある。

  • 北海油田の開発…石炭から石油へのエネルギー転換が世界的に進むなかで、成功をおさめた北海油田の開発は、低落傾向にあるイギリス経済にあらた活力を与えるものと言われ、パイプラインの終点ピーターヘッドやミドルスブラには、石油化学工業基地が形成されつつある。

その他 ヨーロッパの国々の特徴

イギリスにみられる変化は、ヨーロッパの他の国にも共通するところが多く、主要工業部門の国有化や国家資金の導入によって工業の発展。フランスやイタリアでもみられる。生産規模の拡大やエネルギー転換にともなう臨海地域への工業基地建設は、西ヨーロッパ各国が力をいれている。

  • 新エネルギー資源の開発…ノルウェーやイタリア・オランダでも成功をおさめている。
  • ガス田…北イタリアのポー川流域や, オラン ダのフローニンゲンのガス田はあたらしい工業建設に大きな役割を果たしている。
  • ヨーロッパのサンベルト…南フランスから地中海に沿ってカタルーニャ地方にかけて、知識集約型の電子産業や研究所が集中して「ヨーロッパのサンベルト」が生まれている。
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