【高校倫理】大乗仏教思想

シェアする

【高校倫理14】大乗仏教思想です。

  • レベル:基礎
  • 対応:定期テスト・実力テスト・入試
  • 重要度:よく出る

大乗仏教思想

前1世紀頃までに約20の部派仏教(アビダルマ, 阿毘達磨)が成立し、「経蔵(仏教の基本)」「律蔵(戒律の集成)」「論蔵(経典の注釈)」の「三蔵(「大蔵経」)」を成立させた。
参考【高校倫理】仏陀(ブッダ・シッダールタ)の教え

スポンサーリンク

三蔵法師

唐の三蔵法師(玄関,602 ~ 664)は三蔵に詳しく、629年から17年に及ぶ旅(~645)の記録『大唐西域記』を著わし、「大般若経」600巻を翻訳して唯識思想を伝え、法相宗を開いた。部派仏教は、大衆部9派が上座部11派を「一切衆生茶仏性」の立場から批判し、根本分裂した。

上座部仏教

上座部仏教(小乗仏教, 部派仏教)は、出家して厳しい修行を積んだ僧侶(阿羅漢)だけが悟りを開き、苦悩から救われる「悟り(自利)」中心の仏教で、南伝仏教(スリランカ・タイ・ミャンマー・カンボジアなど)といわれる。

大乗仏教

大乗仏教(大衆部仏教)は、在家の凡夫(煩悩に悩む人)も利他行を続けていけば未来において以仏(苦悩から解脱)できるという「慈悲(利他」中心の仏教で、生き物すべて(一切衆生)の苦悩を救う「菩薩」行を理想とした。これは、北伝仏教(チベット・中国・日本など)といわれる。

より深く(応用

六波羅蜜

六波羅蜜とは、サンスクリット語のパーラミーターで、大乗の菩薩が涅槃に至るために、他の人をも救う「自利=自他」の修行方法のことである。従来の部派仏教的な「持戒(じかい)」「禅定(ぜんじょう)」「智慧(ちえ)」に 加えて、より大乗仏教的な「布施(あせ)」・「精進(しょうじん)」「忍辱(にんにく)」がある。

忍辱

忍辱とは、怨み妬みのない寛容な心と悲惨や恥辱を耐え忍ぶ心である。

精進

精進とは、ただひたすら進んでいく混じりけのない役でありる。

布施

布施とは、 財や法や安心などさまざまな施しをさせていただくという心である。

  • 出家・在家を問わず、「六波羅蜜」の実践をする修行者は「菩薩」である。

覚えておきたい人物

ナーガールジュナ

ナーガールジュナ(龍樹, 150 ~ 250 頃)は、『中論(409, 鳩摩羅什の訳)』を著わし、「縁起の法(仏陀の悟り」にもとらわれない心として「空=無自性」を説いた。これは、有と無の両端を排した「中観」ともいう。

アサンガ・ヴァスバンドゥ兄弟

ガンダーラ地方出身のアサンガ(無着)とヴァスバンドゥ(世親,400 ~ 480 頃)兄弟は、「唯識論」で大乗仏教思想を完成させた。「唯識」とは,すべてはただ(唯)八種類の「識」、すなわち五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)と意識と二種の無意識(「末那識(煩悩, 我執)」「阿羅(頼耶識(カルマの主体, 前世の記憶)」)にすぎず、こだわらない自由な心を説いている。

あわせて確認

スポンサーリンク

シェアする

スポンサーリンク