【高校倫理】ソクラテス「徳の追求と無知の知」

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【高校倫理05】ソクラテス「徳の追求」についてまとめています。

  • レベル:基礎
  • 対応:定期テスト・実力テスト
  • 重要度:よく出る

ソクラテスの思想

ソクラテスが自らに課した問題は、「人間として善く生きるにはどうしたらいいか?」でした。誰でも一度は考える問いです。それは「人間として善く生きるには?」は、同じ意味の問いでしょう。これを「アレテー」といい、日本語では「徳」と訳され、「徳(人間としての善き)」の追究といいます。

「徳(アレテー)」は、「善く生きること」と同じ意味である。

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徳(アレテー)

この人間の「徳(アレテー)」を追究する思索の出発点が必ずあります。ソクラテスにとっては、古代ギリシャのアテネに生きたことです。今日はソクラテスが「善く生きる(アレテー)を、どう追究していったのか」のでしょうか。

彼の出発点は、「デルフォイ(地名)のアポロン神殿の神託」でした。その神託の内容が、「ソクラテスにまさる智者はいない」であり、「人間として善く生きる(アレテー)」を知らない自分自身が智者であるはずはないと思い、 神託の真偽と意味を問うたのが出発です。

問答法

人間としての最も大切な「善い生き方(アレテー)」が分かっていない自分が、なぜ智者といえるのか。そこで、ソクラテスは、その方法「問答法」を見いだします。

デルフォイの神託は権威がある。神託の真偽を乱す方法、問答により自分よりアレテーを知っている人をみつける方法が「問答法(ディアレクティケー)」です。それは対話(ディアロゴス)によって、相手が知を生み出すのを手助けする方法(その意味で助産術)でもあります。ソクラテスは、自分より智者を探そうとし、その過程で「真理」を発見します。

無知の知

その真理は「無知の知」です。「知らないことを知っている」という意味であり、「善く生きる。美しく生きる(カロ・カガティア)」というアレテーを知らないことを知る(自覚する)ほうが、知らないままの人よりも費者であるという意味です。

ソクラテスは、問答する中でアレテーを知っていると思い込んでいるさまざまな先生たちより、知らないと自覚している自分は智者であるという「真理」を発見ます。それは「哲学(フィロソフィア)」すること、真の智を愛し求める「学習意欲」を生み出します。

魂への配慮

問題に対する解答が大切である。問題提起だけで終わっては学ぶに値しません。人間として善く生きる(アレテー」には、「魂(プシュケー)への配慮」に心がけることとしています。これが、ソクラテスの解答。

覚えておきたい人物

ソクラテス

(前470~前399) ギリシャの哲学者。よく生きることを求め、対話を通して善・徳の探求をしつつ、知らないことを知らないと自覚すべく自己を吟味することとしての哲学(無知の知)により、自己の魂に配慮するように勧めた。しかし、この活動は反対者の告発を受け有罪とされ、獄中に毒杯をあおいで死んだ。著作はなくプラトン・クセノフォンなどの書物により伝えられています。
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さらに探求(応用)

主知主義

徳(アレテー)の実践は、知ることで可能となる主義。逆に知っていなければ実践できないという古代ギリシアの思想である。それを「徳は知である(知徳合一)」といいます。ソクラテスは徳(アレテー)の知を追究し、この追究を「哲学する」という。さらに、「善く生きる(アレテー)」ことで初めて幸福となることができるという思想(福徳一致)が古代ギリシャにあった。

汝自身を知れ

デルフォイのアポロン神殿の入り口に掲げられていた碑文で、もともと「謙虚な気持ちでこの門から入れ」という人間の傲慢さを諫める虚言であったが、ソクラテスは「無知の知」という意味に解釈しました。

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