【高校倫理】ヘレニズム思想「心の平静」

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【高校倫理08】アリストテレス「エイドス論」についてまとめています。

  • レベル:標準
  • 対応:定期テスト・実力テスト・入試
  • 重要度:よく出る

ヘレニズム思想

ヘレニズム思想の問題意識は、「人間(個人)として、幸福になるには?」であった。アレクサンドロス帝国や ローマ帝国などの世界帝国が成立すると、ポリスという規制がはずれて、個人としていかに幸福に生きるいいう個人主義の時代となった。現代にも通じる幸福論である。

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ヘレニズム時代

ヘレニズム時代(前330 ~前 30)」を理解することが出発点である。アレクサンドロス大王は、20歳でマケドニア王に即位し、前334に東方遠征に向かい、アケメネス朝ペルシャを滅ぼす。ここから大王の病死で分裂した「ヘレニズム三国(アンティゴノス朝マケドニマ・セレウコス朝シリア・プトレマイオス朝エジプト)が滅亡(前30, エジプトのクレオパトラ7世が自害) するまでの300年間。

世界市民主義(コスモポリタニズム)

世界帝国の出現は、世界市民(コスモポリテース)を生み、世界市民主義(コスモポリタニズム)の思想風土を生みだした。 この時代は個人(世界市民)としていかに幸福に生きるかを追究した。この時代に生まれたストア派は、地中海帝国を築いたローマ時代に、キケロ、セネカ、エピクテトスらの思想家を輩出した。

比較古代ギリシャ思想…「ポリス」の中での「徳(アレテー)」や「正義」を追究(【高校倫理】ソクラテス「徳の追求と無知の知」

エピクロス派とストア派

エピクロス派の理想(幸福)の境地「アタラクシア (ataraxia)」と、ストア派の理想(幸福)の境地「アパテイア(apatheia)」が真理である。

エピクロス派

  • 時期:エピクロスの生きた前341 ~前270
  • 拠点:アテネを拠点
  • 特徴:デモクリトスの影響を受け個人主義を特徴とした。
  • 道徳原理:「隠れて生きよ」
  • 最大幸福:内的・静的快楽の充足感(心の平静)

ストア派

  • 時期:ゼノンの生きた前335 ~前263)
  • 特徴:アテネに学校「ストア=ポトティケー」を開き、禁欲主義が特徴。
  • 道徳原理:「自然に従え」
  • 最善の境地:解き放たれた理性的・自然的禁欲による無情念 (心の平静).

人間(個人)として幸福に生きるには、「心の平静」が最も大切である」が、ヘレニズム時代の思想家の解答

覚えておきたい人物

ルクレティウス

ルクレティウス(前94~前55、共和政ローマ末期の詩人・哲学者)は、全6巻の長編詩『事物の本性について』で エピクロスの唯物的宇宙(原子)論と無神論を詩の形式で解説した。

キケロ

ストア派のキケロ(前106 ~前43、ローマの雄弁家・政治家)は カエサルと並ぶラテン語散文の名手で、『義務について』『国家論』を著した

セネカ

セネカ(前1~65、ローマ帝国の政治家・哲学者)は、有名な『人生の短さについて』で「人は、自分自身のために暇を持つべき」であると述べている。

マルクス・ アウレリウス・アントニヌス帝

マルクス・ アウレリウス・アントニヌス帝(位161~180)は、ローマ帝国の最盛期であった五賢帝の最後の皇帝で、『自省録』を著した。「死に対して精神を平静に保つべき」と倫理学重視の態度がみられる。

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