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高校倫理の入試によく出る重要用語一覧

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【高校倫理】入試やテストによく出る覚えておきたい用語まとめです。

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高校倫理用語

青年期

  • 自我…「他人と区別された自分」という意識。「異性が気になる。」「親と話したくない」など他者を意識する感覚。
  • 葛藤…両立できない複数の欲求への迷いのこと。
  • 心理的離乳…ホリングワースがしてきた、親からの心理的独立。
  • マージナルマン…レヴィンの言葉。青年期は大人でも子供でもない、不安定な時期。
  • エス(イド)…無意識にある本能的行動。リピドー(性的衝動)が源泉。
  • エゴ(自我)…エスとスーパーエゴを調節(社会への適応のため)。
  • スーパーエゴ(超自我)…幼少期に学ぶ道徳的良心(自我の検閲者)
  • 葛藤(コンフリクト)…二つ以上の欲求の選択に迷う
  • ダブルバインド…二重拘束
  • 代償…欲求不満を代わりのもので満足させようとする心理
  • 同一視…自分を他人と同一にみて満足を得ようとする心理
  • 投射…自分の好ましくない欲求を他 人の欲求と思い込む心理
  • 逃避…現実での困難な欲求から空想や宗教へ逃げ込む心理

思想

  • 自然哲学…自然(フィシス)の法則・理論(ロゴス)を探究
  • ロゴス…ロゴス(理性)によって考え、自然のロゴス(法則、秩序)をとらえ、ロゴス(言葉、論理)によって表現するというように、多義性を持つ用語
  • テオーリア(観想)…ロゴス(アルケー)が何であるかを探究していくこと
  • 無知の知…「知らないことを知っている」という意味
  • 主知主義…徳(アレテー)の実践は、知ることで可能となる主義。逆に知っていなければ実践できないという古代ギリシアの思想
  • 想起…人間の魂が想い起こすという認識方法
  • アナムネーシス…魂(理性)による理想的な美や善を認識する方法
  • コペルニクス的転回…考え方が正反対に転換するたとえで、カントは自分の認識論をそう表現した。
  • 超越論的…超越(物自体)に関する認識の意味で 自己の認識の限界を自覚することであり、同時に限界の自覚は限界を超えることにつながる。
  • 帰納法…「観察」で得られたたくさんの「事実」を比較し、共通する原理や法則を導き出す思考方法である。しかし、これまでの観察の結果という蓋然性にとどまる「仮説」を導き出す方法と考えるべきである
  • 幽冥論(ゆうめいろん)…天神道の立場からの霊魂観・死後世界観・来世観である。これまで神道で扱わなかった霊魂や死後の世界を、民間信仰的シャーマニズムとして復活させたものである。
  • 職業召命観…世俗の仕事も神によって予定された「天職 (calling)」であり、勤勉に働き、倹約による貯蓄は予定されている証という思想である。ここから近代遺本主義が生まれることとなる。
  • モラリスト…人間の振舞いの観察から人間の生き方を探究した人々。モンテーニュ(1533年から1592年没)とパスカル(1623年から1662年没)が代表者である。
    幾何学の精神…経験論哲学や合理論哲学で追究してきた学問としての科学を推進する精神(理性)であり、「帰納法」や「演繹法」という論理と推論を駆使して合理的に世界を展開する認識理性である。
  • 大陸合理論…イギリス経験論との対比で人間は生得的に(生まれながら)理性を持ち、理性の内省能力で原理を把握し、原理から演繹的にさまざまな法則を導き出す科学が可能であると考える理論。以下の三名が代表である。
  • 世界市民主義(コスモポリタニズム)…世界帝国の出現は、世界市民(コスモポリテース)を生み、ヘレニズム時代は個人(世界市民)としていかに幸福に生きるかを追究した。ヘレニズムの時代に生まれたストア派は、地中海帝国を築いたローマ時代に、キケロ、セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス・アントニヌス帝らの思想家を輩出した。
  • 諸子百家…諸」は先生」は学派の意味で、春秋戦国時代に「中国統一のため富国強兵策を唱える多くの思想家たちがあらわれ、いわゆる「百家争鳴」の状況を表現している。各地の有力諸侯(王)は、諸子百家から好みの思想家を人材(宰相)登用し、軍政改革(騎馬戦術や外交戦術)・財政改革(産業育成や貨幣導入)に取り組んだ。
  • 南都六宗…平城京を中心に栄えた六つの宗派の総称であり、法相宗(興福寺・薬師寺、唐の玄葉に直接学んだ道昭が開祖)が最も栄えた。
  • 律令神道…律令の精神を徹底するための政治的国家神道である。701(大宝1)年に「大宝律令」が発布されたとき、藤原不比等は大納言に昇進して「太政官」であり、「神祇官」は中臣意美麻呂(なかとみのおみまろ)である。
  • 平安仏教…現在につながる宗派の始まりであり、最澄空海に代表される現世利益を求める「貴族仏教」、山岳信仰と結びついた「山岳仏教」の性格がある。
  • 本地垂迹説…神は仏の仮の姿のような日本独特の神仏習合思想が興ってきた。役小角(えんのおづ)がその開祖とされる修験道 (修験者・山伏)は、奈良時代に成立し、深山幽谷で厳しい修行をする思想で、「密教」と深く結びついていた。
  • 鎌倉仏教…比叡山に集まった修行僧たちの中から、新しい時代に適した仏教の姿を探求する動きから生まれました。末法思想とは、釈迦入滅後、「正法」、「像法」の二千年を経過したつぎの一万年の「末法」の時代には、教えだけが残り。修行しても悟りを得ることはできないという歴史観(思想)である。

定理・法則

  • 道徳法則(道徳律)…理性的な存在としての人間が道徳的行為をなそうとするとき、従わなければならない法則。カントは、道徳法則は普遍妥当的(いつどこでも、誰にでもあてはまるもの)でなければならないとした。
  • 定言命法…道徳法則に従う行為は、何か他の目的のための手段や方法であってはならない。道徳法則は普遍妥当的でなければならないので、常に(無条件で) 「~せよ」という命令の形式で表される(定言命法)。 (例)常に(無条件で)困っている人を助けなさい。→普遍妥当的
  • 仮言命法…目的のための手段としての行為を命じる形式は「もし~を欲するなら~せよ」 という条件付きの形となり(仮言命法)、普遍妥当的な法則ではなくなる。(例)世間のあなたへの評価を高めたければ、困っている人を助けなさい。→評価を高めなくてよければ助けなくてよい→普遍妥当的でない
  • ヒューマニズム(人文主義・人間中心主義)…現世の肯定と人間性の解放である。ルネサンス(14世紀から16世紀・文芸復興)は、単なる古典文芸の模倣でなく、ヒューマニズムの運動を呼び起こした。ルネサンスは、古代ギリシャ・ローマの文芸復興運動として、イタリアを中心に広まった。それは、キリスト教会中心の中世思想を崩壊させる宗教改革を生み出した。
  • 予定説…カルヴァン(1509年から1564年没)の「予定説」は、神の意志(予定)は人間には分からず、懸命に祈っても教会にいっても無駄であり、天国にいける人はすでに予定されているという思想である。
  • 信仰義認説…信仰義認説の「義認」とは、神によって正しい人と認められることで、それは「信仰」によってだけであり、教会へ寄付したり贖宥状をいくら買っても無駄であるという思想である。信仰があれば、聖職者は必要なく万人司祭説となり、聖書に書かれてることをすべての拠りどころと考える福音主義となる。
  • 万人司祭説…すべての信者は、神の前では平等に司祭となる

宗教用語

  • 神の愛(アガペー)…無差別・平等で見返りを求めない無償の愛である。神が人間を憐れみ同情する価値によらず (価値あるものも価値のないものも)愛し与え続ける「思いやり」のような愛
  • プラトンのエロース…不完全な人間が価値あると認めたものごと(人や物や 知識など)を求め続ける「向上心」のような愛
  • スコラ哲学(神学)…骨温(神)は存在するかという普遍観念をめぐる神学上の問題「普遍論争)で、11 世紀後半から12世紀まで約100年間続いた「実在論」(Realism, アンセルムスが 代表者)と「修交会」(アベラールが代表者)との論争である。
  • 煩悩…心身を乱し悩ませ、正しい判断を妨げる心の働き
  • 三毒…苦の原因である。むさぼり、怒り、愚かさ。
  • 我執…自己中心的な執着心
  • 無明…人生のさまざまな苦しみの根源(根本)的無知
  • 涅槃(ニルヴァーナ)…法(ダルマ、真理)を悟り、煩悩の炎が消えた状態
  • 忍辱…怨み妬みのない寛容な心と悲惨や恥辱を耐え忍ぶ心である。
  • 精進…ただひたすら進んでいく混じりけのない役でありる。
  • 布施…財や法や安心などさまざまな施しをさせていただくという心である。
公民
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