大学入試小論文対策「小論文の書き方」について、「段落構成」と「時間配分」についてまとめています。
小論文の書き方のポイント
段落構成はシンプルにすることがわかりやすい小論文を書くときのポイントです。お勧めは5段階の構成にすることです。
- 主張:自分の主張や答えを明示
- 理由:主張や答え根拠をしめす
- 具体例:字数や内容によってはなくてもいい場合も
- 反駁:他の意見に反対し論じる
- 主張:必ず1と一致させる
字数制限が短い場合、反駁が書けない場合があります。また、具体例もダラダラと書かないように注意してください。
説得力ある合格できる小論文
小論文は、シンプルに書くということを守ることが最大のポイントとなります。構成は、主張、根拠(理由)、結論の3点は外せません。その上で、説得力さらにゆるぎないものにするために、反対側の立場に立ったり、例示を示したりすることで、肉付けをしていくことになります。
1.主張
意見・主張は、できるだけシンプルな自分の主張を述べてください。くだくだ回りくどいのはいけません。主張は、一番最初。つまり、第一段落の出だしです。「~だから、~です。」ではなく、「~だ。~だからだ。」という具合です。もっとも大事な部分です。
2.根拠(理由・具体例・反駁)
主張の根拠を示します。主張の後に記述するということになります。普通は、論理展開と言われ、反対側の立場(一般論)、例示を示します。自分の意見とは反対の立場なのですからこの部分は不要なのではないかと思われがちですが、この部分もとても重要です。
これは、自分の主張ばかりを展開するのではなく、反対論も理解した上でそれでもなお 上でそれでもなお自分の意見の方が正当だということを客観的に証明していく方が説得力のある論理的な文章になるためです。
物事の2つの側面を理解し、論理的に考察した上で自分の意見を主張するということは試験官への大きなアピールになりますし、さらに、反対論を記述することで自分の意見が相対的に一層正当に見えるということにもなります。したがって、この反対論の記述はとても重要だといえます。
また例示や具体例、経験談を交えるとよりオリジナルな文章となります。
3.結論
以上の根拠、論理展開ををふまえた上で愛護に、自分の主張を記述します。
初めと終わりの時間配分
- 開始10分
- 実際に記述する
- 終了10分
大きく3つの時間を区切って、構想、記述、確認ということをしていきます。
1.小論文開始10分が重要
小論文試験での合否を分けるのは試験開始後10分~15分です。この時間の間に、問題を読み、自分の思考を具現化(マップ化)していくことが大切です。
0分~15分
- (1)制限時間と文字数を確認する。
- (2)問題を見て、どの型の問題かを判断する。
- (3)解答用紙の余白に答案マップを作成する。
- (4)答案マップと原稿用紙のイメージを重ね合わせる。
2.書き始める前に
次に必要になるのが、構成ですね。どういった段落分けをして、段落ごとにキーセンテンスはないかを考察して、論文の柱を決めるといいでしょう。そして、書き始める(終了10分前まで)
この構成に費やす時間が、解答時間のおよそ4分の1程度です。解答時間が100分であれば、25分ですね。
3.小論文終了10分
- (1)漢字や句読点等、細かい日本語の修正・確認をする。
- (2)原稿用紙全体の整形をする。
以上のように、はじめにすべきことは多く、最も大事です。いきなり書き始めるのではなく、文章を理解し、何が問われているのかを吟味したうえで、自分の考えを具現化して、どう展開していくかを決めて、文章家していきましょう。
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