▶ YouTubeで授業動画配信中

大学入試小論文「働き方改革についての考察と解答例」

スポンサーリンク

小論文の良くない解答例。小論文は、「課題や出題意図に合った」ことを記述していかなければなりません。どんなに内容が素晴らしくても、合格することはできません。今回は、一見すると「課題や出題意図に合っている」ように見える論文をみながら、それを考察してみましょう。それでは、「小論文の良くない解答例。課題や出題意図に合った論文を書く必要がある。」をみていきましょう。

スポンサーリンク

働き方改革の解答例

<課題>非正規雇用者が増加すると、どのような社会的影響が生まれるか。あなたの考えを述べよ。

私は正規雇用者が増加することで起こる社会的影響は2つあると考える。

1つ目は誰でも働きやすい社会などということだ。非正規雇用者は自分の都合に合わてシフトを組めるため働きやすい。例えば、主婦の場合フルタイムで働くことは無理でも、短時間なら働ける人にとっては非正規雇用制度が合うだろう。また、学生の場合、勉強の合間を縫って働くことが出来、早いうちから社会の成り立ちを働くことで学ぶことができるという点は非正規雇用ならではの特徴だ。

2つ目は、経験を幅広く養うことができるという点だ。非正規雇用は短期間の仕事も多い。また職種も多い。だから、短期間で多くの経験を培うことができる。企業側も非正規雇用者を雇う理由は、即戦力となる人材を求めているからだろう。そういう人材に適する人は、やはり多岐にわたる技能を培って来た人だ。だから多くの経験を積むことができ、かつ企業が求める人材の確保できるという点で雇う側にとっても雇われる側にとってもメリットは多い。

非正規雇用長期契約ではないため人材育成が難しい。しかし。現在特に女性が働きやすい社会と促されている。そういう社会の中で非正規雇用が融通が利くため、手を伸ばしやすいシステムだ。だから、私は非正規雇用者が増加することで、誰でも働きやすい環境が生まれると考える。

今回の論文の添削・講評

この論文は、「正規雇用者の特徴・メリット」を書いている論文です。「社会的影響」を論じなければなりません。つまり、この論文で挙げられた特徴。働きやすい社会になるとあるが、それが、どのように影響するかを書かなければなりません。例えば、その反面、賃金が安く、経済的に不安定で、結果として国や地方の財政が減り、社会保障制度が立ち行かなるなど。

<話し言葉×>
無理でも→難しくとも

<修正>
非正規雇用は短期間の仕事も多い。また職種も多い。→ 非正規雇用は短期間の仕事やその職種も多い。

労働環境の事実確認

  • 非正規雇用者は自分の都合に合わてシフトを組めるため→アルバイトはそうだが、非正規の契約社員は会社の都合です。
  • 企業側も非正規雇用者を雇う理由は、即戦力となる人材を求めているからだろう。→即戦力になる人材は、高い給与で正規で雇うのでは?現在は、人材不足で、いい条件でないと人は集まりにくい。
  • 非正規雇用長期契約ではないため人材育成が難しい。→ 「技術が身につく」と論じてきている点と矛盾するのでは?

総評

全体的な流れは、いいのだが、今回は、「主題からズレている点」「一般論的すぎる(厳しく言えば、浅はか)」「結論が結論になっていない」という3点が気になる点。

以上が、大学入試小論文題材「働き方改革」考察・解答例となります。

小論文対策
スポンサーリンク
大学入試小論文講座の紹介
一人にひとりに志望大学・志望学科に合わせて、プロ講師が添削指導します。添削結果は、提出後24時間以内に返却されるので、スピード感をもって、小論文対策が可能です。ぜひ、小論文対策でお困りの方は、詳細ページを見てみてください。回数制なので短期間での受講も可能です。
シェアする
TEKIBO

コメント

テキストのコピーはできません。