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高等学校基礎学力テストの現状

高校基礎学力テストアイキャッチ画像 共通テスト・個別試験
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高等学校基礎学力テストの現状です。現在、高等学校基礎学力テストは、基礎学力の定着と学習意欲の向上を目指して進化を続けています。これまでのテストの役割や仕組みが見直され、より効果的な学力診断ツールとしての機能が強化されています。特に、2025年度に向けた新たな取り組みや民間企業との連携により、今後の教育現場に与える影響が注目されています。本記事では、高等学校基礎学力テストの現状とその未来を探り、どのように学力向上をサポートしているのかを詳しく解説します。

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高等学校基礎学力テスト、今どうなっているのか?最新の取り組みをチェック!

「高等学校基礎学力テスト」は、文部科学省が推進する「高校生の学びの土台を固めるための評価システム」として、義務教育段階で学ぶ内容を含め、高校生に求められる基本的な学力の確実な習得を目指し、学習意欲の向上を促すことを目的としています。このシステムでは、民間の試験などが文部科学省の定める基準を満たすものとして認定され、高校生の基礎学力の定着度を測定する役割を果たしています。

令和7年度(2025年度)に向けて、以下のツールが認定されています。

  • 株式会社Gakken 基礎力測定診断 ベーシックコース…国語、数学、英語の3教科に対応した基礎学力測定ツールです。
  • 株式会社ベネッセコーポレーション 進路マップ 基礎力診断テスト…進路選択を支援するための基礎学力診断テストで、国語、数学、英語の3教科を網羅しています。
  • 株式会社ベネッセコーポレーション 進路マップ 実力診断テスト…実力を測定するためのテストで、国語、数学、英語の3教科に対応しています。

以下は、2019年当時の現状を記録しておいたものです。
2019年度からスタートした高等学校基礎学力テスト、通称「基礎学力テスト」について、現時点で判明していることをお伝えします。文科省で現在検討中ですので、今後変更されることもありますが大筋は決定しています。

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高等学校基礎学力テストとは?

  • 目的は高校生の基礎学力定着を図ること

2019年からスタートした「基礎学力テスト」ですが、その目的は、高校生が確実に基礎学力を身に付け、国力を維持していくことが目的になっています。現段階において、どの程度基礎学力が定着しているか、段階的に評価できる試験制度になります。生徒の学習意欲を喚起させ、結果を高校の先生の授業力の向上に生かすことができる仕組みを構築していくものになります。

大学入学者選抜や就職時の採用試験でも、この「基礎学力テスト」を活用する方針で検討されていましたが、準備不足や説明不足のため、2022年度までは大学入学者選抜や就職時の採用試験等で原則活用しないことが決定しています。2022年度以降は、検討実証過程を経て、大学入学者選抜に利用されることになります。

基礎学力テストの実施時期は?

  • 2019年から実験的にスタート
  • 2017年時点で中学3年生の学年からスタート
  • 2023年からは本格実施

高等学校基礎学力テストが実施されるのは、2017年段階で中学3年生になる学年。2019年に高校2年生になったときから実施される予定です。2023年以降は本格的に新学習指導要領のもとに実施されることになります。

基礎学力テストの教科・内容は?

  • 当初は「国語」「数学Ⅰ」「コミュニケーション英語Ⅰ」
  • 教科書以外からの出題も多い

2019年から実験的に実施されますが、教科は国語・数学・英語の3教科に絞られるようです。国語は「国語総合」、数学は「数学Ⅰ」、英語は「コミュニケーション英語Ⅰ」が出題内容の上限になるように調整されています。

現行の指導要領の一部からも出題するとの記述がありますので、学校で習わない常識的な内容や、中学、小学生内容からの出題も見られるようになると思います。実際に文科省が提示したモデル問題では、中高一貫校での適性試験のような内容になっています。

英語については、4技能を重視する試験になり、聞く、話す、読む、書くのすべてが要求されるようになります。

基礎学力テストとあるように、思考力や判断力、表現力などを問うテストではなく、知識や技能の習得を評価するテストになっており、日頃の学習をしっかりと行っておけば難なく得点できるようになっているものだと考えられます。ただし、小学校での学習内容や、常識的な知識なども出題されますので、日頃疑問に思ったことなどをしっかりと調べる習慣づけも必要になりそうです。

基礎学力テストの実施方法は?

  • 学校によって実施時期を選択できる
  • 高校2年から高校3年時に受検が主流

実施時期や回数、対象の学年は各高校で判断できる仕組みとすることが検討されています。テストはコンピュータ上で実施することが想定されており、CBT、IRTの運用がうまくいけば、実施時期、回数を制限せずに受検が可能になります。

導入当初は、高校2年生と高校3年生が夏から秋にかけて受検することになりそうです。運営しながら臨床的に改善していく方針も打ち出されています。

基礎学力テストの解答方法は?

  • タブレットやパソコンで受検
  • 映像で問題が出題されることも可能

実施初年度はおそらくペーパーでのテストになりそうですが、準備が整い次第CBT、IRTの導入が行われます。CBTは「Computer-Based Testing」の略で、従来のペーパーテストではなく、コンピュータ上で実施する試験のことです。

学校のパソコンやタブレットなどを活用し回答していくことになりそうです。コンピュータ上で問題が出されますので、図形が動いたり、動画を視聴してそれに答えたりすることが予想されます。また、特定の問題では、計算機能や辞書機能を活用して問題に取り組むこともありそうです。

試験の結果は10段階で提示されるようになります。学習定着度に応じて、利用する問題のレベルも選択できるようなっており、より一層高校の先生の教科指導が重要になってくるようです。

基礎学力テストの費用は?

  • 一回当たりの費用は数千円

一回当たり数千円の費用になりそうです。低所得者層には受検費用の補助なども検討されているようです。

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基礎学力テストの問題イメージ

文科省が発表している「基礎学力テスト」の問題を分析してみると、高校の学習内容というよりも、中間一貫校での適性試験のような内容という印象を受けました。

問題の中身は、より社会で必要とされる知識を問うような問題が多く、シチュエーションもより日常的で、大学進学後に出会う場面なども多く取り入れられています。

文科省のモデル問題

文科省がPDFで問題のモデルを公表しています。あくまでたたき台としてのモデルですので、今後いろんな改良が施されていくと思いますが、傾向をつかむものとしては十分ではないでしょうか。下のリンクから閲覧できます。

高等学校基礎学力テスト(仮称)の問題作成イメージの例等

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まとめ

2019年から実験的にスタートする「高等学校基礎学力テスト」ですが、あっという間にその時期がやってくると思います。教科書の内容をただ覚えればいいというだけの問題ではなく、日頃の学習習慣の改善も必要になってくるものだと考えます。

そう考えると、家庭での時間の使い方や日常生活すべてが大切になります。ダラダラと何も考えずに過ごすのではなく、色んな事に興味をもってチャレンジしていくことが大切ではないでしょうか。今後も「基礎学力テスト」について進展があった場合には随時発信していきます。

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