2020年スタートの新大学入試とは?センター廃止後の入試制度

2020年度から大学入試制度が大きく変更になります。入試制度変更の影響を受ける学年は、2017年時点において中学3年生になる学年です。現在のセンター試験制度とは大きく入試制度が変わりますので、しっかりと情報を収集し備えておきたいですよね。今日は、この新大学入試制度についてお伝えしていきます。

新大学入試の内容は?

文科省の現時点での発表では、センター試験に変わる共通試験として、「大学入学希望者学力評価テスト」と「高等学校基礎学力テスト」の2本柱での運営が考えられています。

  • 大学入学希望者学力評価テスト
    開始時期:2020年度(2021年1月)
    受験対象:難関の4年制大学入学に入学する人
    試験内容:思考力・判断力・表現力が必要な高度なテスト
  • 高等学校基礎学力テスト
    開始時期:2019年度(実施時期は各学校が判断)
    受験対象:全高校生
    試験内容:知識・技能の評価テスト
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大学入学希望者学力評価テスト

大学入学希望者学力評価テストは、「思考力・判断力・表現力」を中心に評価がなされる高度なテスト内容になります。難易度が高い4年制大学に進学する生徒が受けるテストになりましす。答えがない時代、自ら新たなものを創造していかいないと生き抜けない時代に対応できるように、答えが一つではない問題に最善の答えを見出す能力伸ばすテストになります。教科を越えた知識や技能を活用する能力が必要な問題も想定されています。

実施時期や回数は、現在検討中で今後詳細が発表される予定ですが、年複数回受験が想定されています。実施時期は未定ですが、選択式と記述式が別日で行われることも検討されているようです。

大学入試センターの発表や、現行の学習指導内容、今後のスケジュールを考えると、学力評価テスト実施初年度は、従来と同じ高校3年生の1月、つまり今までのセンター試験と同じ日程で試験が行われることが一番可能性があります。

これまでのセンター試験とは異なり、解答方法に記述式問題を導入したり、教科を横断的に出題される内容もあり得ます。選択式の問題では、自分の回答の結果によって次の選択問題が変わる「連動型複数選択問題」の導入も検討されているようです。

高等学校基礎学力テスト

高等学校基礎学力テストは、高校生の基礎学力の定着度の把握とその定着を図るテストで、高校2年生になったら受けるのが特徴です。2022年度までは、この基礎学力テストを大学入試に利用しないことが明示されましたが、原則利用しないことになっているので、ひょっとするとAO入試や推薦入試、就職先へ提出する書類への活用も出て来る可能性もあります。

実施時期や回数は、受験学年や時期を各学校が独自に決定できる仕組みを検討しているようです。高校2年生になれば受験するのが一般的になりそうです。

2019年から導入予定ですが、当初は英語、数学、国語の3教科で行われる予定です。出題範囲は「コミュニケーション英語Ⅰ」「数学Ⅰ」「国語総合」となっています。英語は4技能を測定するテストで「聞く」「話す」「読む」「書く」すべてのスキルを問われます。

実施は「高等学校基礎学力テスト」が2019年からで、高校2年時に年に複数回受験することになりそうです。「大学入学希望者学力評価テスト」は2020年度から実施される予定です。

CBT・IRTでの実施

新大学入試「大学入学希望者学力評価テスト」と「高等学校基礎学力テスト」では、CBTとIRTの導入が予定されています。現時点でTOEICなどの英語4技能検定で実施されているようなシステムになりそうです。

CBTとは?

Computer-Based Testingの頭文字をとって「CBT」となります。その名の通り、コンピュータを使った試験で、パソコンやタブレットを使って、ペーパレスで試験を行うものです。

CBTの活用によって、図形が動いたり、動画が流れたり、いろいろな出題の形式が考えられるようになります。また独自の分析方法で、ペーパーテストでは計測しづらい色んな技能を評価することができるようになります。

IRTとは?

Item Response Theoryの頭文字をとって「IRT」。回答と同時に統計的な処理が行われ、複数の異なるテスト間の結果を比較することができるシステムになります。

複雑な確率理論を使ってスコアを算出するので、今までのように簡単に何問を解いたから何点と計算できないのも特徴。イメージとして視力検査を考えてもらうとわかりやすと思います。

まとめ

大学入試改革が迫ってきました。試験内容からコンピュータを使った試験内容まで、大きく変わろうとしています。おそらく現職の教育現場の誰もが経験したことのないような大きな変化になることは間違いありません。

大学入試改革の変化が大きく取り上げられていますが、大事なのは高校の現場の教育現場の改革です。入試は変わるが、その入試を受けさせる高校の授業が変わらなければ意味がありません。それに応じて、中学校や小学校の教育現場の変革も求められます。

今後、大学入試改革について色んな情報が発信されていくと思いますが、必要な情報を随時発信していきたいと思います。

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コメント

  1. […] 2020年より、大学入試センター試験に代わる新共通テスト「大学入学希望者学力評価テスト」か、その後に各大学が行う2次試験「高等学校基礎学力テスト」のいずれかの段階で必ず受けることになるわけですが、国語の重要さも増しますね。 参考2020年スタートの新大学入試とは?センター廃止後の入試制度 […]