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共通テスト生物で9割を取る勉強法!

共通テスト生物の勉強法サムネイル 共通テスト
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共通テスト生物は、化学、物理に次いで理系選択者の中で3番目に受験者数が多い教科です。数学がどうしても苦手な生徒や看護系、農学系の大学に進学する生徒が受験する教科になります。今日はセンター試験生物で9割をとる勉強法をお伝えします。

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生物は新課程への移行で内容が大きく変化

共通テスト生物の大きな特徴の一つに、新課程への移行で出題内容が大きく変化したことがあげられます。今まで出題が薄かったDNAや遺伝子に関する出題、バイオテクノロジー、生物Ⅱの内容だった生物の多様性と生態系に関する問題の出題が多くを占めるようになりました。

高校の現場での対応が間に合わなかったという実情もあり、実施初年度の平均点は54.99点と低い平均点を記録しています。その後は、出題内容の研究や対応が追いついていき平均点は7割到達目前にまで迫っています。

もちろん、化学との平均点差が20点に迫ろうとしていますので、共通テスト入試では出題難易度が難しくなることが予想されますが、旧課程で学習した方から見れば全然出題内容が異なると驚かれることでしょう。

課程 科目名 学習内容
旧課程 生物Ⅰ ・生命の連続性
・環境と生物の反応
旧課程 生物Ⅱ ・生命現象と物質
・生物の分類と進化
・生物の集団
・課題研究
新課程 生物基礎 ・生物と遺伝子
・生物の体内環境の維持
・生物の多様性と生態系
新課程 生物 ・生命現象と物質
・生殖と発生
・生物の環境応答
・生態と環境
・生物の進化と系統

生物は国語色が強い教科

センター試験生物の過去問を解いた生徒ならご存知かとは思いますが、出題内容がかなりの長文になっており、与えられる資料も複数にまたがる場合もあります。資料と資料の関連性をひも解きながら、長文を読み解いていく国語力が必要になります。

もちろん知識も必要ですが、知識を必要としない読解問題なども出題される場合があります。生物の知識がなくとも資料を読み解く力があれば得点できる場合もあります。

暗記が必要なことはもちろんですが、このように資料等を読解する力が必要なため、受験対策も、ただ、典型問題や頻出問題をこなして解法パターンを暗記していってもなかなか高得点を取れない可能性があります。このため、物理が得意な生徒は、生物は難しく感じ、受験を避けようとします。

逆に、資料の読解や長文の読解を苦にしない生徒にとっては、問題文中に答えがあるではないかと簡単にスラスラと解いてしまう生徒も多くいます。自分の特性に応じて選択するようにしましょう。

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共通テストで9割を取る勉強法

生物の出題内容は、その難易度が高くなるにつれて難問や奇問の割合が増えていきます。逆にセンターレベルの問題の場合は、基本的なレベルの問題ばかりの出題で、応用論点の出題ではある程度パターンが絞られてきます。しっかりと対策を行えば、確実に9割得点の可能性が見えてきます。

生物で高得点を取るためには、細かな知識が必要で、教科書だけでなく、資料集などの詳細に至るまで読み込む必要があります。実験・考察問題も重要で、目的や実験器具や実験方法もしっかりとマスターしてください。高校の先生になって実験を説明しなけらばならないと思って勉強すれば、ポイントが見えてきて知識の定着がスムーズになります。

学習内容の連続性が大切

生物は一見、断片的な学習を繰り返せばよいと思われがちな科目ですが、実はそうではありません。1つ1つの学習内容が密接に関連しています。

簡単な例でいうと、細胞のつくりで二重膜構造をもつ細胞小器官は「核」「葉緑体」「ミトコンドリア」ですが、では、なぜこれらの細胞小器官が二重膜構造になったのかを考えると、光合成細菌のはたらきで地球の大気組成が大きく変化したことに原因があります。この地球の大きな環境の変化により、原核生物の細胞の中に好気性細菌やシアノバクテリアが共生する形で二重膜構造が形成されています。

このように連続的な知識で物事を捉える側面も多々あるのが生物です。なぜ、このような実験を行うんだろう。とか、なぜこの内容を今学習するのだろうと考えながら勉強していくと、自然と生物の問題を解く力が養われてきます。あとは、良質な問題を数多く解き、一定のパターンに慣れていくことが重要です。

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9割取るための参考書や問題集はこれ!

生物は暗記量が非常に多い科目です。効率的に学習していかないと暗記量も莫大になり、なかなか先には進めなくなってしまいます。まずは、生物の知識をわかりやすく解説している参考書を購入し、流れをしっかりと確認して問題集に入ることが9割得点への近道になります。

教科書を読むよりも理解しやすくまとまっており、必要な知識や不要な知識を選別してくれているのもありがたいですね。教科書を読み込むよりも圧倒的に少ない時間で生物の流れが確認できますので、是非一度手に取ってみてみてください。

『大森徹の最強講義117講生物』

まずは、参考書です。受験生物界の巨匠である大森氏による受験生物の網羅本です。筆者も生徒に教えるにあたって、参考書代わりに使わせています。1つ1つの単元がコンパクトにわかりやすくまとめてあり、短時間にポイントつかめるようになっています。

新課程内容が少し薄いことが気になりますが、これをしっかりと読みこなせば9割得点の知識量は確実に着くでしょう。

また、新課程用に新刊も出されています。『日本一詳しい大学入試完全網羅生物基礎・生物のすべて』まだ購入して中身を確認していませんが、おそらく『大森徹の最強講義117講生物』の新課程用に書き直したものに違いありません。

これらは参考書、辞書代わりに使うテキストですので、問題は全く乗っていません。問題集も後に紹介しています。

『山川喜輝の生物が面白いほどわかる本』

おなじみの『面白いほどわかる本』シリーズ。教科書の内容をコンパクトにまとめており、さらっと生物の内容について学習することができます。記載されている内容が全て理解できたならば、確実にこれだけでも9割の知識が身につくようになっています。

問題も基本問題がのせてあり、学習の定着を確認しながら進めるにあたって非常に便利です。この『面白いほどわかる本』シリーズに抵抗がある生徒も多いようですが、開いて読み進んでいくうちにそのない世の充実性に感心させられること間違いありません。

特に、受験までに時間がない生徒や、生物が本当に苦手といった生徒にお勧めです。頑張れば1か月で生物の内容をマスターすることができます。

『生物基礎問題精講』『生物標準問題精講』

生物の問題集はこれで間違いありません。センター試験で9割取るためには『生物基礎問題精講』をやりこなせば十分です。この問題集の素晴らしい点はじっくりと考察できる問題が並んでいる点です。良問ばかりをピックアップしており、解説も丁寧に記載されています。

この『生物基礎問題精講』と、参考書代わりに使う『大森徹の最強講義117講生物』や『日本一詳しい大学入試完全網羅生物基礎・生物のすべて』、『山川喜輝の生物が面白いほどわかる本』のどれかと、学校で購入した資料集があれば確実にセンター9割を得点できるレベルに達するでしょう。

国公立2次試験などで記述などの対策が必要な場合は、さらに上のレベルの『生物標準問題精講』に進んでください。標準と言いながら高難易度の問題がズラリと並んでいます。ここまで学習できたならば、旧帝大レベルの大学や医学部受験も可能なレベルになるでしょう。

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