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高校英文法「基本5文型の要点」

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高校英文法「基本5文型の要点」です。

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基本5文型の要点

基本5文型とは、
第1文型:主語(S)と述語動詞(V)とだけで意味が完結
第2文型:主語(S)・述語動詞(V)・補語(C)の3つの文の主要素からなる文
第3文型:主語(S)・述語動詞(V)・目的語(O)からなる文
第4文型:「だれに」にあたる目的語を間接目的語(IO) 、「何を」にあたる目的語を直接目的語(DO)の2つの目的語をとる文の文
第5文型:動詞の後に目的語と補語が来る文
です。

以下それぞれの文型について、詳しく見ていきます。

第1文型

主語(S)と述語動詞(V)とだけで意味が完結し、それに 修飾語の加わった文は、最も単純な構造の英文で、第1文型と呼ばれる。

【例文】
Cold winds blow hard every Winter.(冷たい風が冬ごとに激しく吹く)
The two young girls smiled happily. (その二人の若い女の子は幸せそうにほほ笑んだ)

There is 構文
「There is/are A.」の文も、Aが主語, is/are が動詞の第1文型である。
【例文】There is a pen on the desk.(机の上にペンがある)

第2文型

【例文】
Tokyo is a very big city.(東京はとても大きな都市である)
You I look very charming today. (君は今日とてもチャーミングに見える)
The poor young man finally became a great artist.(その貧しい若い男はついに偉大な芸術家になった)

以上の3つの例文は、主語と述語動詞だけでは「東京は~である」「君は~に見える」「男は~になった」となり、文意が完全でない。

いずれも述語動詞の後に、「何で」あるか(状態)、「どんなふうに」見えるか(外見)、「何に」 なるか(変化)などにあたる名詞や形容詞を補って初めて文の意味が完結しています。

これらの名詞や形容詞は、主語の性質や状態について説明を補うもので、補語(C)と呼ばれ、これも「文の主要素」の1つである。また、このように主語(S)・述語動詞(V)・補語(C)の3つの文の主要素からなる文を、第2文型の文という。

第2文型の文では、次のように(主語=補語)の関係が成り立つ。上の例文では、「Tokyo=city」「You=charming」「man = artist」である。

■第2文型に用いられる主な動詞
1.「~である」型:補語が主語の「状態」を表す。
remain(~のままである)とkeep(~の状態を保つ)

【例文】
They remained good friends. (彼らはずっとよい友達だった)
He kept silent during the meeting. (彼は会議中ずっと黙ったままだった)

2.「~になる」型:主語の状態の「変化」を表す。
get(~になる)、grow(~になる)、turn (~に変化する)

【例文】
The teacher got well again. (先生はまた元気になった)
The wind will grow calm soon. (風はすぐ静かになるだろう)
These green leaves turn red in the fall.(これらの緑の葉は秋には赤色になる)

3.「~の感じがする」型:主語についての「感覚」を表す。
feel (~の感じがする)、taste(~の味がする)、smell(~のにおいがする)

【例文】
I feel a little bad today. (私は今日少し体の調子が悪い(悪い感じがする))

This juice tastes sour. (このジュースはすっぱい(すっぱい味がする))

Lilies smell sweet. (ユリは甘いにおいがする)

4.「~のようだ」型:主語の「外見・様子」を表す。
seem (~のように見える) appear (~のように見える) Sound (~のように聞こえる)

【例文】
The TV program seemed very interesting. (そのテレビ番組はとてもおもしろそうだった)
Ken appears a friendly person. (ケンはひとなつっこい人であるようだ)
Your plan sounds great. (君のプランはすばらしい(すばらしいように聞こえる])
※greatly(副詞は補語にならない)

【注意】
「彼は親切だ」を× He is kindness. としないこと。kindness は「親切さ」 の意の名詞なので、「彼は親切さである」という変な意味になる。正解は 形容詞を用いた He is kind.

第3文型

第3文型(SVO:「SがOをVする」)という形になります。

【例文】
We ate a quick lunch at a coffeehouse.(私達は喫茶店ですばやく昼食を食べた(→急いで昼食を食べた))
My father  knows your mother very well.(私の父はあなたのお母さんをとてもよく知っている)

上の例文では、述語動詞の後に、『「何を」食べたか』、『「だれを」知っているか』の「何を」「だれを」にあたる名詞が置かれている。

これらの名詞は、動詞の表す動作などの対象を表す語で、目的語(O)と呼ばれる文の主要素である。このように主語(S)・述語動詞(V)・目的語(O)からなる文を第3文型の文という。(O)は Object(目的語)の略。

この第3文型では、第2文型の場合と違って「S=0でない」の関係になることに注意。「主語+目的語」の関係で、目的語になるものは、名詞(代名詞)である。

考察
目的語を日本語に訳すと「~を」となることが多いが、「~に」「~が」などになることも少なくないので、注意すること。
【例文】I met Ken at the park.(私は公園でケンに会いました)
【例文】She loves music. (彼女は音楽が大好きだ)

一方で、「~を」の意味でも動詞の後に前置詞があれば、その「前置詞+名詞」で修飾語になることに注意。
【例文】I walked along the river. (私は川べりを歩いた)→第1文型である。

■補語と目的語の見分け方
1.O(S+V+形容詞)の場合

  • This wall feels very cold.(この壁は(さわると)とても冷たい感じがする)

動詞の後に来ているのが形容詞であれば、それは補語である。形容詞は、目的語になれないからである。

2.(S+V+名詞)の場合

  • He became a nice young man.(彼はすてきな若者になった)
  • He met a nice young man、(彼はすてきな若者に会った)

最初の文では「すてきな若者」は「彼」のことで、He=man となるから、man は補語(S=C)。次の文では「すてきな若者」は「彼」が会った相手で、Heキman となるから、manは目的語(SキO)。

第4文型

  • I’ll give you this pendant. (君にこのペンダントをあげるよ)
  • Mother bought me a nice dress last Sunday.(この前の日曜日にお母さんが私にすてきな服を買ってくれた)

動詞によっては、「『だれに』『何を」どうする」のように2つの目的語を取ることができるものもある。「だれに」にあたる目的語を間接目的語(IO) といい、「何を」にあたる目的語を直接目的語(DO)という。この形の文を第4文型の文と呼ぶ。(IO キ DO の関係に注意)IO = Indirect Object(間接目的語), DO = Direct Object(直接目的語)

■第3文型への書き換え
第4文型の文は、to/for を用いて「だれに」と 「何を」を入れ替えることができる。入れ替え後の to ~/for ~ は目的語でなく修飾語(前置詞で始まる語句)なので、文全体は第3文型となる。

  • I’ll give you this pendant.= I’ll give this pendant to you.(第3文型)
  • Mother bought me a nice dress last Sunday.= Mother bought a nice dress for me….(第3文型)

toとfor

  • to…自分のものでなく、相手がいて成立する動詞のとき使う
  • for自分のもであり、1人でも成立する動詞のとき使う

■第4文型を取る動詞
give という行為は「与える物」と「与える相手」の両方がないと成立しない。こういう動詞を(give型)と呼び、第3文型への書き換えではtoを用いる。

一方、buyという行為は買ってやる相手がいなくてもよい。

I bought a dress yesterday. (私は昨日服を買った) このような動詞を(buy 型)と呼び、第3文型への書き換えでは「~のために」の意の for を用いる。

give型の動詞
S+V+ DO + to IO となる。

  • show(見せる)…I showed her my room.(私は彼女に自分の部屋を見せた)
  • tell(語る)…He told me a sad story.(彼は私に悲しい物語を話してくれた)
  • lend(貸す)…I lent hima CD.(私は彼にCDを1枚貸した)
  • send(送る)… I sent Yumiko a New Year’s card.(私は由美子に年賀状を送った)
  • teach(教える)…Mr. Umemura teaches tus English.(梅村先生が私たちに英語を教えてくださる)

buy型の動詞
S+V+ DO + for IO となる。

  • make(作る)…My father made me a nice lunch.(父が私のためにおいしい昼食を作ってくれた)
  • find(見つける)…I will find you a good doctor.(君のために良い医者を見つけてあげよう)
  • get(手に入れる)…She got her daughter a personal computer.(彼女は娘のためにパソコンを買ってやった)
  • sing(歌う)…She often sings her baby a song. (彼女はよく赤ちゃんのために歌を歌ってやる)
  • leave(残す)…Mother left me a message. (お母さんは私のため)に伝言を残してくれた)

次のような例にも注意
【例文1】Bring me a glass of water.(私に水を1杯もって来てくれ)→ Bring a glass of water to / for me.
【例文2】Can l ask you a favor? (あなたにお願い事をしてもよいでしょうか)→ Can I ask a favor of you?

なお、cost, save, takeなど、第3文型に書き換えられない動詞もある。
【例文】A trip to Hawaii will cost you about 200 dollars.(ハワイ旅行は200ドルくらいかかるでしょう)

■短い直接目的語の位置
「私はそれをその小さな男の子にあげた」の英訳は?

(1)I gave the little boy it.
(2)I gave it to the little boy.

(1)の文では 「IO」の「the little boy」に比べて、「DO」の「it」がとても短いので、文のバランスが悪く、意味もとりにくい。このように、直接目的語が代名詞 it(それを)またはthem(それらを)のときには、(2)のように to/for を用いた第3文型の文にしなければならない。

第5文型

【例文】
My friends call me Tom.(友だちは私をトムと呼ぶ)
I will make you happy.(ぼくは君をしあわせにするよ)

上の例文の「トム」と呼ばれるのは主語の「My friends」ではなく目的語の「me」である。同様に「しあわせに」なるのは主語の「I」ではなく目的語の「you」である。

つまり「Tom」という名詞、「happy」という形容詞は、どちらも目的語について説明している語句であり、これらは、第2文型で主語について説明を補う語句と同様、補語と呼ばれる。このように、動詞の後に目的語と補語が来る文を、第5文型と呼ぶ。

■第5文型に用いられる主な動詞
1.OをCにする型

  • get(~にする)…He got his hands warm. (彼は手を暖かくした(暖めた))
  • keep (~にしておく)…She always keeps her hair clean. (彼女はいつも髪を清潔にしている)
  • leave (~のままにしておく)…Who left the door open? (だれがドアを開いたままにしておいたんだ)
  • name (~という名にする)…They named the spaceship ” Discovery.” (彼らはその宇宙船を「ディスカバリー号」と名づけた)
  • elect (~に選ぶ)…We elected her captain of our team. (私達は彼女をチームのキャプテンに選んだ)
  • paint(ペンキで~色に塗る)…They painted the wall white. (彼らはその壁を白く塗った)

2.OがCであると考える型

  • think(~と考える)…I think him a very kind man. (私は彼がとても親切な人だと考えている)
  • believe(~であると信じる) …The old lady believes him rich. (~であると信じる) (そのおばあさんは彼がお金持ちだと信じている)
  • find (~とわかる)…You will find this game very exciting.(このゲームは(やってみるととてもおもしろいとわかるよ)

■文の主要素の見分け方
次のうち、第5文型の文は?

(1) I found the girl very kind.
(2) I found the girl very easily.
(3) I found the girl a good seat.

第5文型の特徴は、目的語の後に補語が来ることである。補語になれるのは名詞か形容詞であるから、(2)の下線部の副詞 「easily(簡単に)」は補語で なく、「found」を修飾する修飾語である。そこでまず(2)が外せる。

次に(O=Cの関係を(1)と(3)で見ると、「girl = kind(親切な)」ではあるが、「girl = seat(座席)」ではない。よって補語として働いているのは(1) の kind であり、(1)が第5文型の文である。

各文の意味は、
(1)私はその女の子がとても親切だとわかった。(SVOC)
(2)私はとても簡単にその女の子を見つけた。(SVOM)
(3)私はその女の子に良い席を見つけてあげた。(SV IO DO)

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