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大学入試面接「志望動機の問答集!合格者の回答例と失敗例」

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大学受験における面接教本をみなさんにお届けします。今回のテーマは志望動機です。

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志望動機の答え方

志望動機は、必ず聞かれる面接の鉄板お題です。むしろ聞かれない面接はないと言えるでしょう。面接序盤で聞かれる志望動機をしっかりと答え、まずはよい印象をもたれるようにしましょう。

志望動機を答えるにあたって語るべきことは次の2つです。

  1. なぜこの学部・学科・コースを選んだのか
  2. なでこの大学を選んだのか

この2つの質問に自分なりの回答をしっかりと考え抜き面接に臨むようにしましょう。ここで真剣に本気になって事前準備や練習を行っておかないと、これ以降の面接官の質問によって、そのメッキがはがれ、嘘や矛盾などのオンパレードの面接になってしまいます。

本気になって、なぜこの学部や大学を選んだのかを考えましょう。その苦しみがきっと面接本番でもあなたを力強くサポートしてくれます。

なぜこの学部・学科を選んだの?

将来就職したい職業から志望動機を述べる受験生がほとんどです。しかし、ここで探求型の回答にするだけで説得力がグッとまします。

なぜこの学部・学科なの?

私は将来、中学校の社会の教師として活躍したいと考えています。大学入学後は特に「生徒が興味をもって主体的に社会を学ぶにはどうすればよいか」ということを、アクティブラーニングの視点から研究していきたいと考えています。

教育学部の社会専攻を選んだのは、生徒が主体的な学習を行うための授業技術を身に付ける必要があるからです。社会という教科は、生徒一人ひとりの生活に密接にかかわっています。どんどん加速していくグローバル社会、頻発する自然災害など目まぐるしく現代社会は変化しています。

生徒たちが自分でしっかりと現代社会を生き抜いていくために、社会についてもっと興味を持ってもらい、歴史や地理、公民について自ら進んで学習する仕組みをつくりあげたいです。

普通の受験生なら、将来就きたい職業を述べ、そのためにこの大学・学部・学科を選んだと回答します。合格してもらいたいと面接官に思わせるには、ここで一歩踏み込んで、現代の社会背景などをもとに、大学進学後どういった研究を行いたいかを述べると説得力が増します。実体験を通した志望動機が言えると更にいいですね。

それから、ある程度の専門的なキーワードも盛り込んでおくとよいいでしょう。しかし、気をつけたいのは、専門的すぎる知識などは一切不要だということを忘れないようにしましょう。その専門知識は大学進学後に学ぶことです。知ったかぶりや言葉だけを並べても、面接官につつかれる隙を作るだけです。志望動機を語るうえで必要不可欠な専門用語を使うようにしましょう。

なぜうちの大学なの?

普通の受験生は、HPや大学の資料から大学の理念や校訓を見つけ出し、その理念に賛同できることをアピールします。その他先輩や先生の雰囲気や設備や校舎の素晴らしさなどについても語る受験生も多いでしょう。さらに合格に近づくためには、自分の研究としっかりと結びつけることが大切です。

なぜうちの大学なの?

私は地震予知を発展させるために、活断層の構造探査の研究を進めたいと考えています。そのためには、電磁気観測や海域地震観測の技術が必要ですが、その技術を修得できる環境とご指導いただける〇〇教授がいらっしゃるという点で貴学が自分にとって最もよいと考え志望しました。

とくに、電磁気観測においては〇〇教授はその分野の第一人者です。そうした先生方や環境で技術を磨いたり、研究に没頭できることに非常に期待をしています。

やはりここでも探求型の学生であることをアピールすることです。単に、大学の理念や校訓に共感したことや、就職実績や研究施設の素晴らしさについて述べても印象に残りません。自分のやりたい研究が実現できる最高の環境があることを述べると説得力が増します。

さらに大切なことは、リスペクトです。これからその大学に進学し、研究を進めていくわけですから、教えを乞う先生方や先輩方に敬意を払うことを忘れてはなりません。

他の大学も志望していますか?という質問を投げてくる面接官もいます。この場合は、併願していることも素直に答えましょう。どちらの大学も自分の研究に最適な環境で、正直迷っていますなど、回答の方法を工夫しましょう。

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志望動機の失敗例

志望動機を考える前に、まずは失敗例を考えていきましょう。次のような考えは大学入試の面接では通用しません。自分の志望動機も、同じような過ちを犯していないか注意して見ていってください。

「就職に有利だから」

面接官なぜこの大学に入りたいのですか?

ダメ男君非常に就職率が高く、就職に有利な資格の取得にも手厚いサポートがあるからです。

大学は就職の予備校ではありません。大学は学問の場ですので、就職への意識が強すぎると「何のために大学に行くの?」と問われてしまいます。

教員免許を取得するため、簿記の資格を取得するためなどの志望動機も面接官には通用しません。大学で何かを探求したいことは無いのか。子どもたちの為に教育について真剣に学びたくないのか。資格を取りたいのなら資格試験の予備校に行けばいいのではないか。などの反論が待っていますよ。

「やりたいことは学びながら探す」

面接官大学に入学後何を学びたいですか?

ダメ男君まだ、方向性が決まっていませんので、実際に大学に入学後にどの分野に力を入れるか決めたいと思います。

大学に入学後、学びの方向性を考えるという回答は避けるべきです。面接官に主体性がないのか?と疑われてしまいます。特にAO入試や推薦入試では、何を学ぶのかは明らかにしておくことが前提の入試です。それを決めていないままで面接に臨むのは厳禁です。

確かに高校生の段階で、将来どの道に進みたいのか、何の学問を究めたいのかをはっきりと決めることは難しいでしょうが、大学進学の時点で、学部・学科・コースを選ぶ以上、大学で学びたいことやりたいことは明確にしておくべきでしょう。

「具体性がない志望動機」

面接官大学に入学後何を学びたいのですか?

ダメ男君経済学部で市場の問題点を見つけ、それを解決できるように学んでいきたいです。

市場の問題って何?面接官はその学部や学科のプロです。曖昧な具体性のない回答には突っ込みたくなるところ。次から次に質問され、穴だらけになる姿が目に浮かびます。また、パンフレットに書いてあるような内容をそのまま面接で答えても、中身がないので面接官にはばれてしまいます。

言葉に重みのない回答や、意味も分からず使ってしまう用語などに振り回されないように、自分自身のオリジナルの志望動機を持っておきましょう。

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志望動機の組み立て方

志望動機を考えるうえで、次の手順を踏めば自分自身のオリジナルの志望動機をつくることができます。

  1. これまでの自分の経験から問題や課題を見つける
  2. その問題や課題を大学で学ぶことで解決したいことを示す
  3. その上でなぜこの大学ではないといけないのか示す

志望動機を考えるにあたって、今までの自分の過去を振り返ってみてください。様々な人に支えられ、色んな経験をし、大きな壁にもぶつかってきたことでしょう。その経験の中から生まれた言葉は非常に重みもあり、自分の体験を通して出てきた言葉なので信ぴょう性があります。

この過去の体験で感じた疑問や好奇心などを突き詰めていけば、また新たな疑問が発生します。そこに志望動機のヒントがあるのです。

最初に職業を決めてしまって、逆算的に大学の学部を決める方法もあるのですが、どうしてもそれだと学問の本質からそれてしまいます。あなたが感じている疑問や好奇心の延長線上に職業を持ってくるようにしましょう。

その際にしっかりと考えておきたいのが、大学卒業後の数十年後のビジョンです。将来はどういった社会になっているのか。今学ぼうとしている領域は将来どうなっているのか。大学での学びを将来の職業にどう活かしていきたいのか。職業がなければ起業をするのか。など、今後の未来のことも頭の中で描いておくと、より説得力が増した志望動機が作成できるようになります。

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