大学入試の面接では、「志望理由」や「高校生活で頑張ったこと」など、定番の質問が必ずといっていいほど出題されます。限られた時間の中で自分の思いや人柄をしっかり伝えるためには、事前の準備が何より重要です。この記事では、大学入試の面接でよく聞かれる質問トップ5と、それぞれの質問に対する効果的な答え方・ポイントを丁寧に解説します。本番で自信を持って話せるよう、しっかりと対策をしていきましょう!
大学入試の面接で聞かれる質問トップ5
過去に全国の国公立大学や私立大学などの面接で聞かれた質問のうち、特にどの大学でもどの学部でも聞かれる必須の質問をランキングしてみました。
1位 志望動機
絶対に聞かれるのは「志望動機」です。逆に聞かない方が面接としておかしいのではないでしょうか。エントリーシートや志望理由書を作成している場合は、それをもとに質問が行われます。以下の質問に対する答えはすらすらと言えるようにしっかりと考えておきましょう。
- なぜ、この大学、学部を選んだのか
- 興味のあるゼミナールは
- 授業を受けたい教授は
- 将来のビジョンは
- 10年後のビジョンを聞かせてください
「私は心理学に興味があり、人の心の仕組みを学ぶことで将来はカウンセラーとして社会に貢献したいと考えています。貴学では実践的な心理学の授業が充実しており、資格取得に向けたサポートも整っていると知り、志望しました。」
● ポイント:
・学びたい分野と大学の特徴を結びつける
・オープンキャンパスやパンフレットなど、具体的な情報を根拠にする
2位 自己アピール
面接官が一番知りたいのは、今面接している人物がどんな人物なのかということです。ですから、この質問も必ず聞かれる質問といってもいいでしょう。あなたの長所や短所、趣味や特技、などを根掘り葉掘り聞いてくる面接官もいます。しっかりと自己分析を行って面接に臨むようにしましょう。
- あなたの長所を教えてください
- あなたの短所を教えてください
- 短所を克服するためにしていることは
- あなたの趣味は何ですか
- あなたは他人からどのように評価されていますか
「私の強みは継続力です。中学から高校まで6年間野球部に所属し、毎日の練習を一度も休まずに続けました。つらい時期もありましたが、最後までやり抜くことでチームにも貢献できたと思っています。」
● ポイント:
・抽象的な長所だけでなく、具体的なエピソードで裏付ける
・結果や学びにつなげると印象が良い
・アピールが大学生活にどう活かせるかも触れると◎
3位 高校生活で頑張ったこと
面接官が人物を知るうえで、過去にどのようなことを行ったのかは非常に重要な手掛かりになります。将来のことはどうとでも言えますが、過去に実際にやってきたことは嘘をつかないからです。過去の自分の活動などもしっかりと整理して面接に臨みましょう。
- 高校生活で力を入れてきたことは
- 部活動で印象に残っていることは
- 高校生活で培った能力を大学でどう活かしたいか
- 部活と勉強の両立はどうやってやってきたか
- あなたの出身高校について聞かせてください
「文化祭の実行委員としてクラス企画をまとめました。初めは意見がまとまらず苦労しましたが、全員としっかり話し合いながら準備を進めたことで成功につなげることができました。」
● ポイント:
・部活・行事・勉強など何でもOK
・困難→工夫→結果、の流れで話すと説得力がある
・チームでの関わりやリーダーシップもアピールポイントに
4位 大学生活について
大学に入学後のビジョンもよく聞かれる質問です。勉学以外に頑張ってみたいことなどもよく聞かれる質問です。将来を有望視されるようなそんな解答ができればいいですね。
- 我が大学の建学精神について
- あなたが大学に期待することは何ですか
- 学業以外で取り組みたいことはありますか
- 留学についてどう考えていますか
「心理学の専門知識をしっかり学びつつ、ボランティア活動などにも積極的に参加して、実践の場でも経験を積みたいです。将来の目標に近づくためにも、多様な人と関わる大学生活を送りたいと考えています。」
● ポイント:
・学問だけでなく課外活動にも触れると印象アップ
・将来の目標や興味とのつながりを意識する
・受け身ではなく「自分から学びに行く姿勢」を伝える
5位 学業について
どんな教科が得意で、どの教科が苦手なのかという質問もよく聞かれます。学部との適性なども考慮しながら、面接官は採点するでしょう。ここは志望動機とも直結しますので、うまく乗りこえないと矛盾がうまれる可能性があります。
- 得意な教科・科目は
- 苦手な教科・科目は
- 高校時代の成績には満足しているか
- 高校の授業で一番印象に残っていることは
「大学では自分から積極的に授業に参加し、学んだことを日々の生活や社会問題と結びつけて考えていきたいです。また、レポートや課題にも丁寧に取り組み、学びを深めたいと考えています。」
● ポイント:
・自主性を持って学ぶ姿勢を強調する
・受け身の学びではなく、応用・発展への意識を示す
・将来のキャリアや課外活動との関係性も加えるとベター
今回はトップ5ということで、どんな大学、学部でも必ず聞かれる内容といっても過言ではありません。しっかりと練習を行って面接に臨むことは大切ですが、何よりもこの大学に絶対に入りたいという熱意が一番大切なのではないでしょうか。また、時事に対する問題についても自分なりの意見を持っていくおくといいでしょう。
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