大学入試小論文対策「女性の社会進出について」考察・解答例です。今回は、実際の解答例をみながが、その添削や好評を通じて、合格のためには、どこがポイントなのかみていきましょう。それでは。大学入試小論文対策「女性の社会進出について」考察・解答例です。
女性の社会進出についての題材
私は少子化の原因はこの日本の社会制度にあると考える。女性を家で家事をするべきだという固定観念が徐々に取り払われ、女性が社会進出しているということは喜ばしいことであるが、それ相応の対策がまだ追いついていないように感じる。
私が最も注目する点は「学生の出産」についてである。日本で女性は16歳で結婚し出産することが認められている。しかしながら、高校生や大学生が結婚して出産するとなると学校を中退、もしくは、休学しなけれならないの現状である。そもそも、16歳で結婚認めるのは早すぎると思うが、学生と育児の両立は不可能であると認識させてしまっているのは、大学の制度と施設不足であると考える。
女性の皆、家で家事をしていた時代は、大学へ行って社会進出を図ることがほとんどなかったため、そのような問題は出てこなかった。第一次ベビーブームの時のように、それぞれの家庭の女性が多くの子どもを生む。だが、女性の社会進出は主流となった現代では、働くためにより高等な教育を受ける必要があるので、「学びや仕事」と「育児」と完全に選んでいる女性が多いと思われる。未婚のまま一生を過ごす女性、仕事が落ち着いて、年を取ってから結婚する女性は、もちろん子供を産む可能性が低いため、少子高齢化の原因となっている。ベビーブームで生まれた子供が年を取ってきた今、高齢化への対応は、少子の改善、つまり、「学びや仕事」と「育児」を両立できる環境を整えることである。
そこで、全大学、大学院に子どもを預けることができる施設や授乳室等を設置するべきだと考える。加えて、それを誰もがおかしいと思わないくらい浸透させるべきである。学びながら仕事しながら安心して子育てができる状況を作ることで、絶対に少子高齢化に歯止めをかけることができると思う。
女性の社会進出についての添削・好評
(1)全体的に一文が長い。「~が、~。」は、使用しない。「~。しかし、~」として、文をいったん切る。
<例>
×女性を家で家事をするべきだという固定観念が徐々に取り払われ、女性が社会進出しているということは喜ばしいことであるが、それ相応の対策がまだ追いついていないように感じる。
○女性を家で家事をするべきだという固定観念が徐々に取り払われ、女性が社会進出しているということは喜ばしいことである。しかし、それ相応の対策がまだ追いついていないように感じる。
(2)構成を吟味する必要がある。この論文を利用すれば、
<主張>私は、少子高齢化は解決すべき問題であると考える。
↓
<理由・根拠>このままでは、日本国自体の存在自体が危ぶまれる。
↓
<原因・背景>女性の社会進出。それに対して少子高齢化の対策が追い付いていない。
↓
<対策>施設の拡充。なによりも、固定観念を取り払い、新たな常識を創出することが大事。
↓
<結論>以上から、少子高齢化は解決すべき問題は解決できる。
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