小論文テーマネタ「労働問題」についてのよくありがちな解答例です。昨今、ワークライフバランスや「働き方改革」、労働者人口減による一人当たりの労働生産性の向上を目指したりとタイムリーな題材の1つとなります。今回は、よくありがちな解答例をもとに、考察していきたいと思います。小論文テーマネタ「労働問題」についてのよくありがちな解答例をみていきましょう。
労働問題に関する小論文問題
労働問題に関するよくありがちな解答例
非正規雇用者の増加は所得の格差を生み出し、低所得者を増やすと考える。低所得者と非正規雇用者の年齢層や境遇は近くそこから抜け出さない。そのような状況に多いのはシングルマザーの様な時間の制約がある人だ。
しかし、時間の制約があり子育てをしている母親を雇うことは、会社としてリスクが大きい。だから非正規雇用で低賃金労働させることを好んでいる。もちろんリスクを背負うざるを得なかったシングルマザーの方にもそうせざる負えない理由がある。子供を抱えていながら母親はも余裕がない状態であると、母子ともに健康に悪影響が出かねない。所得の格差は、現在日本で取り上げられている社会問題だが、非正規雇用のあり方を変えない限りは問題を解決しない。
最近、自治体で非正規雇用の最低賃金が値上げされた。非正規雇用者の生活を守るためにはこのように国や県が中心となって政策を練ることが大切である。少しずつ非正規雇用者のために政府が動き出したとは思う。しかし、正規雇用に比べて給与が少なく保障制度も整っていない。つまり、実際には正規雇用と同等の待遇が必要である。
よって非正規雇用者のために、働き手が1人の子供がいる家庭のために、国からの補助を増やすべきだと考える。低所得者と高所得者とでは、教育の機会も格段に違う。それが負のループを続ける原因となり、低所得家庭は何世代も変わらないのである。
労働問題の小論文添削・講評
- 600字ともなると、最初のマス目は、1つ空けたほうがいいでしょう。一般的に、「~述べよ。」というのは、論文形式となり、用紙の使い方もそれになります。
- 段落分け必要です。600字であれば、2ないし3段落構成となるでしょう。
- 非正規雇用問題についての知識レベルは、高校生と同等かそれ以上のものがあり、それを簡潔に述べられている点においては、評価できる。しかしながら、一般的な論であり、また「構成」がまだ弱い。
今回の論文を例にとると以下のような構成(流れ)がいいのでは?
構成案
<主張>社会的影響は、非正規雇用者の世帯収入は、総じて低所得となり、その子も低所得者となるといった格差の固定化である。これは問題だ。
↓
<理由・根拠・背景>非正規雇用者は、シングルマザーが多く、子に、十分な教育環境を与える資金的な余裕がない。
↓
<対策>国や自治体の助成金などのフォロ-アップ↓
↓
<結論・発展>これらに加え、テレワークなど在宅勤務の企業を増やすなど新しいワークライフバランスの提示などによって、格差の固定化を回避する対策は急務であると考える。
労働問題の対策の視点
対策としては、ベーシックインカムといい、全世帯に毎月一定の金額を給付してはどうかという語論がある。1人あたり、5万円を支給するなど。つまり、子どもが多い家庭ほど、支給される合計額も多くなり、子どもを産む世帯も多くなるのではという推察も。また、テレワークなど在宅勤務の働き方も増えつつある。
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