大学入試小論文「 当事者意識をもって社会問題に向き合う大切さ」についての解答例です。
・重要度:やや高い
・難易度:普通
当事者意識の前提を理解しておこう
当事者意識をもって社会問題に向き合う大切さの問題
この現状について、どう考えるか?あなたの考えを述べよ。
当事者意識をもって社会問題に向き合う大切さの解答例
【解答例】私は筆者の述べるように現代社会の問題が自分の責任である側面もあると考えます。なぜなら、自分の責任ではないと考えて問題に積極的に自分自身から取り組もうとしないことで生じる問題が現代の日本社会では多く存在しているからである。
例えば、わたしの街では毎年恒例の花火大会が夏にあるが去年から市の財政の都合上止めることになった。当初は住民のほとんどが自分たちのこととは思わずどこか他人のことのように気にも留めていなかった。
しかし、実際、徐々に止めることが明らかになると急に住民たちは抗議して継続するように要請した。当然、急に開催できるわけもなかった。これらのことは、事前に自分たちがしっかりと自分たちの直面している問題に向き合いそれぞれが解決策を探すために行動していれば何かしらの形で花火大会を開催できたかもしれない。
このように、現代の日本の人々は直面している問題に対して自分の責任を請け負うことを避けている。
当事者意識をもって社会問題に向き合う大切さの講評
一部を公表しています。
【講評】
構成(展開)と例示を含めて、それに対しての解決策まで提示され、説得力のある論になっています。本番でも、構成を最初にしっかり吟味をしたあとに、実際に記述していきましょう。
【添削➊】
(原文×)私は筆者の述べるように現代社会の問題が自分の責任である側面もあると考えます。
(修正〇)私は筆者の述べるように現代社会の問題が自分の責任である側面もあると考える。
➡文末の論調はそろえましょう。「~だ、~である。」か「~です。~ます。」
【添削➋】
(原文△)事前に自分たちがしっかりと自分たちの直面している問題
(修正1)事前に自分たちが丹念に自分たちの直面している問題
(修正2)事前に自分たちが徹底して自分たちの直面している問題
➡別の言い換えが出てこないときは、今回の場合は、省略しても問題はないです。
「っ」(促音便)は、使わない方が文が引き締まります。
(例)しっかり→確実に、徹底して いっぱい→多くの など
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