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高校物理「クーロンの法則のポイントと対策問題」テスト対策徹底解説

クーロンの法則アイキャッチ画像 物理
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高校物理で重要なテーマのひとつが「クーロンの法則」です。この法則は、電場と力の関係を理解する上で基礎となる内容であり、テストにも頻出の問題です。しかし、公式をただ暗記するだけではなく、その使い方や法則の背景にある考え方をしっかり理解することが大切です。

この記事では、クーロンの法則のポイントを整理し、テストでよく出題される対策問題を解説します。具体的な問題を解きながら、法則をどのように使うか、そして効率的な学習方法を身につけて、物理の得点力をアップさせましょう!

電磁気を進めるうえで絶対に必要な基礎知識になるので、必ず覚えるようにしましょう。
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クーロンの法則のポイント

電気を帯びたとても小さな点を点電荷といいます。点電荷は電気を帯びた点ですので、お互いに引きあったり(引力)、しりぞけ合ったり(斥力)します。この電荷の間にはたらく静電気力の大きさは何によって決まるのかを調べたのがクーロンという学者です。

2つの点電荷の間にはたらく静電気力の大きさ〔N〕は、それぞれの点電荷の電気量の大きさ12〔C〕の積に比例し、点電荷間の距離〔m〕の2乗に反比例する。これをクーロンの法則といいます。

このとき、2つの点電荷の電気量の符号が同じときには斥力、異なるときには引力がはたらきます。クーロンの法則を表す式は以下の通りです。

クーロンの法則

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【問題】クーロンの法則の対策問題

(1)電気量がそれぞれ5.0×10-8〔C〕と-6.0×10-9の点電荷が0.30m離れた地点に置かれている。このとき、点電荷間にはたらく静電気力の大きさを求めよ。ただし、k=9.0×109〔N・m²/C²〕とする。

クーロンの法則 問題(2)糸につるした質量1.7×10⁻²㎏の小球Aに、2.0×10⁻⁷Cの電気量をあたえる。これに他の帯電した小球Bを近づけたところ、AはBと同じ水平面上で0.30mの距離まで引き寄せられ、糸は鉛直線から30°傾いた。A、B間の引力の大きさF〔N〕とBの電気量q〔C〕を求めよ。ただし、重力加速度の大きさを9.8m/s²、クーロンの法則の比例定数を9.0×10⁹N・m²/C²、また、√3=1.7とする。

【解答・解説】クーロンの法則の対策問題

(1)3.0×10⁻⁵〔N〕の引力

クーロンの法則 F=k・q1q2/r² に代入すると、
9.0×10⁹・5.0×10⁻⁸×6.0×10⁻⁹/0.30²=3.0×10⁻⁵

(2)F=9.8×10⁻²〔N〕、q=-4.9×10⁻⁶〔C〕

小球Aの力のつり合いより、
水平方向:Tsin30°-F=0
鉛直方向:Tcos30°-1.7×10⁻²×9.8=0
この2式より、
F=1.7×10⁻²×9.8×tan30°=9.8×10⁻²

クーロンの法則より、
F=9.0×10⁹・2.0×10⁻⁷×q/0.30²
F=9.8×10⁻²を代入すると、
q=4.9×10⁻⁶
AとBには引力がはたらくので、Bの電気量は、
q=-4.9×10⁻⁶

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