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【大学入試小論文】格差社会をテーマにした解答例と書き方のポイントを徹底解説

格差社会小論文アイキャッチ画像 小論文対策
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近年の大学入試では、「格差社会」をテーマとする小論文問題が頻出しています。経済格差や教育格差、情報格差など多様な切り口から論じる力が求められ、受験生にとっては論理的思考力と社会への関心が問われるテーマです。本記事では、小論文で高評価を得るための「格差社会」の考察の仕方や、実際の解答例を紹介。構成のコツや具体例の使い方など、合格レベルの文章を書くためのポイントも詳しく解説します。

釧路公立大学経済学部の平成19年度「近年日本では、格差社会が話題に上がっていますが、あなたは格差を肯定しますか、否定しますか。その理由は何ですか。(600字以上800字以内)」の改題として、

【改題】(表1~2)から読み取れることを記述しつつ、我が国において若者は高齢者を支えるべきかどうか、その理由や方法について、あなたの意見を、800字程度で述べなさい。

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格差社会についての考察・現状・対策

格差社会とは
格差社会とは
格差社会とは、収入や教育、生活の質などに大きな差がある社会のことです。かつて「一億総中流」と呼ばれた日本でも、近年は経済格差が拡大し、社会問題となっています。

格差は収入だけでなく、教育機会、健康、地域間の差など、様々な面で現れます。これらの格差が固定化されると、努力だけでは解決できない構造的な問題となります。

格差社会の日本の現状

格差の原因

格差の原因

  • 雇用形態の変化…正規雇用と非正規雇用の待遇差が拡大。非正規雇用者は時給が低く、労働時間も短い傾向にあります。
  • 教育格差…家庭の経済状況により、受けられる教育の質や量に差が生じます。塾や習い事の機会に違いが出ます。
  • 地域格差…都市部と地方で就業機会や賃金水準に差があります。
  • 世代間格差…親の経済状況が子どもの教育や就職に影響を与え、格差が継承されます。
  • 技術進歩…デジタル化により、スキルの有無で収入に大きな差が生まれています。

格差社会の深刻さ

格差を解決するための取り組み

格差を解決するための取り組み

政府の取り組み
  • 働き方改革の推進
  • 最低賃金の引き上げ
  • 教育機会の拡充
  • 子育て支援の充実
教育現場での取り組み
  • 奨学金制度の充実
  • 無償化政策の推進
  • オンライン学習の活用
  • 地域格差の解消
社会全体の取り組み
  • NPOによる支援活動
  • 企業の社会的責任
  • 地域コミュニティの活性化
  • 多様な働き方の推進
高校生にできること

格差社会において高校生にできること

  • 学習機会を大切にする – 学校の授業や図書館、無料の学習リソースを活用する
  • 社会問題への関心を持つ – ニュースや書籍を通じて社会の現状を知る
  • 多様な価値観を理解する – 異なる背景を持つ人々の立場を考える
  • 将来の進路を考える – 奨学金制度や支援制度について調べる
  • ボランティア活動に参加する – 地域の課題解決に貢献する

■ 格差のない社会を目指して
格差社会は一人ひとりの問題です。今日学んだことを活かして、より良い社会づくりに参加しましょう。

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(ある人の例)格差社会についての解答例

我が国において若者は高齢者を支えるべきではない。理由は、高齢者と若者の違いということで言えば金銭面での負担額の差や労働力の差による年齢格差がみられるからだ。

まず表1から読み取れることとして金銭面での負担が30代〜50代に比べて低いのにもかかわらず受益は2倍以上、そして純受益は30代〜50代とあまり差が見られない。

次に表2では生涯純負担額が若者に比べて100万円以上少ないことがわかる。現在の日本の年代別の貯蓄は70歳以上が平均2400万円ほどなのに対し40歳未満の貯蓄額は平均約608万円と4倍ほどの差が生まれている。

これらのことから十分に高齢者の方々は金銭面で余裕のある人が多く、老後の生活に年金といった形で保障されている制度も存在している。40代や30代では家や車のローンなどのような実質借金をしているような形になっている人が少なくない。明らかに高齢者よりも若者の方が支出が大きくなる。年金制度と言われるものも現在65歳以上の人は皆多かれ少なかれ年金をもらっている。その年金付与の財源は若者から徴収する税から出されているため高齢化が進んでいる今、負担額は大きくなっている。

一方で高齢者を支えていく必要性というのもある。それは地方の過疎地域で高齢者すらいなくなり荒廃してしまう可能性があることだ。高齢者に対する保障が小さくなり少なくなっていくと全体での人口減少は加速する。しかし、国の進歩、発展がない限り少子高齢化といったような国問題は止まらない。そしてその発展に貢献していく力を持っているのが若者であり、未来をリードしていくのは労働者である。

このように若者への負担は十分にかかっている上に高齢者を支えていく負担がのしかかると国全体の発展が遅れてしまいかねない。高齢者雇用を推進し、一定額の貯蓄や収入がある高齢者には年金付与の額を減らすような取り組みが必要であると考える。そのことが若者への負担を減らし、国全体の発展に繋がる。よって私は、若者は高齢者を支えるべきではないと考える。

(ある人の例)格差社会についての解答例の講評一抜粋

提供された論文は、高齢者を支えるべきかについて独自の視点を提示していますが、一部の論点が一面的であり、議論が不足しています。金銭面での負担に焦点を当てる一方で、社会的な価値や共生の視点が欠落しています。また、高齢者を支えることが国の発展に繋がる可能性についても詳しく検証されていません。議論の均衡を取り、異なる視点を考慮することがより説得力を持たせるポイントです。

<社会的な価値や共生の視点>
以下のように、具体例を導入することで、社会的な価値や共生の視点が論文に組み込まれ、よりバランスの取れた議論が展開されるでしょう。

「一方で、金銭面だけでなく、高齢者と若者が互いに得ることのできる社会的な価値も考慮すべきだ。例えば、若者が高齢者に対して技術や情報の提供を行うことで、社会全体がより持続可能な発展を遂げる可能性がある。また、高齢者は経験と知識を共有し、若者に導きを提供することで、世代間の連帯感と共生が促進されるだろう。これにより、単なる経済的な取引だけでなく、相互の成長や社会的な結束を生むことが期待される。」

<高齢者を支えることが国の発展に繋がる可能性の検証>
以下のような具体例を導入することで、高齢者の支援が国の発展に与えるポジティブな影響を明確にし、議論をより充実させることができます。

「同時に、高齢者の支援は国の発展に直接寄与する可能性がある。例えば、高齢者は豊富な経験や知識を有しており、これを活かして労働市場でのメンターシップや教育活動に従事することで、次世代の人材育成に寄与が可能だ。また、高齢者が地域社会で積極的な役割を果たすことで、地域経済の活性化や社会的な安定に寄与することが期待される。これにより、若者だけでなく全ての世代が共に成長し、国全体の発展が促進されるだろうと考える。」

格差社会の解答文の構成案

【構成案】段落前後のつながりを考えてみよう。原文よりキーセンテンス抜粋
(主張)我が国において若者は高齢者を支えるべきではない。
(理由)理由は、高齢者と若者の違いということで言えば金銭面での負担額の差や労働力の差による年齢格差がみられるからだ。
(根拠)これは、表1~表3からも一目瞭然である。まず表1において、~。次に表2において、~だ。国際的な観点からも、表3から~だ。
(考察)明らかに若者は高齢者よりも支出が大きい。現在65歳以上の人は皆多かれ少なかれ年金をもらっている。その年金付与の財源は若者から徴収する税から出されているため高齢化が進んでいる今、負担額は大きくなっていると考える。
(反駁)だが一方で高齢者を支えていく必要性もある。それは地方の過疎地域で高齢者すらいなくなり荒廃してしまう可能性がある。しかし、国の進歩、発展に貢献していく力を持っているのが現役世代なのである。
(提案)高齢者雇用を推進し、一定額の貯蓄や収入がある高齢者には年金付与の額を減らすような取り組みが必要であると考える。そのことが若者への負担を減らし、国全体の発展に繋がる。
(まとめ)よって私は、若者は高齢者を支えるべきではないと考える。

→原文だと、理由を述べた後に、いきなり表の読み取りが始まっています。理由のあとは、普通、根拠(また具体例)を述べていくわけですが、今回は、表から読み取れることを記述しなければならないため、それを根拠として利用するのも一つの手です。

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