大学入試小論文の書き方のポイント

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AO入試や推薦入試、新制度入試でも小論文の攻略は欠かせないものになります。できることなら受験直前期に対策を講じるのではなく、高校2年生、いや、高校1年生の時点からしっかりと対策を行えば、確実にAO入試や推薦入試で合格を勝ち取れるものだと考えます。

小論文超基本ルール

今日はその中でも小論文の書き方「超基礎編」をお伝えします。今更聞けないような超基本的な内容をお伝えしていきます。原稿用紙の使い方や句読点の使い方などなど、超基礎内容からお伝えします。

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原稿用紙の使い方

小論文は中身が大切だということは重々承知していますが、やはり、形式もしっかりと見られるもの。しっかりした内容が書かれていても、原稿用紙の使い方さえ知らない答案は読んですらもらえないです。まずは、原稿用紙の使い方についておさらいしましょう。

  • 書き出しは1マスあける
  • 改行して書き出す際も1マスあける
  • 原則1マス使って句読点「、」「。」

書き出しは必ず1マスあけるようにしましょう。冒頭から1マスあけていないと、小論文の中身すら読んでくれません。初っ端から「小論文の書き方知りません。」とアピールしているようなものです。

改行した際は、段落がわかれることを意味しますので、改行後に文章を書きだす際にも1マスあけるようにしましょう。

文章には、読みやすさを心がけて句読点を必ず入れるようにしてください。原則、1マスに句点「。」読点「、」を打ちますが、文章の最後の文字が行の最後に来た場合は、文字と一緒に句読点をマスの中に入れて、行の最初に句読点が来ないようにしてください。

かぎかっこの使い方

かぎかっこの使い方は大丈夫でしょうか。「」や『』などなりますが、どのように使い分けていますか?かぎかっこを使うケースはよくありますが、次のケースを覚えておけば大丈夫でしょう。

  • 音楽や書物などの作品名は二重かぎかっこ『』でくくる
  • 強調したいときは、その言葉をかぎかっこ「」でくくる。
  • かぎかっこ「」の中にかぎかっこを入れる場合は二重かぎかっこ『』
  • 他人の文章を引用する場合はかぎかっこ「」でくくる
  • かぎかっこ「」の最後の句点は不要

まず、一つ目の音楽のタイトルや書物の作品名を記述する際は、二重かぎかっこ『』で作品名を囲むようにしましょう。

つぎに強調したいときですが、例えば、新大学入試のテストは「思考力・判断力・表現力」が問われる。などのように、文章中に強調したいことがある場合にもかぎかっこを使うようにしましょう。

かぎかっこ「」の中に「」を入れたい場合は、二重かぎかっこ『』で入れるようにしましょう。例えば、「新大学入試の傾向を聞いてみると『難しい』という回答が多かった」のようにします。

また、他人の文章などを引用するときもかぎかっこ「」で引用した部分を囲むようにしましょう。

最後に、かぎかっこ「」の文章の最後ですが、「~である。」のように最後に句点を打つ人がいますが、「」内の文章の最後は句点は不要です。「~である」で締めてください。

!や?は使わない

よく新聞や記事のタイトルで「!」や「?」を見かけますが、小論文では使わないようにしましょう。

  • 「!」や「?」は使わない
  • 流行語も使わない
  • 「ケータイ」などの略語も使わない

冷静に相手を説得する小論文では不要の産物です。実際に新聞の記事の中身に目を通してもらうとわかりますが、タイトルでは「!」や「?」を多用していますが、記事の中では使っていません。

流行語も使わないようにしましょう。「神ってる」などの流行語は一時限りの言葉です。きちんとした日本語で表現することが小論文には必要ですので、流行語を使うと、回答者の品格を疑われます。

略語も使わないようにしましょう。「ファミレス」や「ケータイ」、「マクド」などの略語が並んだ小論文を読んでみると解りますが、非常に幼稚な印象を受けます。

「ら抜き」言葉に注意する

  • 「見れる」ではなく「見られる」
  • 「食べれる」ではなく「食べられる」
  • 「出れる」ではなく「出られる」
  • 話し言葉も使わない

小論文でよく見かける間違った表現の一つに「ら抜き」言葉があります。ついつい使ってしまいがちな表現として、「見れる」や「食べれる」、「出れる」という表現があります。正しくは「見られる」と「食べられる」、「出られる」になります。

最近では、世間にかなり浸透してきているようですが、年配の方にとってみては日本語の乱れと思われがちです。採点者がどんな人物かわかりませんので、「ら抜き」言葉ではなく、正しい表現を使いましょう。

話言葉にも注意してください。「でも」は「しかし」、「だって」は「したがって」、「いろんな」は「いろいろな」、「~してる」は「~している」。細かいですが、せっかくいいことを書いていても、論旨が幼稚に見られてしまいます。気を付けてください。

文体は「だ・である」で、1つの文章は短くする

  • 「です・ます」調よりも「だ・である」を使う
  • 目安は1つの文章で長くても60字以内

小論文の文体は「~だ」や「~である」を使いましょう。「です・ます」調で書くよりも説得力が増します。もちろん、文体は統一してください。「だ・である」で書くのなら、最後まで貫き通してください。文体がばらけると、その人の論理性が疑われてしまいます。

また、小学生の文章でよく見られる現象に、一文が長すぎるという現象があります。ダラダラと言いたいことを書いていくと、一文が100字を超えてしまう生徒もいます。小論文でも同じ傾向が見られます。

どうしても相手を説得したいので、説明の文章は長くなりがちですが、長くても1つの文章は60字以内で納めるように心がけてください。長くなればなるほど、言いたいことが伝わりにくくなります。句点で切って、接続詞でしっかりとつなげてください。

逆に短すぎる場合も、なかなか言いたいことを説明するのに苦労すると思います。どうやったら伝わりやすいかを考えながら日頃の練習を行うようにしましょう。

熟語のひらがなは避ける

  • 熟語はひらがなで書かない
  • 漢字で書けない場合は、他の表現を使う

小論文を書く場合、熟語を多用すると文章が引き締まって見えます。「その方法はたくさんあるが」などよりも「その方法は多岐に渡るが」などの方が、小論文が引き締まって見えます。

しかし、ここで注意したいのが、熟語のひらがな書きは避けるということです。どうしても漢字が思い出せず「考慮」を「考りょ」、「抵触」を「抵しょく」などと書いてしまうと、「コイツ漢字すら書けないのか」と思われてしまうことになりかねません。その熟語の漢字を書けないのなら、他の表現を使うようにしましょう。

感情的な表現は使わない

  • 「くやしい」「悲しい」「楽しい」などの表現は使用しない
  • 主観的な意見ではなく、客観的な意見を書く

小論文では「くやしい」や「楽しい」、「悲しい」などの感情的な表現は基本的に使いません。なぜなら、小論文は主観的な意見を述べるのではなく、客観的な意見を述べるものだからです。

一人称は「私」

  • 自分の意見を述べる場合は「私」を使う

小論文で自分の意見を述べる際、一人称は「私」を使うようにしましょう。他にも「僕」や「俺」、「自分」などの表現がありますが、小論文では「私」です。品格を疑われますよ。

小論文と現代文の違い

小論文の書き方

小論文試験は国語の現代文とは明確な違いがあります。それは、現代文は問題文で提示されたパーツだけを用いてより素晴らしい作品を仕上げた人が評価されますが、小論文では自分で各種のパーツを答案に持ち込んだ上で、素晴らしい作品を仕上げた人が評価される試験です。

ということは、小論文は事前にしっかりと勉強してきた人と勉強してこなかった人の差が開きやすい試験とも言えます。小論文の対策をしっかりと行ったうえで受験に臨むようにしましょう。

小論文では最初と最後に答えを書く

小論文を書く際の最大のポイントは「わかりやすさ」です。設問に対してシンプルにわかりやすくズバリと答えを書くことが最善ではないでしょうか。複雑な表現技法やテクニックは蛇足でしかありません。読み手のことを考えて書くようにしましょう。

その際に有効なのが、最初と最後に、あなたの主張や答えなどをしっかりと述べることです。最初に主張や答えを明示することで、この論文で何が言いたいのかが明確になります。また、その主張に基づいて内容を構成していけばよいので、推敲もシンプルになりスラスラと書くことができます。最後も印象を残すために主張を繰り返すようにしましょう。

まとめ
小論文の練習は、できるなら早いうちから始めておきたいものです。早ければ早いほどいいと思います。小論文の権威に以前インタヴューしたことがありますが、「いい小論文を書くには、本気でそのテーマと向き合うことが大切で、何度も推敲を重ね苦しみながら生み出すのもである」という言葉が強く印象に残っています。

時間をかけて小論文の書き方をマスターして、どんなテーマが来てもすらすらと書けるように日頃から特訓しておきましょう。

小論文で気をつけたい表現

小論文の超基礎編を習得した後は、実際の小論文で多用してしまう気を付けたい表現について見ていきましょう。あなたもこの表現を連発していませんか。

参考大学小論文対策 受験生がしてしまいがちな減点される表現例

何を書けばいいのかわからない人に

数学や物理なら公式を覚えて計算する。英語なら単語や文法を覚えて記述する。社会科目なら暗記した知識を解答する。非常にシンプルで分かりやすいのですが、小論文を書くとなれば、何を書けばいいのか不安を感じる人が多いようです。

新聞を読めばいいのか、本を買って読めばいいのか。教育学部を受ける生徒は、教育学の本を購入し専門的な知識を身に付けておく必要があるのか。法学部を受ける生徒は、法学入門のような本を読んでおくべきなのか迷っている人も多いのではないでしょうか。

小論文をうまく書きたいがために、新聞を読んだり本を読んだ入りして、意見のもとになる「ネタ」仕込みに走る受験生がいますが、そうやってネタを仕込んでも、結局それは自分自身の意見ではなく、誰でも言えそうな、小学生のある程度賢い子なら何とでも言える意見にしかなりません。では、どうすればいいのでしょう。

受験生の2つの勘違い

小論文に自信がない生徒に見られる特徴として、大きな2つの勘違いをしていることが多いようです。

➊小論文では何か特定のテーマについて「知識」が必要だと思い込んでいること
➋採点者をうならせるような「すごい意見」を言わなければならないと思い込んでいること

の2つです。はっきり言っておきますが、小論文が受験生に求めているのは、あくまでも「考え方」「論理力」であって「知識」ではありません。たしかに「意見」を求めてはいますが、ここでいう意見とは、知識に裏打ちされたものである必要はないのです。高校で習う当たり前の知識だけで十分に太刀打ちできてしまうのです。

大学入試とは、みなさんが高校生活で学ぶべきことを学んできたかを問うものです。教育学や法学などの知識は高校生が普通学ぶものではなく、これらは大学に入学してから学ぶものです。小論文の問題ももちろんそういったことを前提に作られているのです。ですから、高校で習ったことを踏まえて、そこからどこまで自分の発想、考え方を広げていけるかが重要なのです。

「すごい意見」なんていらない

もう一つの勘違いは、採点者が「う~ん…」と唸るような「すごい意見」も求められていないということです。そもそも、小論文で問われるような問題は、人類が英知を集結しても解決できないものばかりで、はじめから素晴らしい解決策などは期待されていないのです。いじめも人口減少も、経済政策も貧困も地球温暖化も、何もかもすべてが人類にとって難問ばかりで、いまだに解決できていないのが現状です。

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人類が束になっても解決が難しいような問題ですので、受験生にその答えを求めることはまずありません。

小論文に求められる力

大学入試の小論文を書くために絶対に必要な力が「要約する力」です。小論文の出題パターンとして、課題文や資料を読ませ、それに基づいて出題がなされます。これは、ただ単に受験生の意見を聞くことだけではなく、資料などで与えられた課題文の範囲内で受験生が考える意見を聞きたいのです。

受験生に課題文や資料を読ませ、課題文や資料を前提にしてその範囲内で意見を聞くのが小論文のほとんどです。好き勝手な意見の表明を求めているのではなく、課題文が主張している主題の範囲内で意見を述べるのが小論文です。

ということは、課題の範囲内で意見を述べるということは、はじめに課題文の主題を正確に読み取らなければならないということになります。さらに、私は課題文の趣旨をしっかりとつかみ取り回答していますよ、というアピールも必要になるのです。

アピールするためには、答案用紙に端的に課題文の要約を示す必要も出てきます。「筆者は〇〇と主張しているが、私は〇〇のように考える」などの書き方が重要になってくるのです。

課題型小論文では、要約力がないと大きく失点してしまいます。与えられた課題文の「主題」が正確に読み取れていてるかどうかも評価の対象になるのです。

要約の仕方を伝授

では、課題文などの要約はどのようにすればいいのでしょうか。最初に気を付けておきたいのが、要約とはただ単に、課題文の縮小版をつくるということではないということです。要約はその課題文の中でも、特に重要なことだけを取り出す作業になります。重要なことは次の通りです。

  • 筆者が重要だと言っているところ
  • 本分で何度も繰り返されているところ
  • 具体例などで詳しく書かれているところ

具体例で書かれていること自体は重要ではありませんが、具体化されていることが重要になります。上記の3点に注意して要約していけば、おのずとその課題文の重要箇所が見えてくるはずです。

要約を小論文に書かないといけないのですが、要約だけで終わってしまっても意味がありません。小論文全体の2割くらいに収まるように要約を記述しましょう。800字で書けと言われた場合には、およそ160字程度が妥当なラインではないでしょうか。

あとは、具体的な課題型小論文を読解しながら、要約しそれを解答用紙にアピールする方法をマスターしましょう。模範解答などは要約の仕方が非常にうまいです。参考にしながら練習しましょう。
参考要約型小論文講座!要約の練習問題に挑戦

小論文の書き方は5段階で

段落構成はシンプルにすることがわかりやすい小論文を書くときのポイントです。お勧めは5段階の構成にすることです。

  1. 主張:自分の主張や答えを明示
  2. 理由:主張や答え根拠をしめす
  3. 具体例:字数や内容によってはなくてもいい場合も
  4. 反駁:他の意見に反対し論じる
  5. 主張:必ず1と一致させる
小論文の5段階構成

主張:私はバナナが好きです。
理由:なぜなら、バナナは栄養価が高いにもかかわらず低カロリーだからです。
具体例:実際に、バナナ1本のカロリーは約86kcalとごはんやパンと比べても低くなって
いますが、日常生活で不足しがちな栄養がバランスよく含まれています。
反駁:バナナは栄養豊富な食べ物だと言われますが、バナナを食べ過ぎるとカリウムの摂
取過多になるという意見もあります。しかし、バナナの中に含まれるカリウムは、他
の食べ物と比べてもそんなに多いとはいえず、病院で食事指導を受けている腎疾患患
者でもない限り問題になりません。また、もしそうであるならバナナだけを注意して
いても仕方がないのです。
主張:以上のことから、バナナが好きです。

字数制限が短い場合、反駁が書けない場合があります。また、具体例もダラダラと書かないように注意してください。

説得力ある合格できる小論文

構成と言いたいことはシンプルに書くということを守ることが最大のポイントとなります。構成は、主張、根拠(理由)、結論の3点は外せません。その上で、説得力さらにゆるぎないものにするために、反対側の立場に立ったり、例示を示したりすることで、肉付けをしていくことになります。

主張

意見・主張は、できるだけシンプルな自分の主張を述べてください。くだくだ回りくどいのはいけません。主張は、一番最初。つまり、第一段落の出だしです。「~だから、~です。」ではなく、「~だ。~だからだ。」という具合です。もっとも大事な部分です。

根拠

主張の根拠を示します。第2段落ということになります。普通は、論地展開と言われ、反対側の立場(一般論)、例示を示します。自分の意見とは反対の立場なのですからこの部分は不要なのではないかと思われがちですが、この部分もとても重要です。これは、自分の主張ばかりを展開するのではなく、反対論も理解した上でそれでもなお 上でそれでもなお自分の意見の方が正当だということを客観的に証明していく方が説得力のある論理的な文章になるためです。物事の2つの側面を理解し、論理的に考察した上で自分の意見を主張するということは試験官への大きなアピールになりますし、さらに、反対論を記述することで自分の意見が相対的に一層正当に見えるということにもなります。したがって、この反対論の記述はとても重要だといえます。

また例示や具体例、経験談を交えるとよりオリジナルな文章となります。

結論

以上の根拠、論理展開ををふまえた上で愛護に、自分の主張を記述します。

設問にはYESかNOで答える

大学入試の試験科目の中でも「小論文」を苦手にする生徒が多いような気がします。理由を聞いてみると、「何を書けばいいのかわからない」「最初の書き出しがわかならい」といった相談を受けることが多々あります。

小論文には、数学のように明快な解法がないので、どのように書いたらいいのかわからないといった趣旨になるのでしょうが、小論文にもちゃんとした解法があります。書き方のパターンというものがありますので、それに従って文章を構成すれば、合格点の小論文を書くことができます。

小論文を書く場合は、まず、与えられた設問や課題に対し「YESかNOで自分の意志を伝える」という原則があります。自分の意志をYESかNOで答えた後は、なぜYESなのか、なぜNOなのか、その理由を説明して採点者を納得させれば合格点の小論文が完成します。より説得力がある理由がかけると高い評価につながります。したがって、最初の書き出しはYESかNOで答えるだけであって、何のテクニックもありません。自分が思う方の回答をするだけで十分なのです。

もちろん、以後の説明の段落で説得しやすい方を選んだ方がいいのですが、自分が率直に思う方を書いた方が、オリジナル感あふれる小論文が完成します。

小論文ではあなたの意見が求められる

採点者は小論文で何を見ているのでしょうか。それは、表現力や一般常識的な教養を見ることはもちろんですが、一番重要視しているのがあなたの意見なのです。

意見というのは、その意見に対し正しいと考えるのか正しくないと考えるのか、こうすべきだと考えるのか、それは間違いだと考えるのか、つまり「YES」か「NO」で答え、あなたの意見を論理的に主張することになります。

YESかNOで答えにくい設問もYESかNOで答える問題に変える

小論文の書き方は「YES」か「NO」で答えることが原則であることは理解できたとしても、実際問題、YESかNOで答えにくい問題も多々見られます。例えば、「民主主義について述べよ」などの設問があったとします。この場合は一見、YESかNOで答えられないような問題に見えますが、これを無理やりにYES、NOの問題に自分で変えてしまうのです。

「民主主義は国家にとって最善の制度なのか」などと、変えてしまえばYESかNOで答えることが可能になります。それに続けて、その理由を説明していけばよいのです。ただし、注意したいのが、「民主主義について述べよ」という設問に対して「民主主義は国家にとって最善の制度なのか」という小論文をいきなり書き出すのは危険です。題意に沿っていないと判断されてしまう可能性があるからです。

そこで、書き出しに注意しましょう。まず、設問を理解していることをアピールし、その中でも、この問題は避けては通れないなどの構成にすると題意に反しない小論文が書けるはずです。「民主主義は、個人の意見を尊重する国家のあり方で、今日までに人類は大きな発展を遂げてきました。では、民主主義は人類にとって最善の制度なのであろうか…」などとすれば自然な流れになるのではないでしょうか。

現代を意識した意見を述べる

では、小論文ではどのような意見を書けばいいのでしょうか。それは「現代」という時代をしっかりと意識した意見を述べるということです。なぜなら、小論文が問う問題はすべて「現代」の社会問題を題材にしているからです。

これは大学がまさに現代を研究する学問の場であるからで、教育学部も法学部も医学部も工学部もすべて現代の問題点を解決するために研究を行っているのです。では、現代とはどのような時代なのでしょう。

個人の時代

現代という時代を一言でいうと「個人の尊厳を第一に守ろう」とする時代です。個人の尊厳とは、その人らしさと言い換えてもいいもので、一人一人の生き方や価値観と密接なものです。現代という時代は、そういうものを最大限尊重していこうという時代なのです。

共同体の時代

もう一つの特徴は「共同体の利益も守ろう」とする時代だということです。たしかに、一人一人の生き方や価値観も大切ですが、社会のみんなの幸福も考えなければいけません。個人の生き方や価値観があまりにも好き勝手にのさばれば、多くの人が衝突し不幸になることは目に見えています。そうならないように、個人も幸福になるし、社会全体のみんなも幸福になるように、お互いが尊重し合いながら共同体の利益を考えていくのが現代という時代なのです。

もちろん、全ての問題をこの2つの考え方で論じることはできませんが、まずはここから考えるようにすると小論文の書き方も変わってくるのではないでしょうか。すごい意見も知識も必要ではありません。現代を意識した答案こそ求められているのです。

まとめ
小論文は、はっきりって事前の準備で勝負が決まります。過去に出題された設問などをしっかりと分析し、これから学ぶであろう学問領域について日頃からアンテナを張り、日常生活を送るようにしましょう。意識して生活するのと、無意識で生活するのでは大きな差に広がってきます。

また、ニュースや新聞などで議論になっていることに対して、400字程度で自分の考えをまとめる訓練を毎週欠かさずに行うようにしてください。はっきり言って対策を講じた人とそうでない人の小論文はまるで違います。

初めと終わりの時間配分

  • 開始10分
  • 実際に記述する
  • 終了10分

大きく3つの時間を区切って、構想、記述、確認ということをしていきます。

小論文開始10分が重要

小論文試験での合否を分けるのは試験開始後10分~15分です。この時間の間に、問題を読み、自分の思考を具現化(マップ化)していくことが大切です。

0分~15分

  • (1)制限時間と文字数を確認する。
  • (2)問題を見て、どの型の問題かを判断する。
  • (3)解答用紙の余白に答案マップを作成する。
  • (4)答案マップと原稿用紙のイメージを重ね合わせる。

書き始める(終了10分前まで)

小論文終了10分

  • (1)漢字や句読点等、細かい日本語の修正・確認をする。
  • (2)原稿用紙全体の整形をする。
まとめ
以上のように、はじめ15分にすべきことは多く、最も大事です。いきなり書き始めるのではなく、文章を理解し、何が問われているのかを吟味したうえで、自分の考えを具現化して、どう展開していくかを決めて、文章家していきましょう。
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