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大学入試小論文「沖縄大学経法商学部(2022年度)解答例」ネットの向き合い方

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大学入試小論文「沖縄大学経法商学部(2022年度・学校型推薦)解答例」です。

【問題】ネット中傷対策について述べた『2021年9月22日「沖縄タイムス」社説』「時代に見合う仕組みに」を読み、記事を簡単に要約し自分の意見を述べよ。

【改題】以下の課題文を読んで、あなたの意見を500字以内で述べよ。

【課題文の要約】
現代の若者は、自己承認や人との繋がりの所有を目的に、ネットや携帯を利用する。これは、グローバル化による絶対的、普遍的価値の揺らぎが理由である。人々が、ネットを通じて自身と同様の価値観を持つ具体的な他者から承認を得ていることから、人間関係を広く開くはずのネットが、皮肉にも人間関係を分断していると捉えられよう。価値観の異なる中でも自己有用感を持てる社会の仕組み、親の異質に包括的な姿勢が対策となる。
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インターネットとの付き合い方の解答例

筆者は、ネットが人間関係の分断を加速させていると述べているが、私はこの意見に賛同しない。人間関係の分断の原因は、我々自身が多様な価値観に寛容でないことだと考える。ネットは、個々人の考えの共有、世界中の人との交流を可能にしている点から、むしろ、人間関係を広く開くという本来の利点を発揮しているといえよう。

例えば、ツイッターでは世界中の人々がリアルタイムで発言、交流している。これは、ネットが我々の人間関係を広く開いている証拠である。しかし、そこで他者をブロックする者がいることは、我々人間が異なる価値観の人間を拒否することの現れだろう。よって、多種多様な価値観や人と関わる機会をネットが提供してくれていても、我々が異質に排他的である限り、人間関係を広げることは不可能なのである。

様々な価値観の他者と関わることができる人間を増加させるには、協調を第一とする日本特有の教育方針を改め、幼少から互いの「異」を尊重できる環境作りに徹するべきだ。

人間関係の分断化を加速させているのは、ネットではなく我々自身である。異質に寛容な人間性の保持こそが、人間関係広く開くと私は考える。

インターネットとの付き合い方の講評(一部抜粋)

この主張では苦しいといったところ。予備知識が浅はかで、異論の余地が残されます。以下の異論に対して、反論・反駁する形での記述も必要です。

【異論】
(1)ネットの利用が人間関係の分断を招いている可能性を排除するのは早計かもしれません。ネットは情報選択の偏りやフィルターバブル効果を生み出し、それが対話や理解の妨げとなる場面もあります。

(2)ツイッター上の交流がネットの広がりを示す例として挙げられていますが、それと同時にツイッターの匿名性や極端な意見の拡散も考慮すべきです。ブロック行為は異質な意見への閉塞を示すかもしれませんが、それはネット上での対話の困難さや人間心理の一側面に由来する可能性も考慮すべきです。

(3)「人間関係の分断の原因は、我々自身が多様な価値観に寛容でないこと」はわかります。そうであるのだから、インターネットやSNSの登場が、確証バイアス(注➊)により、人間関係の分断が加速したのではないか?と反論されたらどうだろう。

【アドバイス】
筆者は、「若者対策としては、まず親たち自身が異質な他者に対して関係を開いていく姿勢」と述べていて、■■さんの「異質に寛容な人間性の保持こそが、人間関係広く開く」は、ほぼ同じ意見なので、筆者に同意として、論を展開も、さほど、論の展開や中身は変わらなかったのかなと思います。

【注➊】「確証バイアス」
確証バイアスとは、自分にとって都合のいい情報ばかりを無意識的に集めてしまい、反証する情報を無視したり集めようとしなかったりする傾向のことをいいます。最初に思い込みがあると、多様な情報があっても、最初の考えを支持するような情報ばかりが目に付いてしまうのが確証バイアス。特に、インターネット、SNSでは、その傾向が強い。

【さらに高みを目指して】
異質に対する寛容性を高めるための提案は有益ですが、ネットと教育の相互作用や、他の社会的・文化的要因にも焦点を当てると良かったです。

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【修正版】インターネットとの付き合い方

筆者の主張には異論がある。ネットが人間関係の分断を加速させているとする意見に対し、私は異なる立場である。ネットは個々の意見の共有や世界中の交流を可能にし、人間関係を広げる手段と捉えるべきだと考える。例えば、ツイッターのようなプラットフォームでは世界中の人々がリアルタイムで意見を交換している。

また、筆者は、ネット上での異なる意見をブロックする行為が、むしろ我々自身の価値観の狭さに起因していると指摘している。異質な価値観に寛容でない限り、ネットが提供する広範な人間関係の機会は十分に活用できないと思う。この見解には共感を覚え、多様性を尊重し合う環境の整備が必要だ。

結論として、人間関係の分断はネットのせいではなく、むしろ我々自身の価値観と対話の不足に起因していると言える。異質な他者との関わりを増やすためには、日本の教育方針の見直しと異質な意見を尊重する環境の構築が必要だ。異なる価値観に寛容であることが、人間関係の広がりをもたらす鍵であると考える。

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