大学入試小論文差別問題「外国人の参政権についての解答例」です。
差別問題外国人の参政権についての解答例
正当化された差別の具体例として、外国人の選挙権についての問題がある。国際化が進む中で、年々日本に移住する外国人は、増加している。しかし、昔から議論となってきた外国人の選挙権については未だに、解決していないし、日本国籍を有していないから、選挙に参加できないのは、当たり前だと正当化されている。
私は、早急に外国人にも、選挙権を持つことができるように制度を見直すべきだと考える。なぜならば、日本に住む外国人は日本人と同じように、税金を払っているからだ。新聞の記事に外国人の声が述べられていたことを私は目にしたことがある。そこには、「同じ税金を払っているのに、同じように政治に参加する権利すらないのは、不公平だ。」と外国人の思いが述べられていた。
たしかに、海外でも外国人に対して、選挙権を認めている国は、少ないが日本は率先して、この制度を見直していくべきだと考える。また、選挙権における外国人への差別もなくしていくためには、慎重な話し合いも必要です。そうすることで、外国人への選挙における差別もなくなるのではないかと推察する。
したがって、私は、制度の見直しや話し合いによって、差別を解消することが重要だと考える。
差別問題外国人の参政権についてのの講評(抜粋)
論文の構成と主張は非常に明確で、問題提起から解決策までの流れが理解しやすいものとなっています。しかしながら、文章の表現が稚拙すぎるのは、今後の課題です。
【改善点】
具体例の補強:たとえば、日本国内での特定の事例や外国での事例を引用すると、論文がより具体的で説得力を持つでしょう。
対立する意見への対処:論文には他の立場や反対の意見への触れが少ないです。反対意見にも触れ、それに対してどのように反論するかを述べることで、論文のバランスがとれ、説得力が向上します。
解決策の詳細化:たとえば、具体的な手順や導入すべき政策に触れると、より具体的で実現可能な提案になります。
稚拙な表現の修正
まだまだ、全体的に言葉が幼稚です。同じ言葉で、言い回しを変えたものが以下(赤字の部分)
【言い回しを変えた論文】
正当化された差別の具体例として、外国人の選挙権を挙げる。国際化が進む中で、年々日本に移住する外国人は、増加傾向にある。こうした中、外国人の選挙権については未だに、解決していない。日本国籍を有していない外国人は、選挙に参加できないのは当たり前だと正当化されている。
私は、早急に外国人にも、選挙権を付与する制度にすべきだと考える。なぜならば、日本に住む外国人は日本人と同じように、税金を納めているからだ。ある日の新聞の記事の外国人の声に目が留まったことがある。その声は、「同じ税金を納めているのに、同じように参政権すらないのは、不公平だ。」というものだった。
たしかに、海外でも外国人に対して、選挙権を認めている国は、少数だ。しかし日本は率先して、この制度を見直していくべきだと考える。また同時に、選挙権における外国人への差別もなくしていくためには、慎重な話し合いも必要だ。そうすることで、外国人への選挙における差別もなくなるのではないかと推察する。
したがって、私は、制度の見直しや話し合いによって、差別を解消することが重要だと考える。
差別問題外国人の参政権についてのの添削(一文抜粋)
➨もう一段、高みを目指すために、今後は以下のことに気をつけて記述してみてください。
➊回りくどい表現でないか。
➋熟語に転換できないか。 (例)あるだろう。➨必要だろう。 できる➨可能 共に持つ➨共有
➌一文を切れないか。
➍促音便「っ」は置換できないか。 (例)しっかり➨確実に いっぱい➨多くの 支払っている➨納めている
【添削➊】
△(原文)税金を払っている
〇(修正)税金を納める
【添削➋】
△(原文)政治に参加する権利
〇(修正)参政権
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