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生物基礎「体温の調節」寒冷刺激・温熱刺激で発熱量や放熱量が変化する

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生物基礎で学習する恒常性。体内環境を一定に保つ仕組みで、体温が一定に保たれることもその一つです。今日はヒトの体温調節機能について学習していきます。

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体温の調節

体温調節の中枢は間脳視床下部になります。自律神経や内分泌腺から放出されるホルモンのはたらきにより調節されています。

外界からの寒冷刺激により体温を上昇させる必要がある場合は、発熱量を増加させるように、また、放熱量を減少させるように、自律神経やホルモンがはたらきます。

反対に、外界から温熱刺激があった場合は体温を下げる必要があるので、発熱量を減少させるように、また、放熱量を増加させるように、自律神経やホルモンがはたらきます。

  • 寒冷刺激→発熱量の増加、放熱量の減少
  • 温熱刺激→発熱量の減少、放熱量の増加

体温が低下した場合

体温が低下した場合、間脳視床下部が寒冷刺激を受け取り、交感神経やホルモンのアドレナリン、糖質コルチコイド、チロキシンがはたらき発熱量を増加、放熱量を減少させます。

体温の調節機能

  • アドレナリン…副腎髄質から放出
    心臓の拍動を促進、骨格筋での物質の分解促進
  • 糖質コルチコイド…副腎皮質から放出
    肝臓や骨格筋での物質の分解促進
  • チロキシン…甲状腺から放出
    代謝の促進、肝臓や骨格筋での物質の分解促進

また、交感神経のはたらきで皮膚の血管を収縮させたり、皮膚にある立毛筋を収縮させることで放熱量を減少させます。

体温が上昇した場合

体温が上昇した場合、間脳視床下部が温熱刺激を受け取り、主に副交感神経により発熱量が減少、放熱量が増加します。

体温の調節機能

副交感神経のはたらきで、心臓の拍動が抑制され、発熱量が減少します。また、肝臓での代謝も副交感神経のはたらきで抑制されます。

汗腺からの発汗は増加し、放熱量を増加させます。これは、交感神経での刺激によるものです。

皮膚にある毛細血管と立毛筋には、副交感神経が分布していないので、交感神経が作用しなくなることで、毛細血管は拡張し、立毛筋は弛緩し、放熱量を増加させます。

生物
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