【高校英語】動名詞をまとめています。動名詞は、不定詞、分詞とともに、他の品詞のはたらきを兼ね備えたかたちで、準動詞と呼ばれます。動詞的特徴の、「目的語や補語をとる」、「副詞によって修飾される」、「完了形や態がある」などの点で共通しています。動名詞のはたらきは、「名詞のはたらき」をするだけで単純です。それでは、【高校英語】動名詞をみていきましょう。
動名詞とは
- 形…動詞の~ingの形
- 意味…「~すること」
動詞的特徴の「目的語や補語をとりうる」、「副詞(句)で修飾されうる」ということがあります。
動名詞の文中でのはたらき
動名詞ではじまる語群は、名詞の働きをし、文中で主語・補語・目的語になるほか、前置詞の目的語にもなります。主語になる場合、仮の主語itを用いて、動名詞で始まる句をあとに回すこともできます。
<主語になる場合の例文>
- (主語)Meeting you here was nice.
- (仮主語it)It was nice meeting you here.
意味上の主語
動名詞は、「~すること」と行為を表すことから、意味上、その行為をする「だれ・何か」が存在します。この「だれ・何か」が意味上の主語を表します。大きく2つの場合があり、
- 特別の示し方をしない場合
- 意味上の主語を特に示す場合
です。
特別の示し方をしない場合の意味上の主語
<不特定の人々(だれでも)であるとき>
Playing tennis is good for the health.(テニスをすることは健康によい)
この文の意味上の主語は、「不特定の人々(だれでも)」となります。
そのほか、
- 意味事情の主語が文全体の主語と一致するとき
- 文意が明らかな場合
それらが意味上の主語となります。
意味上の主語を特に示す場合
➊My father is proud of being tall.(私の父は背が高いの自慢にしている。)
➋My father is proud of my(me) being tall.(私の父は私が背が高いの自慢にしている。)
➋のように、意味上の主語が文の主語と一致しない場合は、動名詞の直前に意味上の主語を所有格または目的格の形で置きます。したがって、動名詞の直前に所有格か目的格の名詞・代名詞があれば、それが意味上の主語であると考えていいです。
動名詞の慣用表現一覧
動名詞には、紛らわしい慣用表現があります。特に注意すべきは、toという前置詞の直後に来る語です。もちろん、ここで動名詞はもちろんですが、不定詞の原形動詞がくるときもあるので注意が必要です。当然、入試やテストではこのあたりが狙われわけです。紛らわしいものやよく出るイディオムについては、しっかり覚えておきましょう。
- 第1位:be used to ~ing (状態)~するのに慣れている/get used to ~ing (動作)~にすることに慣れる。
- 第2位:cannot help ~ing ~ないではいられない →書き換え注意
- 第3位:worth doing ~するだけの価値がある
be used to ~ing (状態)/get used to ~ing(動作)
(例文1)He is used to getting up early. 彼は早く起きることに慣れている。
(例文2)He got used to living alone. 彼はひとりで住むことに慣れた。
cannot help ~ing
- cannot help ~ing
- =cannot but 動詞
- =cannot help but 動詞
に書き換えられることにも注意です。
(例文)I cannot help feeling that you make a mistake.
その他の動名詞を使ったイディオム
- need doing ~する必要がある
- on doing ~するとすぐに =as soon as
- In doing ~するときに =when
- It is no use doing ~してもむだだ
- feel like ~ing ~気がしない
- prevented (人)from ~ing (人)が~するのを妨げる
- There is no ~ing ~のことはわからない(できない)
- How about ~ing ~しませんか/~してはどうですか =What do you say to ~ing
- make a point of ~ing ~することにしている
- on the point of ~ing まさに~しようとする
- without ~ing ~なしに
目的語を必要とする他動詞
動名詞を目的語/不定詞を目的語にする動詞の区別の仕方・覚え方です。目的語を必要とする他動詞には、➊不定詞をのみを目的語とするもの、➋動名詞のみを目的語とするもの。➌不定詞も動名詞も目的語にすることができ、意味がそれほど変わらないもの、➍不定詞も動名詞も目的語にすることができ、意味が大きく変わるものの4種類があります。それぞれのポイントを押さえています。
- 不定詞をのみを目的語とするもの
- 動名詞のみを目的語とするもの
- 不定詞も動名詞も目的語にすることができ、意味がそれほど変わらないもの
- 不定詞も動名詞も目的語にすることができ、意味が大きく変わるものの
➊不定詞のみを目的語とする動詞
未来に関する希望や意図を表す動詞が多いです。hope wish expect plan decide offer refuse pretendなど
(例文)I pretended not to hear him.
➋動名詞のみを目的語とする動詞
覚えた方「ああでえ、ふみみしゅ、ギブアップっぷ」
admit/ avoid/ deny/ enjoy/ finish/ mind/ miss/ suggest/ give up/ put off など
(例文)I avoid eating this fish raw.
➌どちらを用いていも意味がほぼ同じ動詞
begin、like、 love など
(例文)She loved playing the piano.=She loved to play the piano.
➍動名詞と不定詞で意味が変わる場合
V + to不定詞「(これからすること)をVする」<未来的>
<例文1>I remember hearing the tune before.(私は、以前、この曲を聴いたのを覚えている。)<過去的>
<例文2>I Remember to feed the dog.(犬に餌をやることを覚えていなさい。)<未来的>
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