20世紀半ばまで、世界の貿易・金融活動は西ヨーロッパを中心に営まれていた。20世紀以降、2度の世界大戦の戦場となり、政治的・経済的・文化的な優越性を旧植民地のアメリカ合衆国と辺境の旧ソ連に奪われた。また市場は、植民地の独立、社会主義圏の拡大、発展途上国の工業化、アメリカ合衆国や日本などの競争相手の台頭によって狭められた。この「ヨーロッパの没落」から、ヨーロッパが再生の路を開くためには、大量の原料とエネルギーを輸入しつつ、伝統的な技術と組織力を生かして、高度の工業製品を輸出することが必要であった。
ヨーロッパの都市
主要な国とその都市については、地図上の位置関係まで含めて覚えておきましょう。
フランス
➊トゥール-ズ…航空機生産
➋パリ…首都、ブドウ生産
ドイツ
➌ハンブルグ…造船業
➍フランクフルト…ヨーロッパ中央銀行
➎ミュンヘン…ビール工業
イギリス
➏マンチェスター…綿工業
スペイン
➐マドリード…自動車工業
➑バルセロナ…湾岸都市、観光
イタリア
➒ミラノ…ファッション工業
➓ベネチア…運河の町
⓫タラント…製鉄所
東ヨーロッパ
- サラエボ…ボスニア・ヘルツェゴビナの首都。1990年代前半に、内戦。
- アウシュビッツ…ポーランドの首都。ユダヤ人強制収容所。
- チェルノブイリ…1980年代後半、原子力発電所事故。
北ヨーロッパ
- ナルヴィク…ノルウェーの港湾都市
ロシア
- モスクワ…ロシアの首都。ロシア最大の工業都市
- サンクトペテルブルク…湾岸都市。造船。
- イルクーツク…アルミニウム工業。パルプ・製紙・機械工業が発達。
- ウラジオストク…日本海に面する湾岸都市。造船・水産加工・軍港。
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