【高校地理】入試出るアメリカ合衆国の都市とその特徴についてまとめています。
アメリカ合衆国の都市の形成
アメリカ合衆国は、世界で最も都市の発達した国と言える。第一次産業は国民の2%に満たず、その多くは実際に農業で農耕に従事しているのではなく、事務的・管理的な 専門技術的な仕事をしている。都市に住むのは全人口の約4分の3で、残りは農村地域に居住している。
アメリカ合衆国の大都市
市域の人口が200万人を超える都市は、ニューヨーク・ロサンゼルス・シカゴ・ヒューストンの4つであるが、衛星都市や郊外を含めた大都市地域の人口が10万以上となる都市は十数都市にのぼる。
アメリカの都市の特徴
アメリカ合衆国の都市の景観は、都心部の高層建築・アパート群と、郊外の田園都市的な住宅地との対照的な組合せに特徴がある。その理由は、自動車が普及し、かなり遠方の郊外でも住宅地となる一方、広域から人びとが集中する都心部の超高層化が極端に進むからである。
アメリカの最大都市ニューヨーク
ニューヨークはアメリカ合衆国最大の都市で、この国の経済の中心地として発達した。ニューヨークは第二次世界大戦後、国連本部がおかれ、国際政治の舞台ともなった。世界のあらゆる人種・民族が住む国際都市で、24言語の新聞が発行されている。人口の4分の1はユダヤ系で、都心近くのハーレムは黒人約40万人が住む黒人密集地区である。黒人よりプエルトリコ人も、イーストサイド、ウェストサイドなどのスラム街に集まっている。所得格差や人種差別に結び付いたスラム化の進行や犯罪の増加は、ニューヨークのみならず、現代アメリカ都市の抱える深刻な問題である。
メガロポリス
ニューヨークを中心に、北はボストンから南はワシントンまで、大小多くの都市が連なり、巨帯都市(メガロポリス)と呼ばれる巨大な都市地帯を形成している。ここは、アメリカ合衆国の交通・金融・行政などの中心地で、州を超えて一体となっている地域である。都市の極度の発達は、交通難・住宅難・失業・ 公害などの都市問題を引き起こしている。
アメリカ合衆国の覚えておきたい主な工業都市
- ワシントン…アメリカの首都
- シアトル…航空産業
- デトロイト…自動車工業
- ニューヨーク…アメリカの最大の都市。世界の政治・経済をリードする国際都市
- ピッツバーグ…鉄鋼業
- シカゴ
- アトランタ
- ニューオーリンズ
- ヒューストン…石油化学工業・宇宙産業・航空産業がさかんな一大工業都市
- ロサンゼルス…航空産業
- ボストン…繊維工業・機械工業
- サンフランシスコ…電子工業
ハイテク産業都市の呼応
- エレクトロニクスハイウェー(北東部)…マサチューセッツ州・ボストン
- シリコンプレー(南部)…テキサス州・ダラス・フォートワース
- シリコンバレー(太平洋岸)…カリフォルニア州・サンフランシスコの南のサンノゼ
- エレクトロニクスベルト(南東部)…フロリダ州・オーランド
- シリコンフォレスト(北西部)… オレゴン州・ポートランド
- シリコンマウンテン(西部)…コロラド州・デンヴァー
以上が、【高校地理】テストに出る覚えておきたいアメリカ合衆国の都市一覧となります。
コメント