入試によく出る「人物」に焦点を絞ってまとめています。人物名を覚えるだけでなく、その人物がいつ何をしたのかなど内容も一緒に把握していきましょう。それでは、【大学受験・日本史】入試によく出る「人物」のまとめです。
古代の重要人物
相沢忠洋
群馬県岩宿遺跡の発見者。
モース
アメリカ人動物学者で、大森貝塚(東京都)を発見。
卑弥呼
239年、「親魏倭王」の称号と金印紫綬を贈られる。
厩戸王(聖徳太子)
最初の女帝である推古天皇の甥、用明天皇の第2皇子で、推古天皇の皇太子、摂政となり、蘇我馬子と協力して、中国や朝鮮に学び、大王(天皇)中心の政治を行う。仏教の注釈書「三経義疏」を著す。
奈良時代の重要人物

天武天皇
672年「壬申の乱」では、天智天皇の死後、皇子の大友皇子VS弟の大海人皇子。大海人皇子が勝利し、天武天皇となる。
藤原不比等
大宝律令<文武天皇(701)のとき>、養老律令<元正天皇(718)のとき>に携わる。
道鏡
称徳天皇の支持により法王となって権力を握り、撃田開発を寺院だけの特権とするために、墾田永年私財法を停止するなどした。
和気清麻呂
藤原百川らとともに、皇位に就こうとする道鏡の企 てを阻止した。
平安時代の重要人物

藤原道長
法成寺の建立
藤原頼通
平等院鳳凰堂の建立
嵯峨天皇
➊薬子の変(810)…藤原冬嗣が蔵人頭に任命される。これが藤原北家が台頭する契機。
➋検非違使の設置…京の治安維持
宇多天皇
894年、菅原道真の進言により遣唐使廃止
醍醐天皇
➊昌泰の変(901)…左大臣藤原時平は、菅原道真を大宰府へ左遷
➋「古今和歌集」、「延喜格式」、「日本三代実録」の編纂も醍醐天皇の事業
➌意見封事十二箇条(914)…三善清行の著。律令体制の崩壊と変質が顕著に。
鎌倉時代の重要人物

北条時宗
- 文永の役(1274)…蒙古軍は、集団戦法・てつはう(火薬)・毒矢を日本を圧倒
- 弘安の役(1281)…蒙古軍は、暴風雨で撤退
北条貞時
- 霜月騒動(1285)…8代執権北条時宗の死後、有力御家人・安達泰盛と、内管領・平頼綱の対立が激化。
- 永仁の徳政令(1297)…窮乏する御家人の救済策でしたが、成果は上がらず、翌年撤回。
室町時代の重要人物

後醍醐天皇
記録所(行政、司法の天皇親裁機関)、雑訴決断所(訴訟事務)を整備。
足利義満
1392(明徳3)年に南北両朝の合体を実現させ、守護大名をおさえて幕府の全国支配を完成
安土・桃山時代の重要人物

織田信長
- 楽市・楽座令、関所撤廃、堺の掌握、南蛮貿易などをおこなう。
豊臣秀吉
- 大坂城を拠点とする。1585年に関白となり、翌年1586年に、太政大臣となる。この当時、直轄地を蔵入地といい、また、太閤検地、刀狩、身分統制令、人掃令と次々に施策を実行。
江戸時代の重要人物

徳川綱吉
- 朱子学を官学として、湯島に聖堂を建立。
- 生類憐みの令…病気の生類を捨てることを禁じ、食料のために魚 鳥、亀、貝を売ることを禁止。
- 貨幣改鋳…低品位で大量発行。しかし、低品位貨幣では同額面では売りたくないため物価が上昇。
新井白石
- 朝鮮通信使の待遇簡素化
- 閑院宮家の創設
- 高品位貨幣の発行…物価の安定
- 1715年正徳新令…長崎貿易での金銀流出防止
徳川吉宗
- 倹約令…倹約の徹底。木綿しか着ない。
- 上げ米の制…大名に対し、1万石あたり100石の米上納命じる。
- 新田開発
- 商品作物栽培奨励
- 足高の制…下級からの人材登用可
- 公事方御定書編集…公正迅速な裁判のための法令集
- 米価調節
- 目安箱設置
田沼意次
- 株仲間の奨励
- 幕府専売制
- 貿易振興…長 崎貿易で銅、俵物(海産物)の輸出、金銀輸入。
松平定信
- 帰農令…都市流入民の帰村奨励
- 囲米、義倉・社倉の設置…凶作に備え米貯蔵
- 棄捐令…6年以上前の借金帳消し
- 寛政異学の禁…朱子学振興で体制再建図る
水野忠邦
- 倹約令…贅沢な菓子、雛人形などの禁止、衣服、髪飾りの制限。
- 風俗の統制
- 人返しの法…天保の大飢饉で都市に流れ込んだ農民を農村に帰そうというもの
- 物価引下げ令
- 株仲間解散…商品を独占し、値を吊り上げていると判断したため
- 上知令…江戸・大坂周辺の幕府直轄にし、経済・軍事的に幕権を強化。しかしながらうまくいかず、水野忠邦は罷免。
明治時代の重要人物

板垣退助
征韓論争で敗れ、下野した元参議ら提出。その後、板垣退助が土佐で立志社を結成。これを機に、愛国社なども設立されるなど、自由民権運動が全国に拡大していきます。一方で政府は立憲政体樹立の詔を出し、立憲政治への移行を図りました。
伊藤博文
ヨーロッパでシュタインやグナイストからドイツ派の憲法理論を学ぶ。1909年には、前韓国統監伊藤博文がハルビンで韓国の民族運動家に暗殺される。
黒田清隆
超然主義の立部で、衆議院議員選挙法を公布
山県有朋
徴兵制度を導入。2度にわたり、首相を務める。
松方正義
紙幣整理を断行し、財政の安定に貢献。2度にわたり、首相を務める。
品川弥二郎
第一次松方内閣にて、内務大臣を務め、選挙干渉の指揮。
大正時代の重要人物

加藤高明
1925年に、普通選挙法、治安維持法が成立させる。
石井菊次郎
石井・ランシング協定を結ぶ。アメリカは、中国国内の日本の特権益を、日本は、ジョン=ヘイの3原則を認める構文を交換。
市川房江
女性解放運動の指導者で平塚らいてう(雷鳥)らと新婦人協会を結成して女性の政治参加を訴えた。1924年婦人参政権獲得期成同盟会を作り、第2次世界大戦後には、参議院議員となりました。
平塚らいてう(雷鳥)
「青鞜」を創刊。
山川菊栄
社会主義の立場からの女性解放運動を展開していき、社会主義を宣伝する赤蘭会が女性によって結成。
西田幾太郎
西洋哲学や禅などの東洋思想を融合した新たな哲学を開き、「禅の研究」を著した。
吉野作造
民本主義を唱えてデモクラシーの風潮に大きな影響を与えた。
昭和時代の重要人物

池田勇人
池田勇人内閣スローガンとして「寛容と忍耐」を唱えた。国家通貨基金の8条国への移行や経済協力開発機構(OECD)の加盟により開放経済体制への移行が進んだ。
田中角栄
田中角栄は日本列島改造論を捉え工業事業推進した、一方で、1973年の第4次中東戦争をきっかけにした石油ショックで大きい狂乱物価に見舞われた。

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