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【高校地理】土壌のまとめ(成帯土壌・間帯土壌・堆積土壌)

土壌のまとめアイキャッチ画像 地理歴史・公民
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【高校地理】土壌のまとめ|成帯土壌・間帯土壌・堆積土壌についてまとめています。土壌は地球上の生命にとって欠かせない存在であり、植物の成長を支える基盤となります。地理学では、土壌をその成因や分布によって分類し、成帯土壌、間帯土壌、堆積土壌の3つに大別します。それぞれの土壌は、気候や地形、植物の影響を受けており、地域ごとに異なる特徴を持っています。この記事では、これらの土壌の種類とその特性について詳しくまとめ、各土壌がどのように形成され、どのような環境で見られるのかを探っていきます。

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土壌のまとめ

土壌の種類 特徴 形成される環境
成帯土壌 地域ごとの気候や植生に影響されて形成される。 固定された気候帯に応じた特定の地域に分布。
間帯土壌 複数の環境が交差する場所に形成される。 気候帯の境界や、異なる地形・生態系が交わる地域。
堆積土壌 河川や湖、海岸などの水流により運ばれた土壌。 水流によって運ばれる堆積物が堆積する場所。

成帯土壌

植物の生育には、土壌中の有機質(腐食質)鉱物質の保養分が必要である。土地の分布には気候が関係し気体の植作影響を強く受けている土壌を成帯土壌と呼ぶ。

熱帯地方では風化や分解が活発で、土壌中に残った酸化鉄特有の赤色上はラトソル(ラテライト土)と呼ばれ、著しくやせている。

高緯度で湿潤な地方では、有機物の分解が不十分で、表面が漂白されてル白色を示すポドソルが広がり、これもやせて農業に向かない降水の少ない地方では、石灰化作用で腐食質分が流失せず、炭酸カルシウムが集積する。このような土壌には、ステップ地域の肥沃なチェルノーゼムがある。

湿潤土壌

熱帯や冷帯などに分布し、酸性を呈する。熱帯の土壌トソルは地表面に酸化した金属が集積する赤色の土壌。冷帯の土壌ポドゾルは色素が溶脱された灰白色の土壌。いずれもやせている。

半乾燥土壌

ステップとその周辺地域に分布し、弱アルカリ性を呈する。腐植が豊かで、肥沃である。

乾燥土壌

乾燥地域に分布し、アルカリ性を呈する。とくに乾燥の度合いの高い地域に分布する砂漠土は、地表面に塩類が集積する塩害の被害が大きい。

間帯土壌

地形や母岩などには土壌の性質を決める二次的な役割 があり、分布が局地的な土壌を間帯土壌と呼び、玄武岩や輝緑岩の風化したテラローシャ(ブラジル高原のコーヒー栽培に適している)、石灰岩の風化したテラロッサ(地中海地方にみられる)、玄武岩の風化したレグール(インドのデカン高原で綿花栽培に適し、黒色綿花上ともいう)などがある。

テラローシャ

玄武岩と輝緑岩の風化した暗紫色の土壌。ブラジル高原南部に分布し、コーヒー栽培と結びつく。南アメリカには、政情不安や激しいインフレなど、政治・経済面に問題のある国も多いが、近年はブラジルを筆頭に工業化をおし進めており、経済が発展してきている国もある。

テラロッサ

石灰岩が風化した赤色の土壌。カルスト地形や隆起サンゴ礁の地域に分布するが、とくに南ヨーロッパの地中海沿岸が特徴的。

堆積土壌

河川・風・氷河などの堆積土壌がある。沖積平野をつくる沖積土は、細かな砂泥からなり栄養分に富む。また、風に運ばれてきたレス(たとえば華北の黄土)は、水はけがよく肥沃である。

以上が、【高校地理】土壌のまとめ|成帯土壌・間帯土壌・堆積土壌となります。

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