入試によく出る「土地制度の歴史」のまとめです。時系列的に、年号を中心に並べています。わからないところは、それに該当をする記事もありますので参考にしてください。それでは、【大学受験・日本史】入試によく出る「土地制度の歴史の流れ」のまとめをみていきましょう。
土地制度の歴史変遷
大化の時代
- 646年…改新の詔で、公地公民を採用。
- 701年…班田収授の法が成立。
- 723年…三世一身法(期限付きで土地私有を許可)
- 743年…墾田永年私財法(位階別に開墾面積を制限)
荘園の成立
800年ごろに成立
- 801年 班田を12年1班とする。
- 808年 班田を6年1班とする。
- 834年 班田を12年1班とする。
荘園整理令
- 902年 延喜の荘園整理令
- 1045年 寛徳の荘園整理令
- 1055年 天喜の荘園整理令
- 1069年 延久の荘園整理令(後三条天王が記録荘園券契所を設置)
鎌倉時代の土地制度
- 1185年 源頼朝が守護・地頭の任命権獲得。地頭が、荘園の管理や年貢の徴収
室町時代の土地制度
- 1352年 半済令(軍費調達のために荘園、公領の年貢の半分を守護が徴収可能)
安土桃山時代の土地制度
1582年 太閤検地開始。土地を検査する時の単位、度量衡(どりょうこう)を統一。6尺3寸を1間とし(約191cm)、1辺が1間の正方形の面積を1歩としました。1歩が30集まると1畝(せ)。1畝が10集まると1段。1段が10集まると1町。石盛によって表された1段あたりの米の収穫量×土地の面積=土地の価値を割りだし石高とした。一地一作人の原則をとり、検地帳を作成。
江戸時代の土地制度
- 1643年 田畑永代売買の禁(1872年に解禁)
明治時代の土地制度
1872年(地租改正) 地券の発行。1873年から実施。土地の所有者と地価を定めて、地券を発行し、地価の3%を地租として現金を納めさせた。政府の財政を安定させた。急激な改革に反対する人々の一揆が各地で起こった。
昭和時代の土地制度
農地改革を行う。農地の所有制度を改革すること。特に第二次大戦後、1945~50年にかけて GHQ の指令によって行われた日本農業の改革をさす。不在地主の全貸付地と、在村地主の貸付地の保有限度(都府県で平均一町歩、北海道で四町歩)を超える部分を国家が買収し、小作農に売り渡し自作農化した。また、物納小作料を金納化するなどの改革が行われ、旧来の地主・小作制度は解体された。
コメント