大学入試地学基礎講座です。今日は、宇宙における地球の中でも、我々が生活する太陽系の惑星についてまとめを行います。ポイントをしっかりと暗記できればここは完璧です。
太陽系の惑星
太陽系の惑星については、中学校の理科で学習しています。その内容に少しの知識をプラスするだけでここは完ぺきにマスターできます。太陽系を構成する惑星は8つあり、次の2つに分類することができました。
地球型惑星
「水金地火木土天海」で太陽系の惑星を学習しましたが、地球型惑星はこのうち、太陽に近い場所を公転している水星、金星、地球、火星までの4つの惑星になります。
この4つの惑星の共通点は、岩石の塊であることと、核に鉄やニッケルといった金属が存在することです。その他にも次のような特徴が共通点として挙げられます。
- 半径が小さい
- 質量が小さき
- 密度は大きい
- 自転周期が長い
- 公転周期が短い
- 衛星は少ない
- リングは無い
公転周期が短いことは太陽に近いところを公転していることからもわかりますが、自転周期が長いことはしっかりと覚えておきましょう。また、岩石と金属の核があるので、密度が大きいのも特徴ですね。
水星(Mercury)
太陽に一番近い太陽系の惑星が水星です。次のポイントを覚えておきましょう。
- 水は無い
- 昼は400℃夜は-180℃
- 大気はほとんどない
- 表面はクレーターだらけ
金星(Venus)
宵の明星や明けの明星としてなじみがある地球の双子の惑星です。次の内容を覚えておきましょう。
- 明け方東の空に見える(明けの明星)
- 夕方西の空に見える(宵の明星)
- 大きさも密度も地球とそっくり
- 大気は二酸化炭素
- 大気圧は地球の90倍
- 硫酸の雲に覆われている
- 温室効果で表面温度は400℃
- 自転は時計回り
地球(Earth)
私たちが住む地球は、あまり説明の余地はりませんね。ただ、液体の水の存在が可能なハビタブルゾーンに位置していることは理解しておきましょう。
火星(Mars)
火星は移住計画が進んでいるように、太陽系の惑星の中では、比較的地球と似た環境になっています。次の内容がポイントになります。
- 平均気温は-50℃
- 地軸が傾いているため四季がある
- 大気はうすく主成分は二酸化炭素
- 極付近にドライアイスの極冠がある
- 衛星の数は2つ
木星型惑星
一方の木製型惑星は、火星よりも外側を公転している惑星になります。地球型惑星と比べ、半径が一気に大きくなります。木星型惑星の共通点は、岩石でできているのではなく、水素やヘリウムといったガスで惑星がつくられている点です。太陽と同じ大気の成分になるのです。
その他の木製型惑星の共通点も見てみましょう。
- 半径が大きい
- 質量が大きい
- 密度は小さい
- 自転周期が短い
- 公転周期が長い
- 衛星の数が多い
- リングが有る
大部分が、水素やヘリウムなどの気体や液体でつくられた惑星ですので、密度は小さいです。特に土星は密度が1.00g/cm³と水の密度よりも小さく、水に入れると浮いてしまうくらい密度が小さくなっています。
木星(Jupiter)
太陽系の惑星の中で最大の惑星が木星です。ここから木星型惑星、ガス惑星になるので大きく特徴が異なってきます。次の内容を覚えましょう。
- 半径も質量も最大の惑星
- 赤い目玉模様の大赤斑がある
- 大気の主成分は水素とヘリウム
- 岩石の核のまわりに液体の金属水素がある
- 衛星の数は60以上
土星(Saturn)
大きな環をもつ土星は、みなさんにとってもなじみ深い惑星ではないでしょうか。次の内容がポイントです。
- 氷と岩石からなる大きなリング(環)を持つ
- 密度が0.69g/cm³と一番小さい
- 大気はヘリウムと水素
- 衛星の数は60以上
天王星(Uranus)
天王星は自転軸が横倒しになっている点が特徴ですね。次の内容を覚えましょう。
- 大気にメタンがあるため青白い
- 自転軸が横倒しになっている
- 岩石の核のまわりに氷がある
- 衛星の数は27個
海王星(Neptune)
そして、太陽系の惑星の中で、もっとも太陽から遠い場所を公転しているのが海王星です。次の内容がポイントとなっています。
- 大気にメタンが含まれるため青白く見える
- 大気であるヘリウム、水素、メタンのの下には氷がある
- 巨大な氷の惑星
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