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獣医学部でよく出る小論文テーマの解答例「牛のゲップによるメタン排出について」

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獣医学部でよく出る小論文テーマの解答例です。「牛のゲップによるメタン排出について」です。

【問題】ウシの人間にしてくれている貢献には目をくれず、ウシのゲップは、多くの地球温暖化の主な原因と考えられているメタンを含みます。このことから、欧米を中心に肉や乳製品の生産や消費を減らす運動が広がっています。こうした動きに関してあなたの考えを記述しなさい。

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牛のメタン排出についての解答例

私は、欧米を中心に肉や乳製品の生産や消費を減らす運動が広がっていることに賛成である。なぜなら、畜産は水や土地などの資源を大量に使用する生産方式であり、食糧不足や干ばつで苦しんでいる国のことを考慮すれば、肉中心の食習慣を見直すべきだと思うからだ。大豆ミートなどの代替肉を摂取するという選択肢をもっと普及させるべきだ。以上のように畜産の環境負荷は大きい。しかし、牛がメタンの発生源だとして単に責められるのは間違いである。

確かに、メタンが地球に与える影響は大きく、二酸化炭素の20倍以上の温室効果があるとされる。Cop23では、2030年までに30%のメタン削減を掲げていて、アメリカのバイデン大統領の呼びかけの下多くの国が参加している。そのため、主なメタンの排出源である牛のゲップには何らかの対策を講じる必要がある。

牛に負担をかけずにメタンの排出を抑える方法として、牛の飼料を工夫するという点がある。研究で海藻由来の飼料を牛に食べさせることで、メタンの排出が抑えられることが分かっている。ほかにも、メタン排出を抑えるため飼料に混ぜるサプリメントの開発が進んでいるところもある。このように、人と牛が共存して地球の環境問題解決を目指すためには、人間の技術開発が必要である。現状を見ると、牛の飼育頭数が多い国はインドやブラジルなどの発展途上国や新興国も多い。そこで、世界全体におけるメタン削減のためには、日本などの先進国で開発したメタン抑制の技術を発展途上国へ提供することが重要だ。

メタンの発生源は決して牛の胃からだけではない。ほかにも天然ガスを輸送するパイプラインからや、農業分野では水田からのメタンの放出も課題となっている。地球温暖化対策として二酸化炭素の次に効果があるメタン排出削減について世界全体で動いて、早急に対処すべき課題である。

牛のメタン排出についての講評(一部抜粋)

論文は環境問題に対する肉や乳製品の生産・消費削減の必要性を提起し、代替肉の導入や畜産の環境負荷について認識を示しています。特に、メタン削減の必要性とその対策に焦点を当て、海藻由来飼料やサプリメントの開発に触れています。獣医学部志望者としての、知識があることをアピールできています。

【改善点】
提案する対策の具体性や効果についての詳細が不足しており、より具体的な科学的根拠や具体的な提案があれば、論文の説得力が向上するでしょう。また、発展途上国への技術提供には賛成しつつも、その実現可能性や具体的な方法についてもさらに掘り下げられると良いでしょう。最後に「まとめ」があるとよかったです。

【提案する対策の具体性や効果についての詳細の例】
・海藻由来飼料やサプリメントの具体的な研究結果を引用し、メタン排出の実際の削減効果
・先進国で開発されたメタン抑制技術の成功例を紹介し、それが発展途上国への提供にどのように貢献するか
など

【確認事項】
COP23…第23回気候変動枠組条約締約国会議は、2017年11月6日から11月17日の日程でドイツのボンで開催された。
COP25。2019年12月2日 – 2019年12月13日
COP26…2021年10月31日 – 2021年11月12日
→バイデン大統領にとあるので、COP26かな。 ※COPは、大文字で。

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