13族元素のアルミニウムは両性元素として有名な金属元素です。まずは単体のアルミニウムの性質をしっかりと覚えましょう。
アルミニウム単体の性質
入試や定期テストによく出題されるアルミニウムの性質をまとめています。
- 銀白色
- 展性・延性がある
- 熱伝導性・電気伝導性
金属の中で最も熱伝導性・電気伝導性が大きい - 軽金属
密度が4.0g/cm³以下の2.7g/cm³ - 両性元素
単体は酸と塩基の両方と反応 - ジュラルミン
Cu、Mg、Mnなどとの合金をジュラルミンといい、軽量で航空機の気体などの利用 - テルミット反応
Al粉末とFe2O3の混合物の反応 - 不動態
濃硝酸に入れると酸化被膜を形成するので不溶 - アルマイト
人工的にAl2O3の酸化被膜をつけたアルミニウム製品 - 粉末は空気中で燃焼
酸化アルミニウムができる
両性元素
Al、Zn、Sn、Pbは両性元素なので、単体は酸だけでなく強塩基とも反応する。「ああすんなり」で覚える。Al単体は強酸と反応し水素H2を発生する。また、強塩基とも反応し水素H2を発生する。
- 塩酸との反応
2Al+6HCl→2AlCl3+3H2 - 水酸化ナトリウム水溶液との反応
2Al+2NaOH+6H2O→2Na[Al(OH)4]+3H2
テルミット反応
アルミニウムAlはイオン化傾向が鉄Feよりも大きいので、鉄の酸化物であるFe2O3から酸素をうばいFe単体が得られます。Al粉末とFe2O3の混合物をテルミットといい、これに点火するとテルミット反応が起こります。
- Fe2O3+2Al→2Fe+Al2O3
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