「水兵リーベ僕のお舟…」周期表は皆さん覚えましたか?今日は化学基礎で必要な周期表の知識をまとめてみました。
元素の周期表
周期表(しゅうきひょう)とは、物質を構成する基本単位である元素を、決められた規則(周期律)に従って配列した表のことです。ロシアの化学者であるメンデレーエフによって提案されました。
周期表はすべて覚える必要はありませんが、第4周期のCaまで覚えるようにしましょう。
周期表の覚え方(Caまで)
H(水素)He(ヘリウム)Li(リチウム)Be(ベリリウム)B(ホウ素)C(炭素)N(窒素)O(酸素)F(フッ素)Ne(ネオン)Na(ナトリウム)Mg(マグネシウム)Al(アルミニウム)Si(ケイ素)P(リン)S(硫黄)Cl(塩素)K(カリウム)Ca(カルシウム)
「水兵リーベ僕のお舟、七曲がりシップスクラーク化」です。
「水(H)兵(He)リー(Li)べ(Be)ぼ(B)く(C)の(N)お(O)ふ(F)ね(Ne)七(Na)曲(Mg)がり(Al)シッ(Si)プ(P)ス(S)クラー(Cl)ク(K)化(Ca)」
典型元素と遷移元素
周期表で、3族から11族までの元素を「遷移元素」といい、それ以外の元素を「典型元素」といいます。下の周期表で確認しましょう。
典型元素の物理的・化学的性質は同じ属で似通っていますが、遷移元素には次のような特徴がみられます。
- すべて金属元素である。
- 最外殻電子の数が1個か2個でほとんど変わらない。
- 横に並んだ元素どうしで性質が似ている。
- 単体の密度が大きく、融点が高い。
- 価数の異なるイオンや酸化数の異なる化合物をつくることがある。
- イオンや化合物は有色のものが多い。
これぐらいの知識があれば十分でしょう。
族の名前
周期表の横の並びである族には、名称がつけられている場合があります。次の名前を覚えましょう。
- アルカリ金属
1族の水素Hを除いた元素です。いずれも価電子を1つ持つ金属元素であり、イオン化エネルギーが小さく1価の陽イオンになりやすいのが特徴です。このため反応性が高く、簡単に酸化されるため、天然には単体として存在しません。 - アルカリ土類金属
ベリリウム・マグネシウム以外の2族元素です。いずれも価電子を2個持つ金属元素で、空気中で激しく燃焼し酸化物を生じます。また炎色反応を示す元素でもあります。 - ハロゲン
17族の元素のことです。ハロゲンは最外殻に価電子を7個持っているので、1価の陰イオンになりやすいのが特徴です。反応性が高く、ハロゲンの単体はすべて有色で毒性があるのが特徴です。 - 希ガス
18族の元素のことです。希ガスは価電子をもたないため、他の原子と結合したり、イオンになることがほとんどありません。なので化合物となることがほとんどなく、単原子分子の気体として存在します。いずれも無色無臭で、常温常圧で気体であり、空気中にごく微量含まれています。
常温常圧で気体・液体・固体の元素
常温常圧で、単体がどの状態をとっているか確認しましょう。ほとんど固体なので、気体と液体の元素を覚えましょう。
常温で液体なのが、臭素Brと水銀Hgです。常温で気体なのが、水素H、ヘリウムHe、窒素N、酸素O、フッ素F、ネオンNe、塩素Cl、アルゴンAr、クリプトンKr、キセノンXe、ラドンRnになります。希ガスはすべて気体ですね。
金属元素と非金属元素
最後に、金属元素と非金属元素を覚えましょう。階段状に境目が見えると思うので、境になる元素を覚えるようにしましょう。
水素Hは非金属で、ホウ素BとアルミニウムAlが金属・非金属の境になり、そこから階段状に金属・非金属元素に分かれます。半金属などの難しい話は置いといて、これで大丈夫でしょう。
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