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大学入試小論文「オンライン遠隔授業の長所と短所について」

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大学入試小論文「オンライン遠隔授業の長所と短所について」の解答例と考察です。

・出題学部:商学部・経済学部・法学部・教育学部・総合政策など
・重要度:普通
・難易度:普通

一般的に言われる遠隔授業の長所と短所について把握しておこう
遠隔授業のメリットデメリット解説図
最後に、様々な視点から長所と短所を列挙しています。参考に。

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遠隔授業の長所と短所についての問題

【問題】情報通信技術(ICT)の果たす役割はますます重要になっています。緊急事態の中では、多くの高校や大学で遠隔授業(オンライン授業)が実施されました。登校しての対面授業に比べて、このような遠隔授業の長所と短所を 1 つずつ挙げて、それぞれの理由とともに 600 字程度で論ぜよ。

遠隔授業の長所と短所についての解答例

【解答例】私が考える遠隔授業の長所は時間とお金を節約できることだ

一般的に高校生、大学生が通学する際には車やバスなどの公共交通機関、自家用車や自転車を利用することが多い。そのために学生は通学に1時間から2時間を費やしている。加えて公共交通機関を利用する際には運賃を払う必要が出てくる。しかし遠隔授業を行えば、余った時間とお金を他の事に費やす事が可能だ。節約した時間は勉強時間や趣味の時間、アルバイトなどの労働時間に当てることが出来る。これらは学生の生活をより豊かにすることは間違いない。

一方、遠隔授業の短所は全員が授業に適した環境を用意することが出来ないことだ。この問題は授業をする側の教師とそれを受講する生徒、両方に言えることであり、快適な遠隔授業にはそれ相応の環境が必要だ。

例えば板書の字を認識出来る高画質、ストレスなく音声を聞くことの出来る音質、映像が途切れることのない安定した回線速度などが挙げられる。この他にも沢山考慮しなければいけないことはあるが、そのほとんどを支えているのは紛れもなくインターネット回線である。教師と生徒の両者が安定した回線を用意出来なければ問題が生じてしまう。特に生徒は経済的な理由などから良質な回線を契約出来ない人が少なからずいるのが現状だ。このことは授業の質に影響し、不公平な教育環境を生み出しかねない。

以上が私の考える遠隔授業の長所と短所である。

遠隔授業の長所と短所についての講評(抜粋)

一部を公開しています。

・題意に沿っている
・主張に対する根拠に矛盾、飛躍がない。
・主張に一貫性がある。(今回の課題には該当しませんが)
・文法的な間違いない。

以上の4点は、特に減点対象になりやすいところですが、今回はクリアできています。入試小論文では、まずは失点しないことが最も大切です。次に大切なのは、独自な視点・発想(課題によっては、具体例や具体的な解決策)になります。今回は、一般的な視点による意見のでしたが、具体例を示しながら、論を展開している点で説得力のある論文となっています。

遠隔授業の長所と短所についての添削(抜粋)

【表現の改善】より具体的で肯定的な表現を使いましょう。
元の文: 私が考える遠隔授業の長所は時間とお金を節約できることだ。
改善案: 私が見出す遠隔授業の長所は、時間と経済的負担を軽減できることだ。

元の文: 遠隔授業の短所は全員が授業に適した環境を用意することが出来ないことだ。
改善後: 遠隔授業の短所は、全ての参加者が適切な学習環境を整えることが難しいという点だ。

【具体例の導入】具体例を挙げることで、より具体的な状況を想像させ、論点を強調します。
元の文: 例えば板書の字を認識出来る高画質、ストレスなく音声を聞くことの出来る音質、映像が途切れることのない安定した回線速度などだ。
改善案: たとえば、授業中には板書の内容を高画質で確認できること、音声をクリアに聞くことができる高品質な音響環境、そして途切れのない安定した回線速度が必要だ。

遠隔授業(オンライン授業)のメリット・デメリット

<メリットの例>
・地方と都市部の教育の地域格差の是正
・時間を効率的に使える(通学中の事故などなく安心・安全)
・教室が必要なくなり、一度に多くの人が受講できる。(優秀な教師の授業を、公平にみんなが受講できる)
・様々なツールが活用し、これまでにない授業を提供できる。(アンケートや集計を取ったり、板書した内容や画面共有をしたりできるなど)
・災害や緊急時でも授業が受けられる
・デジタルでの授業なので(ビッグ)データを分析し授業の改善に生かせる。
・保護者が進捗をチェックしやすい
<デメリットの例>
・端末や環境が整っている教育現場が少ない
・操作が難しくて使いたがらない講師がいる(オンライン授業におけるスキルが必要)
・同じ教室内に教師がいないため、学生に緊張感がない
・身体的・肉体的疲労の蓄積(長時間、端末の画面を見続けたり、イヤホンなどを装着することによる負担)
・学位貸与には不向き(テストなどで不正がしやすいのではないか)
・目や耳の不自由な人への対応が難しい
・個々の自主性や学習意欲が不可欠
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