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大学入試小論文「大人と子どもの違いについての考察・解答例」

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小論文テーマ「大人と子ども」についての考察です。文系、理系問わず、「大人」については、さまざまなアプローチから出題されます。今回はその中でも「大人とこども」についての実際の解答例にしながら考えてみましょう。

【問題】子供との違いに触れ、大人になるために身につけるべき力について、あなたの考えを800字以内で述べよ。

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大人と子どもの違いついての解答例

本文によると、何をすべきかを理解し、無知を知り、何より自分の立場を知り、自分で責任を取ることができる人間のことを大人と定義づけられている。

ここで大人の定義を理解するには、子供とは何たるかを知る必要がある。自分が思うに、主な子供の特徴として、衝動的で無邪気、我慢に弱いというのが主だと考えられる。生まれて間もない人間は、理性の中でも、本能的な行動が見受けられ、人間社会の中で理性的な行動を学んでいく。子供というのは非常に本能で忠実だ。知能はあれど、欲に勝つの難しい。子供のこの特性は日常の風景でもよく見られる。大人たちは彼らの行動ある程度、黙認しているのだ。

子供のまま大人になった人々は、行動内容が違えど、思うままに行動するという、子供時代からの在り方が変わっていない。そして、最も悪いことには、思うままの行動が招いた結果を他人にどうにかしてもらおうとする子どもの立場はどこまでも子供であり、役目を果たすような機会は少ない。この立場を利用した少年犯罪が存在するくらいなので、責任のことで子供をあまりにも責められない。

ここで大人になるために見つけるべき力がわかる。大人になるためには、責任ある立場の自覚、先を見据える力、自分の欲をうまく抑え、物事に寛容であることだと考える。

大人である自覚ができれば、我慢を覚え、欲のない安定した精神状態が保てる。子供とは違うこの安定を手に入れ、悟った心の在り方は余裕を生む。余裕や心のゆとりを身につければ、自ずと落ち着いた大人に近づくことができる。昨今、自分の人生を自由に決められるので、より責任のある立場を自覚するのが難しくなった。明確な階級や家柄を重視しない生き方は自由な分、別の落とし穴を用意した来たわけだ。自由な環境の中で、大人であると自覚し、欲を抑えながら責任ある行動をとることは難しい。今はより大人になることが難しくなったともいえよう。

大人と子どもの違いについての講評(抜粋)

論文は大人になるために必要な質を探求しており、子供と大人の対比を通じて洞察を提供しています。特に、責任感、先見の明、寛容性が大人に必要な力であると強調されています。

ただし、論文自体の構成に工夫の余地が残されること、またより具体的な例や状況を挙げることで、論文の評価は大幅にアップします。

大人と子どもの違いについての添削(抜粋)

  • 構成は、論理性が担保されるものが望ましい。【構成案】参照
  • 漢字のミスをなくす。×働動的→衝動的
  • 「人生を自由に決められるので、より責任のある立場を自覚するのが難しくなった。」なぜ?もう少し深く記述できるとよかった。

【構成案】
(前提)本文によれば、大人とは~という定義である。
(主張)そのことに加え、私は、大人が身につけるべき力は、~であると考える。
(理由)理由は、~だからだ。
(具体例・展開)子どもとの対比でそれはより明白になる。子どもは~。
(反駁・反論)一方で、~だろう。しかし~である。
(まとめ)以上のことから、大人に身につけるべき力は、~だ。

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