大学入試小論文「責任と義務について」考察・解答例

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小論文テーマの頻出のテーマの1つ「責任」について考察していきたいと思います。「責任」など多く一般的に広まっている言葉の場合、自分の定義を示して、記述することが望まれます。今回は「よくない例」をみることで、それを改善していく形でみていきましょう。それでは、小論文テーマ「責任」についての実際の例で考察!です。

責任と義務

責任とは、「なすべき務めとして、自身に引き受けなければならないもの」というのが本来の定義です。その定義を踏まえて、自分なりの解釈を含めて小論文では記述していかなければなりません。義務とは、「法律上または道徳上、人や団体がしなくてはならない、また、してはならないこと」とされるのがその定義です。

【問い】大人になるために身に着けるべき力について、あなたの考えを800字以内で述べよ。

ある人の解答例1

私は大人になるために身につけるべき力は責任力だと考える。

子どもは、興味や関心の赴くままに行動する。それは何が起きても自己責任だと言うことが子どもにはまだ理解できないからだ。親や社長になっても自分の立場を振り返って、何かを我慢することはできないのも、責任を十分に感じてないからだ。筆者は、今の自分は何をすべきか分かっている人が健在な大人と述べている。確かに自分の役目は分かっている人は頼れる大人だと思う。しかし、私は何をすべきか理解するだけでなく、責任は必要だと考える。なぜなら投げやりになるからだ。何をすべきか分かって、実行に移した際、もしくじけそうになっても、責任ある人は逃げ出したりは決してしない。自分の役目を理解しただけで責任が伴わなければ、途中投げ出す恐れがある。

人間は責任を持てと言われても急には持つことができない。私の周りにも責任者やリーダーになることを頑なに断る人がいる。私はそれを見てその人は面倒くさいという理由でならないのではなく、責任者になる自信がないからではないかと考える。ただ責任者にならないから、その人全く責任力のない人だと言い切れない。しかし責任者になることを拒むのが許されるのは高校生までだと思う。大学生は、大人として世間では扱われる。大学生なったらほとんど自分で決めていかなければならない。もし高校生までにたくさんの経験をし、責任力を養って生きれば大人になった時、自分にとって大きな自信となるだろう。

大人になると、全て自己責任なる。また、大人になったからできることがたくさんある。車の運転、選挙権、飲酒、喫煙。これらは全て責任が伴う。だから私は何もかも全て自分の責任で行動できる人が大人と考える。よって、大人になるために身につける力を責任力だと考える。

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添削・講評1

  • 責任、責任力と繰り返し使われているが、その「責任」とは、いったい何であるか、自分の考えを述べる必要があったでしょう。
  • 言葉が稚拙です。 急にはなかなか持つことができない→早急に身につかない
  • 何が起きても自己責任 →「何が起きても」ということは軽々には使用しないほうがいい。今回だと、自然災害やテロに巻き込まれて
  • 命を絶たれても自己責任の一言で済まされるのであろうか。

全体的にもっと「責任」について掘り下げるべきだったであろう。「責任」とは何か。どうすれば責任を持ち、力をつけることができるのか。このあたりを論じるとすばらしい論文になってでしょう。まだまだうわべだけの論文だといえる。

展開(論文の構成)としては、
➊【主張】責任力を身に着けるべき
➋【理由・根拠】私の考えるその責任とは、~。
➌【展開】その責任力は、~で身に着けることができる。
➍【結論】まとめ
のような感じになるでしょうか。

ある人の解答例2

私は自分のとって行いに責任を持つことが大人になるための必要な力だと考える。

世間には、「大人」と呼ばれる人がたくさんいるが、そもそも彼らは何を持って大人を指すのだろうか。まず、「子供」と「大人」には大きな違いがある。それは、親と言う責任者が子供にいることだ。子供には対処しきれない事態が起こった時、その後片付けするのが親の役目だろう。例えば、ある家庭の子供が誤って、他者に怪我を負わせた時、治療費を出すの親である。子供が自立するまで育てるのは親の役目だと耳にする。しかし。親のいない大人の場合、自分の過ちは自分で背負う必要がある。大人というのは自己責任が伴うと定義されるのだろう。

次に、この定義に基づいて、仕事への責任を考えた。大人は責任をする上で大切なものを持っていると思う。それが責任だ。自分の行いをそれなりの覚悟を持って、こなしているのではないだろうか。このことを知ったのは、ある19歳の少年の話だ。2度も少年院を経験し、すさんだ家庭で育った彼は、自分と家族を変えななければならないと更生を誓い、被災地で働き始める。彼はそこで大切なことを周りの人から学んでいく。その1つが仕事に対する姿勢だった。それは一人立ちのために用意してくれた仕事を簡単に放棄した時、先輩が彼に言ったことだ。任された仕事諦めず、最後までやり通すという姿勢、それなりに責任をもって行う姿勢だ。これまで彼が働きもせず。遊んで来られたのも誰かに頼ってきたからだ。しかし、大人の社会ではそれでは生きていけない。彼はそのことを身を持って学んだ。

大人になれば、子供の時よりも多くの自由が手に入る。一人前に扱われ、権利が与えられる。自由にできる分、責任も重くなるだろう。これらの理由から、大人になるためには自分の行動に責任を持つことだと考える。

添削・講評2

  • 責任についての定義をもう少し掘り下げてよかった。「大人は責任をする上で大切なものを持っていると思う。それが責任だ。」とありますが、その大切なものってなんだろう。
  • 仕事への責任へと展開し、実例を挙げながら記述している点はいいでしょう。
  • 最後の段落については、もう少しボリュームをつけて力強く書けるともっとすばらしい論文となったでしょう。
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